TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024026192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-28
出願番号2023200457,2022091967
出願日2023-11-28,2018-09-13
発明の名称システムおよびプログラム等
出願人株式会社ユピテル
代理人
主分類H04R 3/00 20060101AFI20240220BHJP(電気通信技術)
要約【課題】電子機器から出力した音声信号が音として従来よりも、確実にユーザに到達することができるようにするシステム及びプログラムを提供する。
【解決手段】携帯型ナビゲーション装置2から車載型ナビゲーション装置120に音声信号を出力するときに,車載型ナビゲーション装置120が起動し,車載型ナビゲーション装置120に接続されているスピーカから音声が出力できる状態となった後に,携帯型ナビゲーション装置2から車載型ナビゲーション装置120に音声信号を出力する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
ペアリングにより予め設定した機器ごとに、音声の送信が可能となるまでの時間を計測し、その時間に基づく待機時間の後まで音声の送信を待機させる機能を備えた電子機器。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記待機時間を手動で調整する機能を備えること
を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記待機時間は、前記計測した音声の送信が可能となるまでの時間に所定の時間を加えた時間としたこと
を特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記計測については、前記機器の複数の起動時に行い、当該複数の起動時の計測結果に基づき前記待機時間を決定する機能を備えること
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の電子機器の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
例えばシステムおよびプログラム等に関する。
続きを表示(約 6,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器において音を,内蔵したスピーカから出力するものがある。例えばキャラクタがセリフをしゃべる音声を内蔵したスピーカから出力するものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6291643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器に音を音声信号として外部に出力し、外部の機器からその音声信号に基づく音を出力させようとするとき、外部の機器が例えば起動中・設定中などの状態にあり、音声信号を出力しない状態があるため、その間に電子機器から出力した音声信号に基づく音が出力されず、あるいは、途切れることあるという課題があることを発明者らは発見した。
【0005】
この発明は,たとえば,電子機器から出力した音声信号が音として従来よりも、確実にユーザに到達することができるようにすること等を目的とする。本願の発明の目的はこれに限定されず,本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり,この課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得す
る意思を有する。課題が明細書の記載から黙字的に把握されるものであっても,本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正または分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)音声信号を入力する機能と入力された音声信号に基づく信号をスピーカ(以下,第一のスピーカという)側に対して出力する機能とを備える第一のシステムに対して入力する前記音声信号を出力する機能を備える第二のシステムであって,前記第一のシステムは,当該第一のシステムに対して電源の供給が開始されてから所定の時間,前記入力された音声信号に基づく信号の第一のスピーカ側に対する出力が行われない時間(以下,第一システム起動時出力不可時間という)を有するものであって,前記第二のシステムは,当該第二のシステムに対して電源の供給が開始されてから,所定時間(以下,第二システム起動時出力開始時間という)内に前記第一のシステムに対して音声信号を出力する処理(以下,第一の処理という)を行う機能を備え,前記第一システム起動時出力不可時間を超える時間(以下,第二システム出力待機時間という)の間に,ユーザが当該音声信号に基づく音声を認識可能とするための処理(以下,第二の処理という)を行う機能を備えることを特徴とする。
このようにすれば,第一のシステムに対して音声信号を出力する処理を行う第二のシステムであっても,第一システム起動時出力不可時間の経過後等に音声信号を出力する処理を行うことができ,第二のシステムから出力される音声信号によって表される音声を確実に出力でき,ユーザは,その音声を聞くことができる。
第一のシステムと第二のシステムとは別体とするとよい。第一のシステム内に第二のシステムが組み込まれていたり,第二のシステム内に第一のシステムが組み込まれていたりしない構成とするとよい。
第一のシステムは,例えばナビ,カーナビ装置,オーディオ,オーディオ装置などとするとよい。第一のシステムは車載でなくともよいが,特に車載とするとよい。第一のスピーカは,車載用でなくともよいが,車載用とするとよく,車両に設置可能なもの,車両に持ち込み可能なものとしてもよいが,特に車両に予め搭載されているものとするとよい。
第二のシステムは,レーダ探知機(RD(Radar detector)),ナビ,カーナビ装置,オーディオ,オーディオ装置などとするとよい。第二のシステムは,車両に予め搭載されているものとしてもよいが,特に,車両には予め搭載されていないものとするとよい。車載用でなくてもよいが,車載用とするとよい。特に,車両に持ち込み可能なものとしてもよく,ポータブルなものとするとよいが,最も良いものは車両に設置可能なものである。第二のスピーカは,第二のシステムに外付けのものでもよいが,第二のシステムに内蔵したスピーカとするとよい。
例えば、現在,ナビゲーション装置やレーダ探知機などの機能を備えた電子機器には,工場出荷時に車に備え付けられているインダッシュタイプのものもあるが,車に後付けするオンダッシュタイプのものもある。第二のシステムとしてオンダッシュタイプの電子機器を車のダッシュボード上に配置したときに,この電子機器と第一のシステムである車にインダッシュされている電子機器とを接続し,インダッシュされている電子機器に接続されている車載スピーカなどからオンダッシュタイプの電子機器の音声を出力させると,とくに起動時において車載スピーカから音声が出力されないという問題を解決できる。
第一のシステムと第二のシステムとは,有線または無線によって接続されるとよい。第一のシステムに音声入力端子を備え,第二のシステムに音声出力端子を備え,両者をケーブルで接続するとよい。端子は電気的なコネクタとしてもよいし,光学的なコネクタとしてもよい。ケーブルはその両側に両システム側の各端子にはめ合うケーブル側端子を設けるとよい。音声信号は,アナログ信号としても,デジタル信号としてもよい。無線とする構成では,無線LAN(Local Area Network),Wi-Fi,Bluetooth(登録商標)による通信とするとよい。
第一システム起動時出力不可時間は,第一のシステムの起動が遅いことにより発生する
時間の一例である。
第二の処理は,例えば音声を出せるところから出力する処理とするとよく,第一のスピーカ,第二のスピーカにかかわらず第二のシステムの音声を出力する処理とするとよい。
音声信号は,第二のシステムの起動後に初めて出力する音声の信号とするとよく,第二のシステムの起動音,キャラクタによるセリフなどを表すものとするとよい。
第二のシステムの起動にかかる時間は,第一のシステムの起動にかかる時間よりも短い時間であるものに特に優れた効果を発揮する。
第一のシステムの第一システム起動時出力不可時間よりも,第二のシステムの第二システム起動時出力開始時間が短い時間である第二のシステムで,特に優れた効果を発揮する。
前記第二の処理を行うか否かを予め設定しておき,前記第二システム出力待機時間の間に当該設定に基づき第二の処理を行うか否かを決定する処理を行うとよい。設定はユーザによって行う機能を備えるとよい。
以下,設定を行うと記載した部分は,特にユーザによって設定を行う機能を備え,当該設定内容を不揮発性記憶手段に記憶しておき,第二のシステムの起動時にその記憶された設定内容に基づく処理を行うとよい。
「前記第一システム起動時出力不可時間を超える時間(以下,第二システム出力待機時間という)の間に,ユーザが当該音声信号に基づく音声を認識可能とするための処理(以下,第二の処理という)を行う」の具体例としては,第二システム出力待機時間の間のいずれかの時間に第二の処理を開始すればよく,終了することまでは必須ではない。特に第二のシステムに対して電源が供給されてからできるだけ早い時点で第二の処理を開始するようにするとよい。
前記第二の処理は,前記第一の処理を行わずまたは前記第一の処理を行うとともに,行うとよい。特に「前記第一の処理を行わずまたは第一の処理を行うとともに」の構成は,第一の処理を行わないようにするとよい。あるいは「前記第一の処理を行わずまたは前記第一の処理を行うとともに」の構成は,第一の処理を行うか否かを設定しておき,第二のシステムの起動時にその設定に基づき第一の処理を行わないか,または,行うかを決定するとよい。
なお第二の処理は,例えば第二のシステムに備えるマイコン等に備えるコンピュータが記憶されたプログラム等を実行して実現するようにしてもよいし,例えばコンピュータではない電子回路で実現してもよい。例えばユーザが当該音声信号に基づく音声を認識可能とするための出力先を選択する電子スイッチ等を電源投入時に制御する回路で構成してもよい。例えばコンピュータに外付けないし内蔵された電子回路でコンピュータをコントロールする構成としてもよい。
【0007】
(2)前記第二の処理を行う機能は,前記第二システム出力待機時間の間に前記第一のシステムに対する音声信号の出力の開始を待機させる処理を行う機能,前記第一のスピーカとは別の第二のスピーカ側に音声信号を出力させる処理を行う機能,または前記第二システムへの電源の供給を遅延させる処理を行う機能の少なくともいずれかであるとよい。
少なくとも次のいずれか1つの効果を奏する。
1.第一のシステムに対する音声信号の出力の開始を待機させることにより,第一のスピーカ側に対する出力が行われるようになった後に第一の音声信号が出力させることができるので,ユーザは第二のシステムの音声を聞くことができる。
2.第一のスピーカとは別の第二のスピーカ側に音声信号を出力させることにより第二のスピーカから音声が出力され,ユーザは第二のシステムの音声を聞くことができる。
3.第二システムへの電源の供給を遅延させることにより,第一のスピーカ側に対する出力が行われるようになった後に第一の音声信号が出力させることができるので,ユーザは第二のシステムの音声を聞くことができる。
第一のシステムに対する音声信号の出力の開始を待機させる処理としては,例えば「第二のシステムにおいて,当該第二のシステムに対して電源の供給が開始されてから,所定
時間(以下,第二システム起動時出力開始時間という)内に前記第一のシステムに対して音声信号を出力する処理(以下,第一の処理という)を行う」ことが可能となったとしても,第一の処理を開始せずに,第二システム出力待機時間の経過を待ってから,当該音声信号の出力を開始させる処理とするとよい。
第一のシステムに対する音声信号の出力の開始を待機させる処理を行う機能は,特に,あらかじめ定められている複数の時間のうち,いずれかの時間をユーザが設定することにより待機させる機能とするとよい。また,第一システム起動時出力不可時間を検出し,その時間の間待機させる機能とするとよい。
第一のスピーカとは別の第二のスピーカ側に音声信号を出力させる処理を行う機能は,第一のスピーカには音声信号を出力せずに,第二のスピーカ側に音声信号を出力する機能とするとよいが,特に,第一のスピーカには音声信号を出力し,かつ第二のスピーカ側にも音声信号を出力させる機能とするとよい。
第二のスピーカは,例えば,単なるスピーカとするとよい。第二のスピーカは例えば第二のシステムに備えるスピーカとするとよく,例えば第二のシステムに内蔵するスピーカとするとよい。
第二のスピーカは,特に入力された音声信号に基づく信号の第二のスピーカからの出力が行われない時間を有しないスピーカとするとよく,特に第二のスピーカへの経路における回路等への電源の供給が開始されてから少なくとも第二システム起動時出力開始時間内に音声の出力が可能となるものとするとよく,特に電源の供給が開始されたらすぐに音声の出力が可能となるものとするとよい。
「前記第一のスピーカとは別の第二のスピーカ側に音声信号を出力させる処理」は,例えば,第二のシステムに音声の出力先を第一のスピーカ側(第一のシステム側)への出力か第二のスピーカ側への出力かを切り替える切替手段(例えば電子スイッチなど)を制御する処理とするとよい。特に予め設定され記憶されているいずれのスピーカ側から出力するかの情報に基づき第二のシステムへの電源投入後の電子スイッチの設定処理(例えば初期化処理)を行うとよい。
第二システムへの電源の供給を遅延させる処理を行う機能は,第二システム自体への電源の供給を遅延させる機能としてもよいが,特に,第二システムの制御装置への電源の供給を遅延させる機能とするとよい。
「前記第二システムへの電源の供給を遅延させる処理」は,例えば,第二のシステムへ電源の供給が開始されたとしても,音声信号を出力する処理を行う制御手段(例えばCPUなど)への電源の供給を開始させず,第二システム出力待機時間の経過を見越したタイミングで電源を投入するタイマー回路と電源制御回路とを備える電子回路等で構成するとよい。あるいは音声信号を出力する処理を行うCPUよりも低消費電力なCPU等によってプログラムを実行することにより,この電子回路の機能を実現するようにしてもよい。第二システム出力待機時間の経過を見越したタイミングとしては,第一のシステムに電源の供給が開始されてから第二システム出力待機時間が経過するまでの時間待ったタイミングで音声信号を出力する処理を行う制御手段(例えばCPUなど)への電源の供給を開始させるようにしてもよいが,第二のシステムの音声信号を出力する処理を行う制御手段が音声信号を出力可能になるまでに所定の時間を有する場合にはその所定の時間を加味して第二システム出力待機時間から所定の時間を例えば差し引いた時間経過したタイミングで第二のシステムの音声信号を出力する処理を行う制御手段の電源を投入するように制御するとよい。
【0008】
(3)前記第二の処理を行う機能は,前記第一のシステムに対する音声信号の出力の開始を待機させる処理を行う機能と,前記第一のスピーカとは別の第二のスピーカ側に出力する処理を行う機能との双方を備え,いずれの機能を実行するかを選択する機能を備えるとよい。
第一のスピーカ側から音声を出力するか,第二のスピーカ側から音声を出力するかを選択できる。
【0009】
(4)前記第二のシステムは前記第一のシステムと共通の電源オンのタイミングで電源の供給が開始される電源ラインに接続する接続手段を備えるとよい。
このような構成において,特に(1)に記載の優れた効果を発揮する。
特に(2)の2.の構成を備えると,第二のシステムの電源の供給の開始が第一のシステムの電源の供給の開始に比べて遅れづらいので,第二のシステムが迅速に起動し,第二のスピーカからの音声をすぐに聞くことができる。
特に(2)の3.の構成よりも,(2)の1.の構成を備えると第二のシステムが迅速に起動するとともに,第一のシステムが起動後に第一のスピーカから音声を出力させることができる。特に、例えば第二のシステムに例えばGPSモジュール等の電源の投入後、データの取得に一定の時間を要する箇所を備えるシステムにおいて、当該箇所には電源を投入した後に、第一のシステムに対する音声信号の出力の開始を待機させる構成とすると、第一のシステムから音声が出力されてから第二のシステムにおいて当該データの取得にかかる時間を短くすることができる。
電源ラインに接続する接続手段は,例えば車両のACCライン(アクセサリー電源ライン)に接続する手段とするとよい。
【0010】
(5)前記第一のスピーカとは別の前記第二のスピーカ側に出力する機能を備えるとき,第二システム出力待機時間の経過後も,前記第二のスピーカ側に出力するとよい。
このようにすれば,第二システム出力待機時間の経過後も第二のスピーカから音声を聞くことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社ユピテル
システム及びプログラム
3日前
株式会社ユピテル
システムおよびプログラム等
11日前
株式会社ユピテル
ゴルフ支援装置及びプログラム
11日前
株式会社ユピテル
運転支援システム、およびプログラム
17日前
株式会社ユピテル
撮像装置、システム、及びこのシステムを装備したフォークリフト
11日前
個人
挿耳装置
12日前
個人
仮想アース
17日前
個人
車両の制御装置
1か月前
個人
投げ銭管理システム
16日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
15日前
キヤノン株式会社
撮像装置
15日前
キヤノン株式会社
撮像装置
16日前
パイオニア株式会社
音響装置
1か月前
太陽誘電株式会社
超音波装置
25日前
パイオニア株式会社
音響装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1日前
パイオニア株式会社
音響装置
1か月前
個人
平面映像の回転による立体映像
29日前
17LIVE株式会社
サーバ
3日前
ブラザー工業株式会社
読取装置
11日前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
シート搬送装置
1日前
株式会社クボタ
作業車両
1日前
キヤノン株式会社
無線通信装置
15日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
25日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
利用管理システム
17日前
株式会社ACSL
確認方法
11日前
大日本印刷株式会社
写真撮影装置
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
10日前
株式会社バッファロー
無線通信装置
1か月前
株式会社小糸製作所
音発生ユニット
29日前
TOA株式会社
IP放送の停止、切替制御
22日前
スズキ株式会社
車両用撮影システム
1日前
アイホン株式会社
インターホン機器
1か月前
続きを見る