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公開番号2024027516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130390
出願日2022-08-18
発明の名称増粘液の作製方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類G02B 5/02 20060101AFI20240222BHJP(光学)
要約【課題】本発明は、防眩性の塗膜を形成するための塗工液の作製に用いられ、該塗工液に適した増粘性を付与できる増粘液を比較的容易に作製することができる増粘液の作製方法を提供することを課題とする。
【解決手段】増粘剤と溶剤とを混合して前記増粘液を作製する混合工程を備え、前記混合工程では、前記増粘液の総質量に対する前記増粘剤の質量割合を4~10質量%とし、且つ、前記増粘液のチクソトロピー値が3~7となるまで混合を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
増粘液の作製方法であって、
前記増粘液は、防眩性の塗膜を形成するための塗工液の作製に使用されるものであり、
増粘剤と溶剤とを混合して前記増粘液を作製する混合工程を備え、
前記混合工程では、前記増粘液の総質量に対する前記増粘剤の質量割合を4~10質量%とし、且つ、前記増粘液のチクソトロピー値が3~7となるまで混合を行う、増粘液の作製方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記混合工程では、前記増粘剤と前記溶剤とを充填する容器と、前記容器内の前記増粘剤と前記溶剤とを混合するホモミキサーとを備える撹拌装置を用い、
前記ホモミキサーは、下方から吸引した混合液を上方に吐出するように構成された撹拌部を備え、
前記撹拌部は、前記混合液を上方に移動させるタービンと、上下方向に延びる筒状に形成され内側に前記タービンを収容するステータとを有し、
前記容器の底面の直径Rに対する前記ステータの直径rとの比率r/Rが0.14~0.30である、請求項1に記載の増粘液の作製方法。
【請求項3】
前記容器の底面の直径Rが、370~650mmである、請求項2に記載の増粘液の作製方法。
【請求項4】
前記混合工程では、前記容器の容量に対する前記増粘液の体積の比率を0.4~0.85とする、請求項2又は3に記載の増粘液の作製方法。
【請求項5】
前記溶剤の比誘電率が2~6である、請求項1に記載の増粘液の作製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防眩性の塗膜を形成するための塗工液の作製に用いられる増粘液の作製方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイなどの画像表示装置は、画面における蛍光灯などの光の映り込みによるコントラスト低下を防止するために、防眩性フィルムを備えている。
【0003】
防眩性フィルムは、基材と、該基材に積層された防眩性の塗膜とを備えている。防眩性の塗膜はシリカなどの微粒子を含み、この微粒子が該塗膜の表面に凹凸形状を形成している。そして、防眩性フィルムを備える画面では、防眩性の塗膜に入射した光が微粒子によって散乱され、光の映りこみが抑制される。
【0004】
ここで、特許文献1には、防眩性の塗膜の形成方法が記載されており、該方法では、微粒子とバインダー樹脂と増粘剤とを混合した後、溶剤で希釈することによって塗工液を作製する。次いで、かかる塗工液を基材に塗工し、バインダー樹脂を硬化させることによって、防眩性の塗膜を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-074016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、塗膜に防眩性を付与するためには、微粒子の分散性に優れる塗工液を作製する必要がある。特許文献1に記載の方法では、かかる分散性を塗工液に付与するために、増粘剤を用いている。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、微粒子やバインダー樹脂などの他の成分の影響によって増粘剤に所望の機能を発揮させることができず、すなわち、塗工液に所望の増粘性を付与できない場合がある。
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、防眩性の塗膜を形成するための塗工液の作製に用いられ、該塗工液に適した増粘性を付与できる増粘液を比較的容易に作製することができる増粘液の作製方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る増粘液の作製方法は、
前記増粘液が、防眩性の塗膜を形成するための塗工液の作製に使用されるものであり、
増粘剤と溶剤とを混合して前記増粘液を作製する混合工程を備え、
前記混合工程では、前記増粘液の総質量に対する前記増粘剤の質量割合を4~10質量%とし、且つ、前記増粘剤と前記溶剤とを混合してチクソトロピー値が3~7の前記増粘液を作製する。
【0009】
斯かる構成によれば、チクソトロピー値が3~7の増粘液を作製することによって、前記塗工液に適した増粘性を付与することができる。そして、増粘剤の濃度を4~10質量%とすることによって、チクソトロピー値が3~7の増粘液を比較的容易に作製することができる。
【0010】
また、本発明に係る増粘液の作製方法は、好ましくは、
前記混合工程では、前記増粘剤と前記溶剤とを充填する容器と、前記容器内の前記増粘剤と前記溶剤とを混合するホモミキサーとを備える撹拌装置を用い、
前記ホモミキサーは、下方から吸引した混合液を上方に吐出するように構成された撹拌部を備え、
前記撹拌部は、前記混合液を上方に移動させるタービンと、上下方向に延びる筒状に形成され内側に前記タービンを収容するステータとを有し、
前記容器の底面の直径Rに対する前記ステータの直径rとの比率r/Rが0.14~0.30である。
(【0011】以降は省略されています)

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