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公開番号2024022844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126235
出願日2022-08-08
発明の名称ホスフィン検知体
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 31/00 20060101AFI20240214BHJP(測定;試験)
要約【課題】無電力で、ホスフィンの常時検知が可能であり、応答性の高いホスフィン検知体を提供する。
【解決手段】ホスフィン検知体1は、支持体10と、支持体10の表面で支持され、複数の塩基性炭酸銅粒子と、複数のセルロース繊維と、複数の塩基性炭酸銅粒子と複数のセルロース繊維とをそれぞれ結合するバインダとを含むホスフィン検知部20とを備え、複数の塩基性炭酸銅粒子の平均粒子径は0.01μm以上1μm以下であり、複数のセルロース繊維の平均長さは5μm以上30μm以下であり、バインダの平均粒子径は80nm以上1μm以下であり、複数のセルロース繊維の平均繊維径は、バインダの平均粒子径よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
支持体と、
前記支持体の表面で支持され、複数の塩基性炭酸銅粒子と、複数のセルロース繊維と、前記複数の塩基性炭酸銅粒子と前記複数のセルロース繊維とをそれぞれ結合するバインダとを含むホスフィン検知部と、
を備え、
前記複数の塩基性炭酸銅粒子の平均粒子径は0.01μm以上1μm以下であり、
前記複数のセルロース繊維の平均長さは5μm以上30μm以下であり、
前記バインダの平均粒子径は80nm以上1μm以下であり、
前記複数のセルロース繊維の平均繊維径は、前記バインダの平均粒子径よりも大きい、ホスフィン検知体。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記バインダの含有量は、前記ホスフィン検知部に対し、25質量%以上33質量%以下である、請求項1に記載のホスフィン検知体。
【請求項3】
前記複数の塩基性炭酸銅粒子の含有量は、前記ホスフィン検知部に対し、30質量%以上50質量%以下である、請求項1又は2に記載のホスフィン検知体。
【請求項4】
前記ホスフィン検知部の厚さは50μm以上200μm以下である、請求項1又は2に記載のホスフィン検知体。
【請求項5】
前記複数のセルロース繊維の平均繊維径は5μm以上30μm以下である、請求項1又は2に記載のホスフィン検知体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスフィン検知体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ホスフィンPH

を用いた燻蒸作業は、害虫を駆除するため、倉庫、船上及び機器内等において広く実施されている。例えば、貨物船での燻蒸作業は、通常、貨物倉を締め切った状態で貨物を数日以上所定量のホスフィンに曝露させる。
【0003】
しかし、ホスフィンは、人間に有害であるため、環境中のホスフィンの検知が必要である。従来、環境中のホスフィンの検知は、電力で駆動するセンサ等のガス検出機構を備えたガス測定装置、及びガス検知管等を用いて実施されてきた。なお、ガス検知管を用いる場合、環境中から人力で又は電動で断続的に吸引したガス試料を用いて検知する。
【0004】
特許文献1には、ホスフィン等の複数種類の被測定ガスに反応して光学濃度が変化する反応痕を生じる試薬を担持した検知紙を用いるガス測定装置が開示されている。このガス測定装置によれば、複数種類の被測定ガスの種類とその濃度を測定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-232532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、燻蒸作業が行われた個々の物品について、過去におけるホスフィンの曝露濃度の高さを知ることが望まれるようになっている。この過去におけるホスフィンの曝露濃度の高さを検知するためには、個々の物品のホスフィンの曝露濃度を常時検知できることが好ましい。また、貨物船等に積み込まれる多くの物品についてホスフィンの曝露濃度の常時検知をするためには、人が介在しない検知器である必要がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1のガス測定装置は、電力が必要である。このため、特許文献1のガス測定装置では、小さな個々の物品のホスフィンの曝露濃度を常時検知することは困難であり、また常時検知のコストが高いという問題があった。また、ガス検知管では、ガス試料を断続的に吸引して検知するため、ホスフィンの曝露濃度を常時検知することはできないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、無電力で、ホスフィンの常時検知が可能であり、応答性の高いホスフィン検知体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様に係るホスフィン検知体は、支持体と、支持体の表面で支持され、複数の塩基性炭酸銅粒子と、複数のセルロース繊維と、複数の塩基性炭酸銅粒子と複数のセルロース繊維とをそれぞれ結合するバインダとを含むホスフィン検知部とを備える。複数の塩基性炭酸銅粒子の平均粒子径は0.01μm以上1μm以下である。複数のセルロース繊維の平均長さは5μm以上30μm以下である。バインダの平均粒子径は80nm以上1μm以下である。複数のセルロース繊維の平均繊維径は、バインダの平均粒子径よりも大きい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、無電力で、ホスフィンの常時検知が可能であり、応答性の高いホスフィン検知体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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