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公開番号2024025799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2023204940,2020519863
出願日2023-12-04,2019-05-14
発明の名称蓄熱成形体、硬化性組成物及び物品
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09K 5/14 20060101AFI20240216BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】蓄熱量及び成形性に優れる蓄熱成形体を提供すること。
【解決手段】樹脂と、前記樹脂中に分散され、蓄熱成分を内包したマイクロカプセルと、を含有し、樹脂が、水溶性エポキシ化合物の硬化物を含む、蓄熱成形体。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
樹脂と、前記樹脂中に分散され、蓄熱成分を内包したマイクロカプセルと、を含有し、
前記樹脂が、水溶性エポキシ化合物の硬化物を含む、蓄熱成形体。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記水溶性エポキシ化合物がグリシジルエーテル化合物である、請求項1に記載の蓄熱成形体。
【請求項3】
前記水溶性エポキシ化合物が下記式(1)で表される化合物である、請求項1又は2に記載の蓄熱成形体。
TIFF
2024025799000005.tif
26
149
[式(1)中、nは1~22の整数を表す。]
【請求項4】
前記マイクロカプセルの含有量が、前記蓄熱成形体の全量を基準として10~80質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄熱成形体。
【請求項5】
前記マイクロカプセルの粒子径が0.2~100μmである、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄熱成形体。
【請求項6】
前記樹脂の含有量が、前記蓄熱成形体の全量を基準として10~80質量%である、請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄熱成形体。
【請求項7】
100J/g以上の蓄熱容量を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の蓄熱成形体。
【請求項8】
水溶性エポキシ化合物と、蓄熱成分を内包したマイクロカプセルと、を含有する硬化性組成物。
【請求項9】
前記水溶性エポキシ化合物がグリシジルエーテル化合物である、請求項8に記載の硬化性組成物。
【請求項10】
前記水溶性エポキシ化合物が下記式(1)で表される化合物である、請求項8又は9に記載の硬化性組成物。
TIFF
2024025799000006.tif
27
149
[式(1)中、nは1~22の整数を表す。]
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄熱成形体、硬化性組成物及び物品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
蓄熱材は、蓄えたエネルギーを必要に応じて熱として取り出すことのできる材料である。この蓄熱材は、省エネ、排熱利用、急激な温度上昇下降の抑制等を目的に、空調設備、床暖房設備、冷蔵庫、自動車内外装材、ICチップ等の電子部品、キャニスター等の自動車部品、保温容器などの用途で利用されている。
【0003】
蓄熱の方式としては、物質の相変化を利用した潜熱蓄熱が、熱量の大きさの点から広く利用されている。潜熱蓄熱としては、水-氷の相変化を利用したものがよく知られている。水-氷の相変化は、熱量の大きさでは有利であるが、相変化温度が大気下において0℃と限定されてしまうため、適用範囲も限定されてしまう。そのため、-30~120℃の相変化温度を有する潜熱蓄熱材料として、炭化水素が利用されている。
【0004】
しかし、相変化により液体となる炭化水素を蓄熱材として用いるためには、密閉性の高い容器又はフィルムに炭化水素を封入する必要がある。一方で、蓄熱材を容器に封入した場合、蓄熱材の適応場所が著しく限定される。そこで、現在では、メラミン樹脂等で形成された外殻(シェル)内に潜熱蓄熱材料を封入した蓄熱性マイクロカプセルが利用されている。
【0005】
蓄熱性マイクロカプセルは、例えば樹脂等の材料中に分散させて使用される。蓄熱性マイクロカプセルを使用する場合、省エネ、長時間の吸熱・放熱等を維持するために、樹脂中の蓄熱性マイクロカプセルの充填密度を大きくすることにより、蓄熱密度を大きくする必要がある。例えば特許文献1には、繊維構造体に蓄熱性マイクロカプセルを担持したものを加熱プレスすることにより、蓄熱密度が70J/cm

以上である蓄熱性シートが開示されている。
【0006】
また、蓄熱性マイクロカプセルを含む蓄熱材は、例えば成形型に流し込むことでシート状に成形される場合がある。このような場合、成形時に蓄熱性マイクロカプセルが破損せず、蓄熱材料が漏洩しないことが要求される。例えば特許文献2には、塩化ビニル樹脂粒子及び蓄熱材を含有するビニルゾル塗工液のゾルキャスト膜を用いた蓄熱シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-142056号公報
国際公開第2015/098739号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されているように、蓄熱密度を向上させるためには、例えば60質量%以上の蓄熱性マイクロカプセルを添加することが望ましい。一方で、添加量に比例して剛直性が高く成形性に劣る成形体になるため、蓄熱性マイクロカプセルの破損を防ぎつつ成形性を確保する観点からは、特許文献2に記載されているように、蓄熱性マイクロカプセルの添加量を例えば30質量%程度まで減少させる必要がある。つまり、大きな蓄熱量と優れた成形性とは互いにトレードオフの関係にあり、両方を同時に満足する蓄熱成形体を実現することは容易でない。
【0009】
そこで、本発明の一側面は、蓄熱量及び成形性に優れる蓄熱成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、蓄熱性マイクロカプセルと共に水溶性エポキシ化合物を用いることにより、蓄熱性マイクロカプセルを水に分散させた状態で蓄熱成形体の成形が可能となるため、蓄熱性マイクロカプセルの含有量を増やしても成形性を確保でき、その結果、大きな蓄熱量も得られることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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