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公開番号2024030609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133594
出願日2022-08-24
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/506 20060101AFI20240229BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】組付け後のハウジング本体とカバーの間のガタ付きを抑えること。
【解決手段】ハウジング20は、端子金具10を突出状態で保持するハウジング本体30と、端子金具におけるハウジング本体からの突出部分を囲うカバー40と、を備え、ハウジング本体は、本体係止部32を有し、カバーは、ハウジング本体との組付け完了位置での本体係止部に対する係止が可能で、かつ、本体係止部に係止させることによってハウジング本体及びカバーを組付け完了位置のままに保持可能なカバー係止部42aを有し、ハウジング本体は、片持ちの一対の可撓アーム51を備え、カバーは、組付け完了位置で一対の可撓アームを収容させる可撓アーム収容溝52を備え、一対の可撓アームは、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力を組付け完了位置で可撓アーム収容溝における一対の対向壁52bに各々作用させること。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
端子金具と、
前記端子金具が収容されるハウジングと、
を備え、
前記ハウジングは、前記端子金具を突出状態で保持するハウジング本体と、前記ハウジング本体に組み付けられ、前記端子金具における前記ハウジング本体からの突出部分を囲うカバーと、を備え、
前記ハウジング本体は、本体係止部を有し、
前記カバーは、前記ハウジング本体との組付け完了位置での前記本体係止部に対する係止が可能で、かつ、前記本体係止部に係止させることによって前記ハウジング本体及び前記カバーを前記組付け完了位置のままに保持可能なカバー係止部を有し、
前記ハウジング本体と前記カバーは、その内の一方に設けた片持ちの一対の可撓アームと、その内の他方に設け、前記組付け完了位置で一対の前記可撓アームを収容させる可撓アーム収容溝と、を備え、
一対の前記可撓アームは、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力を前記組付け完了位置で前記可撓アーム収容溝における一対の対向壁に各々作用させることを特徴としたコネクタ。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記可撓アーム収容溝は、前記ハウジング本体と前記カバーの内の前記一方から前記他方への組付け方向に沿って一対の前記可撓アームを自由端から挿入させる挿入口を有し、
前記可撓アーム収容溝における一対の前記対向壁は、前記組付け方向に対する交差方向の前記弾発力をそれぞれの前記可撓アームから受けることを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記可撓アーム収容溝における一対の前記対向壁は、前記組付け方向に対して傾斜させ且つ前記組付け完了位置で前記可撓アームを当接させて前記可撓アームからの前記弾発力を受ける傾斜面であり、互いの溝底側の間隔よりも前記挿入口側の間隔が狭くなる当接面を各々有することを特徴とした請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
一対の前記可撓アームは、前記組付け完了位置で前記自由端を前記可撓アーム収容溝の溝底に各々当接させることを特徴とした請求項2又は3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングは、相手方コネクタを嵌入させる嵌入室が設けられた筒状のフードを有し、
前記フードは、前記ハウジング本体に設けた第1フード部と前記カバーに設けた第2フード部とを備える二分割構造であり、前記第1フード部と前記第2フード部を前記ハウジング本体及び前記カバーの組付け完了位置で組み合わせて形作られ、
一対の前記可撓アームは、前記第1フード部と前記第2フード部の内の一方に設け、
前記可撓アーム収容溝は、前記第1フード部と前記第2フード部の内の他方に設けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタにおいては、端子金具とハウジングとが設けられており、そのハウジングがハウジング本体とカバーの二分割構造を採るものが知られている。この種のコネクタにおいては、端子金具とハウジングとの間の公差ばらつきだけでなく、そのハウジングでもハウジング本体とカバーとの間に公差ばらつきを設けている。このコネクタにおいては、そのような様々な公差ばらつきによって、端子金具とハウジングとの間の組付け作業性やハウジング本体とカバーとの間の組付け作業性を確保することができる。一方、このコネクタにおいては、ハウジング本体とカバーの組付けが完了した後で、ハウジング本体とカバーとの間の公差ばらつきがその間でガタ付きを発生させる要因となる。例えば、下記の特許文献1のコネクタにおいては、ハウジング本体とカバーがその内の一方の楔ガイド突起と他方の楔ガイド溝によって組付け方向に沿って案内される。このコネクタにおいては、楔ガイド突起と楔ガイド溝の内の少なくとも一方に設けた圧入突起で楔ガイド突起と楔ガイド溝を圧入状態のまま保持させることによって、ハウジング本体とカバーのガタ付きを抑えている。また、下記の特許文献2及び3のコネクタにおいては、カバーの天井壁の先端に板バネを設け、この板バネをハウジング本体の筒体部に接触させて撓ませた際の反力によって、ハウジング本体とカバーのガタ付きを抑えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-64568号公報
特開2018-098114号公報
特開2018-098115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、従来のコネクタは、ハウジング本体の或る部位からカバーの或る部位に作用させる力とその力の反力とを利用して、組付け後のハウジング本体とカバーの間のガタ付きを抑えているが、そのガタ付きを抑える上で未だ改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、組付け後のハウジング本体とカバーの間のガタ付き抑制に適したコネクタを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、端子金具と、前記端子金具が収容されるハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記端子金具を突出状態で保持するハウジング本体と、前記ハウジング本体に組み付けられ、前記端子金具における前記ハウジング本体からの突出部分を囲うカバーと、を備え、前記ハウジング本体は、本体係止部を有し、前記カバーは、前記ハウジング本体との組付け完了位置での前記本体係止部に対する係止が可能で、かつ、前記本体係止部に係止させることによって前記ハウジング本体及び前記カバーを前記組付け完了位置のままに保持可能なカバー係止部を有し、前記ハウジング本体と前記カバーは、その内の一方に設けた片持ちの一対の可撓アームと、その内の他方に設け、前記組付け完了位置で一対の前記可撓アームを収容させる可撓アーム収容溝と、を備え、一対の前記可撓アームは、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力を前記組付け完了位置で前記可撓アーム収容溝における一対の対向壁に各々作用させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタは、ハウジング本体及びカバーの内の一方に設けた一対の可撓アームとその内の他方に設けた可撓アーム収容溝とでガタ付き抑制機構を構成し、このガタ付き抑制機構によって、組付け後のハウジング本体とカバーのガタ付きを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図2は、組付け完了位置の一対の可撓アームと可撓アーム収容溝を示す斜視図である。
図3は、実施形態のコネクタを側方から見た平面図である。
図4は、実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図5は、一対の可撓アームと可撓アーム収容溝の係合開始位置を側方から見た平面図である。
図6は、一対の可撓アームと可撓アーム収容溝の係合進行位置を側方から見た平面図である。
図7は、コネクタ嵌合接続前のコネクタと相手方コネクタを示す斜視図である。
図8は、コネクタ嵌合接続後のコネクタと相手方コネクタを示す斜視図である。
図9は、相手方コネクタを示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るコネクタの実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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