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公開番号2024032011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-08
出願番号2023115654
出願日2023-07-14
発明の名称共重合体組成物
出願人三井化学株式会社,ダウ・東レ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 23/08 20060101AFI20240301BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】手で造型が可能であり、しかも室温で架橋させることが可能なエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物を提供する。
【解決手段】エチレン(A)由来の構成単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位と、特定の非共役ポリエン(C)に由来する構成単位とを有する特定の共重合体(S)と、分子内に少なくとも1つのケイ素原子結合アラルキル基および少なくとも2つのケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである、ヒドロシリル基含有化合物(Y)と、白金系触媒とを含み、架橋温度を25℃、架橋時間を60分とした際に測定される差[S'max-S'min]が3dNm以上であり、tc50が3分以上であることを特徴とする共重合体組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチレン(A)由来の構成単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位と、下記式(I)および下記式(II)から選ばれる少なくとも一種の部分構造を合計で分子中に2つ以上含む非共役ポリエン(C)に由来する構成単位とを有し、下記要件(i)及び要件(ii)を満たす共重合体(S)と、
下記式(a)で示され、分子内に少なくとも1つのケイ素原子結合アラルキル基および少なくとも2つのケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである、ヒドロシリル基含有化合物(Y)と、
白金系触媒とを含み、
架橋温度を25℃、架橋時間を60分とした際に測定される最大トルク値S'maxと最小トルク値S'minとの差[S'max-S'min]が3dNm以上であり、前記最小トルク値S'minから、前記差[S'max-S'min]の50%に相当するトルク値と前記最小トルク値S'
min
との和に相当するトルク値に到達するまでの時間であるtc50が3分以上であることを特徴とする共重合体組成物。
(i)エチレン(A)由来の構成単位のモル数[A]の炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位のモル数[B]に対する比である[A]/[B]が、40/60~99.9/0.1である。
(ii)非共役ポリエン(C)由来の構成単位の質量分率が、共重合体(S)を構成する全構成単位に対して0.07~10質量%である。
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49
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(式(a)中、nおよびpは、0または正の数であり、mは1~20の範囲の数であり、nとmとpの総和は5~50である。R

、R

は各々独立して一価のアルキル基であり、同一でも異なってもよい。R

はアラルキル基であり、RはR

,R

、水素原子、R

から選ばれる基である。ただし、n=1の時はRの少なくとも一方が水素原子であり、n=0の時はRの両方が水素原子である。)
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
エチレン(A)由来の構成単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位と、下記式(I)および下記式(II)から選ばれる少なくとも一種の部分構造を合計で分子中に2つ以上含む非共役ポリエン(C)に由来する構成単位とを有し、下記要件(i)及び要件(ii)を満たす共重合体(S)と、
下記式(a)で示され、分子内に少なくとも1つのケイ素原子結合アラルキル基および少なくとも2つのケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである、ヒドロシリル基含有化合物(Y)と、
白金錯体を3質量%以上の濃度で含有する白金系触媒とを含み、
前記共重合体(S)の100質量部に対して、前記白金系触媒を0.8~1.2質量部含むことを特徴とする共重合体組成物。
(i)エチレン(A)由来の構成単位のモル数[A]の炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位のモル数[B]に対する比である[A]/[B]が、40/60~99.9/0.1である。
(ii)非共役ポリエン(C)由来の構成単位の質量分率が、共重合体(S)を構成する全構成単位に対して0.07~10質量%である。
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(式(a)中、nおよびpは、0または正の数であり、mは1~20の範囲の数であり、nとmとpの総和は5~50である。R

、R

は各々独立して一価のアルキル基であり、同一でも異なってもよい。R

はアラルキル基であり、RはR

,R

、水素原子、R

から選ばれる基である。ただし、n=1の時はRの少なくとも一方が水素原子であり、n=0の時はRの両方が水素原子である。)
【請求項3】
前記共重合体(S)の3D-GPCにより測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、10,000~600,000である、請求項1または2に記載の共重合体組成物。
【請求項4】
前記共重合体(S)が下記要件(iii)及び要件(iv)を満たす、請求項1または2に記載の共重合体組成物。
(iii)下記式(1)で求められる(n
C
)が4.5以上80以下である。
(n
C
)=(Mw)×{(C)の質量分率/100}/(C)の分子量 ・・・(1)
但し、式(1)において、(Mw)は共重合体(S)の重量平均分子量であり、(C)の質量分率は非共役ポリエン(C)に由来する構成単位の質量分率であり、(C)の分子量は非共役ポリエン(C)の分子量である。
(iv)レオメーターを用いて線形粘弾性測定(190℃)により得られた、周波数ω=0.1rad/sでの複素粘度η

(ω=0.1)
(Pa・sec)と、周波数ω=100rad/sでの複素粘度η

(ω=100)
(Pa・sec)との比P(η

(ω=0.1)
/η

(ω=100)
)と、極限粘度[η](135℃デカリン中)と、前記非共役ポリエン(C)に由来する構成単位の質量分率((C)の質量分率)とが、下記式(2)を満たす。
P/([η]
2.9
)≦(C)の質量分率×6 ・・・式(2)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の大量生産、大量消費、大量廃棄のリニアな経済に代わり、製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し廃棄物の発生を最小化した循環経済への転換はESGの重要テーマとなりつつある。また、個人の価値観に合う生き方の追求が進展し、多様な暮らし方を実現させるためにも、モノ・サービスづくりの一体化が求められる未来像が予測される。
【0003】
例えば、粘土組成物は、優れた可塑性を有し、立体造形を容易に行えることから、工作材料として、あるいは子どもや幼児向けの教材や玩具などの材料として広く用いられており、多様な暮らしを豊かにするツールとして活用されている。
【0004】
特許文献1では、手作業での加工が容易な程度の充分な加工性を備え、かつべとつきが抑制された粘土組成物として、エチレン・α-オレフィン共重合体と、プロピレン由来の単量体単位を含む重合体を含有するポリマーワックスと、ポリ・α-オレフィンと、を含有する粘土組成物が提案されている。
しかし、特許文献1の粘土組成物は、加工後に固化させることができず、加工後の形状を長期間に亘って維持することが難しい。
【0005】
加工後の形状を長期間に亘って維持するためには、粘度組成物に架橋剤を配合して、架橋させればよい。例えば、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体をヒドロシリコーン架橋して得られる共重合体組成物が知られている(特許文献2)。
しかし、特許文献2の共重合体組成物は、高温で架橋させなければならず、加熱のための設備が必要である。そのため、粘土細工のように手軽に造型して硬化した造形物を得たいという要望に応えることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-39888号公報
特開2018-131527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、手で造型が可能であり、しかも室温で架橋させることが可能なエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成を採用した。
[1]エチレン(A)由来の構成単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位と、下記式(I)および下記式(II)から選ばれる少なくとも一種の部分構造を合計で分子中に2つ以上含む非共役ポリエン(C)に由来する構成単位とを有し、下記要件(i)及び要件(ii)を満たす共重合体(S)と、
下記式(a)で示され、分子内に少なくとも1つのケイ素原子結合アラルキル基および少なくとも2つのケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである、ヒドロシリル基含有化合物(Y)と、
白金系触媒とを含み、
架橋温度を25℃、架橋時間を60分とした際に測定される最大トルク値S'maxと最小トルク値S'minとの差[S'max-S'min]が3dNm以上であり、前記最小トルク値S'minから、前記差[S'max-S'min]の50%に相当するトルク値と前記最小トルク値S'
min
との和に相当するトルク値に到達するまでの時間であるtc50が3分以上であることを特徴とする共重合体組成物。
(i)エチレン(A)由来の構成単位のモル数[A]の炭素数3~20のα-オレフィン(B)由来の構成単位のモル数[B]に対する比である[A]/[B]が、40/60~99.9/0.1である。
(ii)非共役ポリエン(C)由来の構成単位の質量分率が、共重合体(S)を構成する全構成単位に対して0.07~10質量%である。
【0009】
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【0010】
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(【0011】以降は省略されています)

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