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公開番号2024025812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2023209194,2019139162
出願日2023-12-12,2019-07-29
発明の名称区画貫通処理構造、区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 3/16 20060101AFI20240216BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】区画貫通部を防火構造とする際、部品点数を少なくし、かつ作業を簡素化することを可能にする。
【解決手段】区画貫通処理構造10は、仕切り部11に形成され、かつ内部に長尺の挿通体21が挿通される区画貫通部15を防火構造とする区画貫通処理構造であって、スリーブ状に区画貫通部15に挿入され、かつスリーブ内部に挿通体21が通される挿入部材18と、挿入部材18に一体に形成され、区画貫通部15の少なくとも一方の開口13Cを覆うシート状カバー材19とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造であって、
スリーブ状に前記区画貫通部に挿入され、かつスリーブ内部に前記挿通体が通される挿入部材と、
前記挿入部材に一体に形成され、前記区画貫通部の少なくとも一方の開口を覆うシート状カバー材と
を備える区画貫通処理構造。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記挿入部材が、端部と端部を向かい合わせることによってスリーブ状にされて前記区画貫通部に挿入される請求項1に記載の区画貫通処理構造。
【請求項3】
前記シート状カバー材が、区画貫通躯体及び前記挿入部材の端部よりも外側にはみ出すように前記挿入部材の一方の面に積層され、かつそのはみ出した部分によって前記開口を覆う請求項1又は2に記載の区画貫通処理構造。
【請求項4】
前記シート状カバー材が、前記挿通体の外周を包囲しかつ前記挿通体に固定される請求項1~3のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項5】
前記シート状カバー材が、外側から巻き付けられた紐状部材又は粘着テープ、及び、内側に配置された粘着層又は耐火材の少なくともいずれかによって前記挿通体に固定される請求項4に記載の区画貫通処理構造。
【請求項6】
前記挿入部材が、耐火材及び不燃材料の少なくともいずれかより構成される請求項1~5のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項7】
前記挿入部材が耐火材により構成され、前記耐火材が、熱膨張性材料と、樹脂とを含む熱膨張性樹脂組成物から形成される請求項1~6のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項8】
前記挿入部材が、基材の上に積層されている請求項1~7のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
【請求項9】
前記挿入部材の一部がスリーブ状から折れ曲がり、前記少なくとも一方の開口を覆っている請求項1~8のいずれか1項に記載の区画貫通構造。
【請求項10】
前記シート状カバー材が不燃材料である請求項1~9のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物などの仕切り部において形成される区画貫通処理構造、区画貫通処理構造を形成するための区画貫通処理材、及び区画貫通処理構造の施工方法に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
集合住宅、オフィスビル、学校等の建築物において、壁等の仕切り部には、ケーブル類、配管類などの長尺の挿通体を通すために、区画貫通部が設けられることがある。区画貫通部は、いずれかの区画で火災が発生した際に、他の区画への延焼を防止するために、防火措置を施した構造(防火構造)にすることが求められている。仕切り部は、2枚の壁部からなり、壁部間が中空部となっている中空壁が一般的である。
【0003】
区画貫通部を防火構造とする方法は、例えば、長尺の挿通体と貫通孔の間隙に、耐火パテや、耐火パテを袋体内部に詰めた耐火パックなどの不定形充填材を充填する方法が知られている。不定形充填材を使用する場合、各壁部の貫通孔内部と、挿通体の間には、耐火材よりなる筒状部材などが合わせて配設されることもある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
また、鋼製スリーブや耐火材からなるスリーブを区画貫通部に挿通させ、防火措置構造を形成することも知られている。鋼製スリーブの場合、例えば、鋼製スリーブの端部において、アダプタ部材を介して保持部材が取り付けられ、保持部材と長尺部材の間に防火措置材が充填された防火措置構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、耐火材からなるスリーブを使用する場合には、スリーブ内部にさらに耐火材が配置されるとともに、一方の壁部の外側において、貫通孔を遮蔽するための管状保持枠がスリーブに取り付けられることが知られている(例えば特許文献4参照)。
【0005】
さらに、耐火構造を形成するための部品をキットとした商品が従来数多く上市されている。作業者は、キット化した商品を使用することで、作業者自身で多くの部品を用意することなく、区画貫通防火構造を形成できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6150933号公報
特許第6348320号公報
特開2016-23683号公報
特許第6378092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に示されるように、各壁部の貫通孔の内周面と、挿通体の間を耐火パテによって塞ぐ場合には、作業性が悪く、作業者によって性能にばらつきが生じるという問題がある。特許文献2に示す耐火パックを使用すると、作業性は向上するものの、不定形充填材の容積が一定となってしまい、貫通孔の大きさによっては、貫通孔と挿通体の間を適切に塞ぐことができなくなるおそれがある。さらに、不定形充填材により貫通孔と挿通体の間を塞ぐ場合、中空壁においては、各壁部の貫通孔と挿通体の間を充填するために、中空壁の両側から作業を行う必要があり、作業性が低下する。
【0008】
一方で、スリーブを使用する場合には、スリーブを区画貫通部に挿入し、かつ仕切り部の片側の外側において、スリーブを遮蔽する処理をすることで防火構造が形成できるので、中空壁に対しても作業性が比較的良好になる。しかし、スリーブを使用した従来の防火構造では、スリーブを遮蔽するために一定数以上の部品点数が必要であり、作業性が十分に高いとはいえず、部品の付け忘れなども発生しやすくなる。
さらに、キット化した商品でも部品点数が多くなることに変わりはなく、作業性が十分に高いとはいえず、部品の付け忘れなども発生しやすくなる。
【0009】
そこで、本発明は、部品点数を少なくし、かつ作業を簡素化することが可能な区画貫通処理構造、区画貫通処理構造の施工方法、及び区画貫通処理材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1]仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造であって、
スリーブ状に前記区画貫通部に挿入され、かつスリーブ内部に前記挿通体が通される挿入部材と、
前記挿入部材に一体に形成され、前記区画貫通部の少なくとも一方の開口を覆うシート状カバー材と
を備える区画貫通処理構造。
[2]前記挿入部材が、端部と端部を向かい合わせることによってスリーブ状にされて前記区画貫通部に挿入される上記[1]に記載の区画貫通処理構造。
[3]前記シート状カバー材が、区画貫通躯体及び前記挿入部材の端部よりも外側にはみ出すように前記挿入部材の一方の面に積層され、かつそのはみ出した部分によって前記開口を覆う上記[1]又は[2]に記載の区画貫通処理構造。
[4]前記シート状カバー材が、前記挿通体の外周を包囲しかつ前記挿通体に固定される上記[1]~[3]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[5]前記シート状カバー材が、外側から巻き付けられた紐状部材又は粘着テープ、及び、内側に配置された粘着層又は耐火材の少なくともいずれかによって前記挿通体に固定される上記[4]に記載の区画貫通処理構造。
[6]前記挿入部材が、耐火材及び不燃材料の少なくともいずれかより構成される上記[1]~[5]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[7]前記挿入部材が耐火材により構成され、前記耐火材が、熱膨張性材料と、樹脂とを含む熱膨張性樹脂組成物から形成される上記[1]~[6]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[8]前記挿入部材が、基材の上に積層されている上記[1]~[7]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[9]前記挿入部材の一部がスリーブ状から折れ曲がり、前記少なくとも一方の開口を覆っている上記[1]~[8]のいずれか1項に記載の区画貫通構造。
[10]前記シート状カバー材が不燃材料である上記[1]~[9]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[11]前記挿入部材が、前記少なくとも一方の開口の外周に係止する係止部材を有する上記[1]~[10]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[12]前記挿入部材の挿通体側の躯体貫通孔内部には、挿通体以外に何も配置されていない上記[1]~[11]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[13]前記少なくとも一方の開口を覆うシート状カバー材をさらに覆うように配置される機能部材を備える上記[1]~[12]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[14]前記挿入部材及び前記シート状カバー材によって区画される、区画貫通処理構造のシート状カバー材内部に配置される機能部材をさらに備える上記[1]~[13]のいずれか1項に記載の区画貫通処理構造。
[15]仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とする区画貫通処理構造の施工方法であって、
挿入部材と、前記挿入部材と一体に形成されたシート状カバー材とを備える区画貫通処理材を、スリーブ内部に前記挿通体が通されるように、前記挿入部材を前記区画貫通部の一方の開口から前記区画貫通部にスリーブ状に挿入することで、前記区画貫通部に取り付ける工程と、
前記挿入部材と一体に形成されたシート状カバー材により、前記一方の開口を覆う工程と
を備える区画貫通処理構造の施工方法。
[16]仕切り部に形成され、かつ内部に長尺の挿通体が挿通される区画貫通部を防火構造とするための区画貫通処理材であって、
スリーブ状に形成され又はスリーブ状に変形可能な挿入部材と、
前記挿入部材に一体に形成されるシート状カバー材と
を備える区画貫通処理材。
[17]前記挿入部材が、シート状もしくはロール状であり、スリーブ状に変形可能である上記[16]に記載の区画貫通処理材。
[18]前記シート状カバー材が、前記挿入部材の少なくとも一方の面に積層される上記[16]又は[17]に記載の区画貫通処理材。
[19]前記シート状カバー材が、前記挿入部材の端部よりも外側にはみ出すように積層される上記[18]に記載の区画貫通処理材。
[20]前記挿入部材が耐火材により構成され、前記耐火材が、熱膨張性材料と、樹脂とを含む熱膨張性樹脂組成物から形成される上記[16]~[19]のいずれか1項に記載の区画貫通処理材。
[21]前記シート状カバー材が不燃材料である上記[16]~[20]のいずれか1項に記載の区画貫通処理材。
[22]機能部材及び係止部材のいずれかを有する上記[16]~[21]のいずれか1項に記載の区画貫通処理材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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