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公開番号2024022756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126075
出願日2022-08-08
発明の名称植生マットおよび植生袋
出願人日新産業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類E02D 17/20 20060101AFI20240214BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】より効率的且つ経済的に種子材を活用することを可能とする植生マットを提供する。
【解決手段】法面Gの土壌緑化に使用される植生マット10は、縦横に平面状に延在し、縦方向が法面の傾斜方向に沿うように法面に敷設されるシート体11と、該シート体11に保持され、土壌緑化のための植生基材が充填された1または複数の植生袋100と、を備える。植生袋100は、第1の種子密度d1を有する植生基材からなる第1内容物111を内包する第1袋部103と、第1の種子密度d1よりも低い第2の種子密度d2を有する植生基材からなる第2内容物112を内包する第2袋部105と、を備える。第1内容物111と第2内容物112との間を植物Pの根が伸長可能であるように、第1袋部103および第2袋部105が隔壁102を介して互いに接触している。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
法面の土壌緑化に使用される植生マットであって、
縦横に平面状に延在し、縦方向が法面の傾斜方向に沿うように法面に敷設されるシート体と、
前記シート体に保持され、土壌緑化のための植生基材が充填された1または複数の植生袋と、を備え、
前記植生袋は、
第1の種子密度d1を有する植生基材からなる第1内容物を内包する第1袋部と、
前記第1の種子密度d1よりも低い第2の種子密度d2を有する植生基材からなる第2内容物を内包する第2袋部と、を備え、
前記第1内容物と前記第2内容物との間を植生植物の根が伸長可能であるように、前記第1袋部および前記第2袋部が隔壁を介して互いに接触していることを特徴とする植生マット。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記シート体は、縦方向において、法面の法肩側に配置される上部と、法面の法尻側に配置される下部とを有し、前記第1袋部および前記第2袋部は、前記シート体の縦方向に隣接して配置され、前記第1袋部が前記第2袋部よりも前記シート体の上部側に位置することを特徴とする請求項1に記載の植生マット。
【請求項3】
前記第1袋部および前記第2袋部は、透水性および通根性を有する材料からなる壁材を備えることを特徴とする請求項2に記載の植生マット。
【請求項4】
前記第1袋部は、水解性材料または水溶性材料からなる壁材を備えることを特徴とする請求項2に記載の植生マット。
【請求項5】
前記第2袋部の地面と反対側を向く面には、遮水性の表皮部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の植生マット。
【請求項6】
前記植生袋は、透水性および通根性を有する1枚のシート材により一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の植生マット。
【請求項7】
法面に敷設されるシート体に保持され、土壌緑化のための植生基材が充填された植生袋であって、
第1の種子密度を有する植生基材からなる第1内容物を内包する第1袋部と、
前記第1袋部と隣接して配置されるとともに、種子を含有しない、または、前記第1の種子密度d1よりも低い第2の種子密度d2を有する植生基材からなる第2内容物を内包する第2袋部と、を備え、
前記第1内容物と前記第2内容物との間を植生植物の根が伸長可能であるように、前記第1袋部および前記第2袋部が隔壁を介して互いに接触可能に構成されていることを特徴とする植生袋。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の植生マットが法面に設置された設置構造であって、前記第1袋部および前記第2袋部が法面の傾斜方向に隣接して配置され、前記第1袋部が前記第2袋部に対して法面の法肩側に位置することを特徴とする設置構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、法面を土壌緑化するために用いられる植生マット、植生袋、および、該植生マットの法面への設置構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
各種法面や新規造成地等の施工面においては、その緑化を積極的に行って、法面等の美化と共に土砂の流失を防止することが行われている。従来、土、種子、肥料、保水材などの植生基材が植生用の袋体(以下、植生袋という)に充填される。そして、この植生袋とともに植生マットが緑化すべき地面に設置されることにより、土壌の植生植物の生長を促進し、結果的に、景観の向上とともに土砂の流失を防止することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1は、法面に対する植生を行うことができる植生材袋(植生袋)およびそれを保持する植生用網状体(シート体)を開示している。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。植生材袋(10)は、肥料、土壌改良材、保水材等の植生基材(30)を包み込んで形成されて、植生用網状体(20)の袋状部(21)内に収納される。この植生基材(30)内に法面(40)の植生に必要な植物の種子を混入させることも行われる。そして、植生材袋(10)の谷側となる下側約半分を水に対して非溶解性の材料によって非溶解部(11)を形成するとともに、植生材袋(10)の山側となる上側約半分を水に対して溶解性のある材料によって溶解部(12)を形成した。雨等が降れば、溶解部(12)は、その溶解を始めて当該植生材袋(10)内の植生基材(30)が水分を吸収し得る状態にするとともに、徐々にまたは十分な雨があれば早期に消失する。これに対して、植生材袋(10)の非溶解部(11)は雨等に対して溶解しないので、例えば植生用網状体(20)の袋状部(21)内に残留したままであるとともに、この非溶解部(11)は山側に向けて開口した状態を維持するものとなる。このため、植生材袋(10)内に包まれていた植生基材(30)の一部は、この非溶解部(11)によって保持されたままとなる。非溶解部(11)は、植生材袋(10)内に包まれていた植生基材(30)の一部の保持を行っているものであり、これによって法面(40)の植生作用が継続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-7027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような従来の植生マットは、それ相応の量または厚さを構成する土壌などの植生基材を充填した植生袋をシート体に保持して法面に設置することによって、法面の土壌緑化を促進するものである。また、植生マットは、植生袋の植生基材に導入植物の種子材を混入することによって、必要な植生植物を導入した植生を行うことを可能とする。この植生基材に導入された種子材は、袋内部で植生基材と無作為に混ざり合い、植生マットの設置後、植生袋から発芽および生長する。図16は、従来の植生マットおよび植生袋における種子材の発芽状況を説明するための模式図である。図16に示すように、法面Gに設置された植生マット1において、シート体2の収容部3に植生袋5が保持されている。この植生袋5に充填された植生基材6には、所定の種子密度dで種子7が混ぜられている。つまり、植生袋5に包含された植生基材6は、全体として均一な種子密度dを有する。図16に示すように、植生基材6に導入した種子材のうち発芽が可能である種子7は、植生基材6(または植生袋)の表面近傍から20mm程度の深さまでのものとされている。説明の便宜上(明確に区分けすることはできないが)、この発芽が可能な領域を発芽領域R1と示し、それ以外の根系が伸長する領域を根系伸長領域R2と示した。そのため、植生基材を厚くすればするほど、1つの袋の内部空間で発芽しない種子の粒数が比例して増加し、多くの種子が無駄になることが避けられない。すなわち、発明者らは、従来の植生マットや植生袋では、種子材の活用が非効率的且つ非経済的であることを課題として着目した。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より効率的且つ経済的に種子材を活用することを可能とする植生マット、植生袋、および、該植生マットの法面への設置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態の植生マットは、法面の土壌緑化に使用される植生マットであって、
縦横に平面状に延在し、縦方向が法面の傾斜方向に沿うように法面に敷設されるシート体と、
前記シート体に保持され、土壌緑化のための植生基材が充填された1または複数の植生袋と、を備え、
前記植生袋は、
第1の種子密度を有する植生基材からなる第1内容物を内包する第1袋部と、
前記第1の種子密度d1よりも低い第2の種子密度d2(第2の種子密度d2は種子を含有しないものを含む)を有する植生基材からなる第2内容物を内包する第2袋部と、を備え、
前記第1内容物と前記第2内容物との間を植生植物の根が伸長可能であるように、前記第1袋部および前記第2袋部が隔壁を介して互いに接触していることを特徴とする。
【0008】
本発明の一形態の植生マットによれば、植生袋は、内容物が移動しないように隔壁によって区切られた第1袋部と第2袋部とから構成され、第1の種子密度d1を有する植生基材からなる第1内容物を第1袋部に内包し、かつ、種子を含有しない、または、第2の種子密度d2(<d1)を有する植生基材からなる第2内容物を第2袋部に内包したものである。これにより、本発明の植生マットは、より高い種子密度を有する第1袋部を主に種子の発芽のための領域に重合させ、より少ない種子密度を有する第2袋部を根系が伸長するための領域に重合させるように、法面に設置され得る。したがって、本発明の植生マットは、発芽せずに無駄になる種子量を軽減させ、効率的且つ経済的に種子材を活用することを可能とするものである。
【0009】
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記シート体は、縦方向において、法面の法肩側に配置される上部と、法面の法尻側に配置される下部とを有し、前記第1袋部および前記第2袋部は、前記シート体の縦方向に隣接して配置され、前記第1袋部が前記第2袋部よりも前記シート体の上部側に位置することを特徴とする。すなわち、植生マットが法面に設置された際、植生マットに保持された植生袋の第1袋部が第2袋部よりも傾斜方向(または鉛直方向)の上側に配置されることから、第1袋部の第1内容物の種子を優先的に発芽させることが可能である。
【0010】
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記第1袋部および前記第2袋部は、透水性および通根性を有する材料からなる壁材を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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