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公開番号2024025279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022128599
出願日2022-08-12
発明の名称軸受構造
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/58 20060101AFI20240216BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軸受をハウジングによって十分に支持することができ、シュー研削を行うことができ、さらにクリープを十分に抑制することができる軸受構造を提供する。
【解決手段】本発明にかかる軸受構造100は、軸受102と軸受を支持するハウジング104とを備える軸受構造において、軸受は、ハウジングに圧入されていて、外輪106と、内輪108と、外輪と内輪の間を転動する転動体110とを有し、外輪の外周面116には、軸方向の両端に位置し周方向に連続する連続部118、120と、連続部に挟まれた中央部122とが形成されていて、中央部には、軸方向に延びる複数の横溝130が周方向に離間して形成されていて、ハウジングには、軸受の中央部に当接して中央部を支持する中央支持部124と、軸受の連続部に対向して連続部と接触しない退避部126、128とが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸受と該軸受を支持するハウジングとを備える軸受構造において、
前記軸受は、前記ハウジングに圧入されていて、外輪と、内輪と、該外輪と該内輪の間を転動する転動体とを有し、
前記外輪の外周面には、軸方向の両端に位置し周方向に連続する連続部と、該連続部に挟まれた中央部とが形成されていて、
前記中央部には、軸方向に延びる複数の横溝が周方向に離間して形成されていて、
前記ハウジングには、
前記軸受の中央部に当接して該中央部を支持する中央支持部と、
前記軸受の連続部に対向して該連続部と接触しない退避部とが形成されていることを特徴とする軸受構造。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記横溝は、負荷圏の範囲に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受構造。
【請求項3】
前記外輪の外周面には、前記横溝の端部位置に周方向に延びていて、前記連続部と前記中央部とを区画する縦溝が形成されていて、
前記横溝は、転造加工で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軸受構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外輪と内輪の間を転動体が転動する軸受と、軸受を支持するハウジングとを備える軸受構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
軸受構造において、軸受がハウジングに嵌合され、軸受内輪にシャフトが挿入されて内輪がシャフトとともに回転する構造の場合、外輪クリープの発生することがあり得る。このような軸受構造では、一例として、ハウジングから外力を受けると、外輪軌道が転動体から力を受けて、外輪軌道の内部に転動歪が生じ、この転動歪が転動体の公転運動とともに転動体の移動方向に伝播する。このような歪伝播により、外輪がハウジングに対して相対的に移動しまうのが、いわゆる外輪歪クリープと呼ばれるもので、固定輪に散見されるクリープ現象である。本発明はこのような固定輪のクリープ防止に係わるものである。
【0003】
特許文献1には、転がり軸受装置が記載されている。この転がり軸受装置は、外輪が回転し、内輪を固定された軸に組み込む構造であって、軸の外周面または内輪の内周面に、軸方向に貫通した複数の溝を設けている。また特許文献1では、軸の外周面のうち負荷圏となる部位に、転動体同士の周方向の間隔より狭い間隔で複数の溝を設けることで、軸の外周面の溝と溝の間の部分が、内輪の内周面の周方向歪伝播の動きに追従し易くなるため、軸と内輪の相対的移動運動であるクリープを抑制することができる、としている。
【0004】
このようにして特許文献1では、内輪が回転する構造であれば、固定輪である外輪の外周面またはハウジングの内周面に、上記のような軸方向に貫通した複数の溝を設けることにより、外輪のクリープを抑制できる、としている。
【0005】
特許文献2には、内輪が軸に取り付けられて軸と一体に回転し、外輪がハウジングに支持されている構造の転がり軸受が記載されていて、外輪の外周面の一部にDカットによる逃げ面を形成し、その逃げ面では外輪外径がハウジングと接触しないようになっている。
【0006】
この転がり軸受では、外輪の外周面に形成されたDカットの逃げ面が非負荷圏に位置してクリープが発生しても、クリープにより外輪の逃げ面がハウジングの負荷圏位置に入ると、外輪の外周面とハウジングの間に隙間が形成されることになるので、外輪の外周面が波状に変形しても、逃げ面の部分がハウジングに接触しないため、転動体の通過運動に伴う外輪の外周面に生じた波状変形が外輪をクリープさせる進行波として伝播することが途切れてしまうので、それ以降はクリープを抑制することができる、としている。
【0007】
特許文献3には、転がり軸受が記載されている。この転がり軸受は、外輪の幅方向の両端の間(すなわち幅方向中央)に全周にわたる環状溝を形成してハウジングと接触しないようにして、外輪の幅方向の両端だけでハウジングへの接触面を確保している。特許文献3では、外輪の弾性変形を主に環状溝の範囲だけで生じさせることができるため、弾性変形がハウジングにほとんど伝わらず、外輪とハウジングとの間におけるクリープの発生が抑制される、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-154379号公報
国際公開第2020/059695号
特許第6867281号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1では、内輪が回転する構造において、外輪の外周面の幅方向全面に、軸方向に貫通した複数の溝を設けているため、クリープの抑制は可能であるものの、シュー研削を行うことができないという欠点があった。ここでシュー研削とは、仕上げられた外輪外周面の円周2箇所に超硬の回転ガイド(これをシューという)を押し付けて、被研削物である外輪を回転させ、研削する方法のことである。このシュー研削は、外輪外径と軌道との偏肉を小さくするために広く用いられている。
【0010】
ところが、特許文献1では、外輪の外周面の幅方向全面に、軸方向に貫通した複数の溝を設けているため、外周面にシューを当てようとすると、その溝がシューと断続接触してしまうので振動等が発生し、外輪の外周面を寸法の基準面として用いることができない、という不都合が発生する。このため、外輪の内周面を研削した後に、つまり外輪の焼き入れ後に、外輪の外周面に溝を形成しなければならないことになり、加工が手間でありコストもかかってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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