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公開番号2024024568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-22
出願番号2022127492
出願日2022-08-09
発明の名称嗅覚増強薬
出願人有限会社石丸研究所
代理人
主分類A61K 33/30 20060101AFI20240215BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】嗅覚増強薬液
【解決手段】極微量の亜鉛イオンを嗅粘膜上に投与すると、においに対する嗅電図の応答が増大することを実験で確認したので、点鼻液やスプレーなど嗅粘膜に到達する液に極微量の亜鉛イオンを添加して、嗅覚の感度を増強する薬液を考案した。望ましい亜鉛イオン濃度は1フェムトモル/リットルから1ピコモル/リットルであり、100ピコモル/リットル未満でなくてはならない。本発明の嗅覚増強薬液は、他の薬剤との合剤であってもよく、香料を含んでいてもよい。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
1フェムトモル/リットルから100ピコモル/リットル未満の亜鉛イオンを含んだ嗅覚増強薬液
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
他剤との合剤である請求項1の嗅覚増強薬液
【請求項3】
点鼻液または噴霧剤である請求項1または請求項2の嗅覚増強薬液
【請求項4】
香料を含有する請求項1~3の嗅覚増強薬液

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ごく微量の亜鉛イオンを溶液に添加して、その液を点鼻や噴霧により嗅粘膜に到達させ、人や動物の嗅覚を増強、改善するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、嗅覚が低下した患者の治療には、ステロイドの点鼻が行われてきた。また、特許文献1のようにインスリンの点鼻が知られている。
【0003】
既知の方法であるステロイドの点鼻では、いわゆる鼻閉の状態である気導性嗅覚障害には有効であるが、嗅神経性の障害では効果が薄かった。また、特許文献1のインスリンの点鼻では即効性が無かった。
【0004】
また、亜鉛のナノ粒子を嗅粘膜に投与すると嗅覚が増強することが非特許文献2に知られているが、金属ナノ粒子であり、亜鉛イオンと異なり、特殊な物であり、値段的にも高価である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-155816(P2016-155816A)
【非特許文献】
【0006】
N. Viswaprakash, J.C. Dennis, L. Globa, O. Pustovyy, E.M. Josephson, P. Kanju, E.E. Morrison, V. Vodyanoy, Enhancement of odorant-induced response in olfactory receptor neurons by zinc nanoparticles, Chem Senses. 34 (2009) 547-557.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の方法では、嗅覚の感度を増強したり、低下した嗅覚の感度を即効性をもって改善したりする方法が無かったが、ごく微量の亜鉛イオンを嗅粘膜表面に与えると、嗅覚応答が増強する現象を発見したので、点鼻液など溶液に亜鉛イオンを添加した嗅覚増強薬を考案した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
微量亜鉛添加の溶液は、鼻粘膜、とりわけ嗅粘膜に無害なものでなくてはならず、生理食塩水単独や生理食塩水に抗生剤やステロイドを溶かしたものが想定されるが、医薬品として点鼻剤として使用可能な物であれば、リンゲル液など他の薬剤でもよい。また、点鼻薬の安定性を維持するための防腐剤などの薬物が共存してもよい。極微量の亜鉛イオンを加えられた薬液が本発明であり、その望ましい亜鉛イオン濃度は1リットル当たり1フェムトモルから1ピコモルである。
【0009】
上記の亜鉛イオンは、硫酸亜鉛や塩化亜鉛など、極微量であれば無害なものが望ましく、そのような物であれば、他の亜鉛イオンを含む薬剤でも良いが、1リットル当たり100ピコモル未満とする。
【発明の効果】
【0010】
図面1は、1フェムトモルおよび10フェムトモル/リットルの硫酸亜鉛をリンゲル液に添加した際に、20μモル/リットルの濃度のn-アミルアセテートで2秒刺激した際の嗅電図の振幅が大きくなることを、動物(カエル)で確認したものである。この亜鉛イオン添加リンゲル液は、嗅粘膜表面にだけ投与し、粘膜下組織には投与していない。
(【0011】以降は省略されています)

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