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公開番号
2024025797
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-26
出願番号
2023204079,2022121845
出願日
2023-12-01,2019-02-15
発明の名称
表示装置
出願人
マクセル株式会社
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
G02B
27/01 20060101AFI20240216BHJP(光学)
要約
【課題】高解像度な映像情報を車両の運転者に向けて表示可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、映像光を出射する表示パネルと、前記表示パネルから出射された映像光に含まれる特定の偏波を吸収する偏光板と、を備え、前記表示パネルから出射され、前記特定の偏波が吸収された映像光を、車両のシールドガラスで反射させることで、前記表示パネルで生成した映像を虚像として前記車両の運転者へ向けて表示する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
表示装置であって、
映像光を出射する表示パネルと、
前記表示パネルから出射された映像光に含まれる特定の偏波を吸収する偏光板と、を備え、
前記表示パネルから出射され、前記特定の偏波が吸収された映像光を、車両のシールドガラスで反射させることで、前記表示パネルで生成した映像を虚像として前記車両の運転者へ向けて表示する、
表示装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置において、
前記車両の外部からの偏光波成分を吸収または反射する膜またはフィルムを有する保護カバーを備える、
表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示装置において、
前記保護カバーの前記膜または前記フィルムの光出射側に位相差板が配置されている、
表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置において、
前記表示パネルの光出射面に設けられ、外光の表面反射を低減する保護カバーを備える、
表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の表示装置において、
前記偏光板は、前記表示パネルと前記シールドガラスの間に配置されている、
表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の表示装置において、
前記偏光板は、前記表示パネルの両面に配置されている、
表示装置。
【請求項7】
請求項1に記載の表示装置において、
前記表示パネルと前記シールドガラスの間にリニアフレネルシートが配置されている、
表示装置。
【請求項8】
請求項1に記載の表示装置において、
前記シールドガラスは、ウインドウガラスである、
表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の表示装置において、
前記シールドガラスは、リアガラスまたはサイドガラスである、
表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車や電車や航空機等(以下では、総称して「車両」と言う)のフロントガラスやリアガラスやサイドガラス等、または、コンバイナなどに映像光を投射して表示する車両情報表示装置に関し、特に、映像情報をフロントガラスやリアガラス等を介して反射または透過し、車両の内部または外部に対して一方向に表示することが可能な車両情報表示装置および車両用情報表示システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車のフロントガラスやコンバイナに映像光を投射して虚像を形成しルート情報や渋滞情報などの交通情報や燃料残量や冷却水温度等の自動車情報を表示する、いわゆる、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up-Display)装置は、例えば、特許文献1などにより既に知られている。
【0003】
この種の情報表示装置においては、一般的に、運転者の視点の移動を低減することを目的として映像情報を虚像として監視可能とするため、映像表示装置に表示された映像を、凹面ミラー(凸レンズの作用)を含む光学系を用いて運転者の視点に投射するものが多く採用されている。
【0004】
また、この種の情報表示装置とは異なるが、一般に、スクリーンを備えた映像表示装置において利用されるスクリーンとして、バインダや微粒子を含む光拡散層を備えた透明スクリーンまたは反射型スクリーンは、既に以下の特許文献2および3により既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-194707号公報
特許第6133522号公報
特許第6199530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来技術であるヘッドアップディスプレイ方式の車両情報表示装置では、運転者から車両外部の視界を妨げることのないよう、虚像であるAR(Augmented-Reality=拡張現実)情報を表示する。しかしながら、例えば、地図などの情報を表示する場合には、表示された地図情報が外部の視界の妨げとなってしまうことがある。また、かかる車両情報表示装置では、表示可能な領域を拡大することが望まれる一方、虚像が高解像度で視認性が高いことも要求されている。そのため、高品位な映像が容易に得られ、かつ、安価であることから、液晶表示素子(液晶表示パネル)が用いることが多いが、一方で、セットの小型化のためには、小型の液晶表示素子が用いられることから、得られる投射画像の解像度が不足し、例えばスマートフォンなどに表示される高解像度な映像を表示するには不向きであると言う新たな課題が明確になった。
【0007】
また、かかるヘッドアップディスプレイ方式の車両情報表示装置は、車両の外部に対して映像情報を表示することを目的とするものではない。そのため、車両の外部に対して映像情報を表示しようとする場合、車両の内部にディスプレイ等の映像表示装置等を搭載し、車両のガラス越しに当該映像情報を表示することが行われる。しかしながら、その場合、これらの映像表示装置が運転者の視界を妨害することとなり、安全運転上も好ましくない。
【0008】
なお、従来技術である特許文献2および3では、情報表示装置において利用されるバインダや微粒子を含む光拡散層を備えた反射型スクリーンまたは透明スクリーンが開示されているが、本発明が関わる車両における応用やそのための具体的な方法や形態や構成については何ら教示されていない。
【0009】
本発明は、従来のヘッドアップディスプレイ方式の車両情報表示装置に代え、車両のシールドガラスであるフロントガラス(更には、リアガラスやサイドガラス)を介して高解像度な映像情報が表示可能であって、その場合、表示された映像情報は、車両内部においては運転者を含む搭乗(同乗)者からは視認可能であるが、他方、車両の外部からは不可能であり、あるいは、車両の外部からは視認可能であるが、他方、車両の内部の搭乗(同乗)者からは不可能である、いわゆる、一方向性の表示が可能な車両情報表示装置を提供することを目的とする。更には、かかる車両情報表示装置を利用した車両用情報表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、上述した目的を達成するため、
表示装置であって、映像光を出射する表示パネルと、前記表示パネルから出射された映像光に含まれる特定の偏波を吸収する偏光板と、を備え、前記表示パネルから出射され、前記特定の偏波が吸収された映像光を、車両のシールドガラスで反射させることで、前記表示パネルで生成した映像を虚像として前記車両の運転者へ向けて表示する、表示装置が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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