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公開番号2024024786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022127666
出願日2022-08-10
発明の名称複合仮撚糸及びそれを含む織編物
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D02G 3/28 20060101AFI20240216BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】
混繊後も濃染部と淡染部がこなれず、織編物に用いて染色することでやわらかく、ソフトな表面感のある、優れた風合いと従来の仮撚糸では得られなかったグラデーション効果に優れたカスリ調外観を兼ね備えた複合仮撚糸及び織編物を提供する。
【解決手段】
少なくとも2本の熱可塑性マルチフィラメント糸条を含む、開繊部を有する複合仮撚糸であって、前記熱可塑性マルチフィラメント糸条の少なくとも1本は解撚部と非解撚部とを有し、前記複合仮撚糸における前記開繊部30個の長さが1mm以上25mm未満であるものが1個以上15個以下であり、25mm以上50mm未満であるものが1個以上15個以下であり、50mm以上であるものが1個以上10個以下である、複合仮撚糸およびそれを含む織編物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも2本の熱可塑性マルチフィラメント糸条を含む、開繊部を有する複合仮撚糸であって、前記熱可塑性マルチフィラメント糸条の少なくとも1本は解撚部と非解撚部とを有し、前記複合仮撚糸における前記開繊部30個の長さが1mm以上25mm未満であるものが1個以上15個以下であり、25mm以上50mm未満であるものが1個以上15個以下であり、50mm以上であるものが1個以上10個以下である、複合仮撚糸。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記解撚部と非解撚部とを有する熱可塑性マルチフィラメント糸条の少なくとも1本において、前記非解撚部の一部が融着している請求項1に記載の複合仮撚糸。
【請求項3】
前記非解撚部の長さが2~20mmである請求項1または2に記載の複合仮撚糸。
【請求項4】
前記熱可塑性マルチフィラメント糸条の少なくとも1本が、カチオン可染ポリエステルマルチフィラメント糸条である請求項1または2に記載の複合仮撚糸。
【請求項5】
前記熱可塑性マルチフィラメント糸条が酸化チタンを含み、前記酸化チタンの濃度が前記熱可塑性マルチフィラメント糸条に対し0.2~5.0質量%である、請求項1または2に記載の複合仮撚糸。
【請求項6】
0.1g/dtexの荷重下における交絡の個数が2個/m以上、45個/m以下であり、0.5g/dtexの荷重下における交絡の個数が30個/m以下である、請求項1または2に記載の複合仮撚糸。
【請求項7】
請求項1または2に記載の複合仮撚糸を含む織編物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合仮撚糸及びそれを含む織編物に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複合仮撚糸は、衣料分野で幅広く用いられており、ソフトでシャリ感のある風合い、また自然調の杢外観に近づけるべく様々な提案がなされている。
【0003】
例えば、ポリエステル太細糸からなるマルチフィラメント糸を用い、部分融着仮撚加工によって、強撚糸様の風合いと淡い絣様の外観とを併せて具備するポリエステル部分融着仮撚加工糸の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、製編織して染色すれば、杢調柄効果と嵩高性及びシャリ感のあるスパン調風合を有する布帛となるポリエステル部分融着糸が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、ソフトな風合いやストレッチ性を損なわず、抗スナッギング性に優れた編地を提供するため、2種以上の仮撚捲縮加工糸で構成した、低トルク、インターレース加工糸が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-222743号公報
特許平11-200167号公報
特許第5155162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のポリエステル太細糸からなるマルチフィラメント糸を融着することにより、長手方向に非解撚部と解撚部が存在する特許文献1に記載のポリエステル部分融着仮撚加工糸は、バラツキがなく糸長に対する濃染部と淡染部とが均一かつ単調な外観となり、高度なグラデーション効果に優れたカスリ調外観を得ることができなかった。
【0008】
また、特許文献2に記載の、繊維軸方向に太細斑を有するマルチフィラメント捲縮糸は、太部と細部とが交互にランダムなピッチで形成し,融着部を有するが、濃染部と淡染部が単調な外観となり、高度なグラデーション効果に優れたカスリ調外観を得ることができなかった。
【0009】
本発明者らの知見によると、上記2つの例で外観が単調になるのは、いずれも1本のマルチフィラメント糸であることに起因していることがわかった。
【0010】
一方、2種以上の仮撚捲縮加工糸で構成され、インターレース加工を施された交絡糸である特許文献3の提案は、2種以上の糸であるため外観は複雑化するものの、2種の糸の交絡部と短い非交絡部が交互にほぼ同間隔で存在し、また複合後の糸長手方向に対する濃染部と淡染部との周期が短くなるため、交絡が集中する箇所では霜降り調の外観となり、高度なグラデーション効果に優れたカスリ調外観、麻調のシャリ感を得ることができなかった。
(【0011】以降は省略されています)

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