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公開番号2024027750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130821
出願日2022-08-18
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20240222BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】操作者の操作負荷を増すことなく簡便に、記録材の搬送経路に存在する部材への転写電流の流れ込みが生じ得る低抵抗紙に対する転写性に有利な転写電圧の制御を設定することを可能とする。
【解決手段】画像形成装置1は、像担持体51と、中間転写ベルト44bと、転写部Nを形成する外ローラ45bと、外ローラ45bと共に転写部Nを形成する内ローラ45aと、内ローラ45aに転写電圧を印加する電源76と、電源76により内ローラ45aに電圧を印加した際に供給される電流の値又は電圧の値を検知する検知部46bと、チャート100を形成する調整モードを実行するように制御可能な制御部30と、を有し、制御部30は、調整モードにおいて所定の種類の記録材Sにチャート100を形成すべく電源76により内ローラ45aに電圧を印加した際に検知部76bにより検知された検知結果に基づいて、上記所定の種類の記録材Sにトナー像を転写する際の転写電圧を定電圧制御するか定電流制御するかを決定する構成とされる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体からトナー像が転写される中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの外周面に当接して転写部を形成する外ローラと、
前記中間転写ベルトを挟んで前記外ローラに対向して配置され、前記中間転写ベルトの内周面に当接して前記外ローラと共に前記転写部を形成する内ローラと、
前記内ローラに前記中間転写ベルトから前記転写部を通過する記録材にトナー像を転写するための転写電圧を印加する電源と、
前記電源により前記内ローラに電圧を印加した際に供給される電流の値又は電圧の値を検知する検知部と、
前記転写電圧を調整するために、前記電源により前記内ローラに複数の試験電圧を印加して複数の試験画像を記録材に転写したチャートを形成する調整モードを実行するように制御可能な制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記調整モードにおいて所定の種類の記録材に前記チャートを形成すべく前記電源により前記内ローラに電圧を印加した際に前記検知部により検知された検知結果に基づいて、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を、前記電源が前記内ローラに印加する電圧が目標値となるように定電圧制御するか、前記電源が前記内ローラに供給する電流が目標値となるように定電流制御するかを決定することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記転写部に記録材が無い時に前記検知部により検知された検知結果と、前記調整モードにおいて前記転写部に前記所定の種類の記録材がある時に前記検知部により検知された検知結果と、に基づいて、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を定電圧制御するか定電流制御するかを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記転写部に記録材が無い時に前記内ローラに所定の値の電圧を印加した際に前記検知部により検知される電流の値よりも、前記調整モードにおいて前記転写部に前記所定の種類の記録材がある時に前記内ローラに前記所定の値の電圧を印加した際に前記検知部により検知される電流の値の方が小さい場合には、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を定電圧制御することを決定し、前記転写部に記録材が無い時に前記内ローラに前記所定の値の電圧を印加した際に前記検知部により検知される電流の値よりも、前記調整モードにおいて前記転写部に前記所定の種類の記録材がある時に前記内ローラに前記所定の値の電圧を印加した際に前記検知部により検知される電流の値の方が大きい場合には、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を定電流制御することを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を定電流制御することを決定する場合に、該定電流制御における目標値を予め設定された所定値とするように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を定電流制御することを決定する場合に、該定電流制御における目標値を、前記調整モードにおいて前記内ローラに前記試験電圧を印加した時に前記検知部により検知された検知結果に基づいて設定した値とするように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を定電流制御することを決定する場合に、該定電流制御における目標値を、前記調整モードにおいて前記内ローラに前記複数の試験電圧を印加した時に前記検知部により検知された複数の検知結果のうち所定範囲外の少なくとも1つの検知結果を除いた検知結果に基づいて設定した値とするように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記転写電圧を定電圧制御することが決定される記録材の前記転写部における電気抵抗値よりも、前記転写電圧を定電流制御することが決定される記録材の前記転写部における電気抵抗値の方が小さいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記転写電圧を定電圧制御することが決定される記録材は普通紙であり、前記転写電圧を定電流制御することが決定される記録材は金属層を有する記録材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ装置、印刷装置、あるいはこれらの機能のうち複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば電子写真方式を用いた複写機などの画像形成装置では、感光体や中間転写体などの像担持体に形成されたトナー像が記録材に転写される。像担持体から記録材へのトナー像の転写は、像担持体に当接して転写部を形成する転写ローラなどの転写部材に転写電圧が印加されることで行われることが多い。転写電圧は、画像形成前の前回転工程時などに検知された転写部の電気抵抗に応じた転写部分担電圧と、予め設定された記録材の種類に応じた記録材分担電圧と、に基づいて決定することができる。これにより、環境変動、転写部材の使用履歴、記録材の種類などに応じて適切な転写電圧を設定することができる。良好な転写性を得るためには、転写部に十分な電界を安定して形成することが重要となる。
【0003】
特許文献1では、二次転写電圧の設定電圧を調整する調整モードを備えた画像形成装置が提案されている。この調整モードでは、1枚の記録材に複数のパッチ(試験画像)が形成されたチャートを、パッチごとに二次転写電圧を切り替えて出力する。そして、各パッチの濃度を検知し、その検知結果に応じて最適な二次転写電圧条件を選択する。
【0004】
また、特許文献2では、金属層を有する用紙が画像形成に用いられる場合のトナー像の転写を均一にするための構成が提案されている。この構成は、接地されていて、中間転写ベルトから用紙へとトナー像が転写される転写ニップに向けて用紙を案内する第一案内部材と、接地されていて、用紙に接触する接触部材と、を有する。そして、転写ニップから接触部材までの距離の方が、転写ニップから第一案内部材までの距離よりも短くされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-9346号公報
特開2018-60072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の画像形成装置では、電気抵抗が低い記録材(以下、単に「低抵抗紙」ともいう。)が画像形成に用いられる場合に、画像濃度の低下などの画像不良が発生する場合がある。これは、低抵抗紙が画像形成に用いられる場合に、記録材を経由して、記録材の搬送経路に存在する記録材に接触する搬送ローラやガイド部材などの接触部材へ転写電流が流れ込み、記録材に適正な転写電流を供給できないためである。例えば、片面に金属層を有する蒸着紙などの低抵抗紙が画像形成に用いられる場合に、記録材の搬送途中に記録材を介して搬送ローラやガイド部材などの接触部材に転写電流の流れ込みが発生することがある。そして、これにより、最適な転写電流が記録材に流れないため、濃度低下などの画像不良が発生することがある。なお、「低抵抗紙」などと、「記録材」のことを「紙」ということがある。ただし、その場合も「紙」とは、紙以外の材料で構成された記録材、あるいは紙以外の材料を含む材料を用いて構成された記録材(例えば、蒸着紙などの金属層を有する記録材)を含むものである。
【0007】
特許文献2に記載の構成は、接触部材を転写ニップの近傍に配置し、この接触部材に転写電流が流れ込むようにすることで、記録材の搬送途中で記録材の案内部材に対する接触状態が変化しても、流れ込む電流を安定させようとするものである。しかし、記録材の搬送位置、記録材の剛度など様々な要因により、記録材に接触する部材の接触状況は変化することがある。そして、転写電圧が定電圧制御で印加される場合、記録材の触れる部分が変化するたびに流れる電流が大きく変化することがある。そのため、トナーへ流れ込む転写電流が安定しないため、良好な転写性を維持することが難しいことがある。
【0008】
また、このような現象が生じる状況では、特許文献1に記載されるような従来の調整モードで適切な転写電圧を設定することは難しいことがある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、操作者の操作負荷を増すことなく簡便に、記録材の搬送経路に存在する部材への転写電流の流れ込みが生じ得る低抵抗紙に対する転写性に有利な転写電圧の制御を設定することを可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体からトナー像が転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの外周面に当接して転写部を形成する外ローラと、前記中間転写ベルトを挟んで前記外ローラに対向して配置され、前記中間転写ベルトの内周面に当接して前記外ローラと共に前記転写部を形成する内ローラと、前記内ローラに前記中間転写ベルトから前記転写部を通過する記録材にトナー像を転写するための転写電圧を印加する電源と、前記電源により前記内ローラに電圧を印加した際に供給される電流の値又は電圧の値を検知する検知部と、前記転写電圧を調整するために、前記電源により前記内ローラに複数の試験電圧を印加して複数の試験画像を記録材に転写したチャートを形成する調整モードを実行するように制御可能な制御部と、を有し、前記制御部は、前記調整モードにおいて所定の種類の記録材に前記チャートを形成すべく前記電源により前記内ローラに電圧を印加した際に前記検知部により検知された検知結果に基づいて、前記所定の種類の記録材にトナー像を転写する際の前記転写電圧を、前記電源が前記内ローラに印加する電圧が目標値となるように定電圧制御するか、前記電源が前記内ローラに供給する電流が目標値となるように定電流制御するかを決定することを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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