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公開番号2024022366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125902
出願日2022-08-05
発明の名称音響装置
出願人パイオニア株式会社
代理人個人
主分類H04R 1/00 20060101AFI20240208BHJP(電気通信技術)
要約【課題】伝達される音質を向上させるとともに、ヘルメットへの着脱操作を容易にする。
【解決手段】ヘルメットHMに固定され係合部CPを有するアダプタ部10に取り付けられ、機械振動をヘルメットHMに伝達して音声を出力する音響装置1であって、入力信号に応じて電気信号を前記機械振動に変換し、ヘルメットHMに接触している振動子としてのアクチュエータ210と、係合部CPに付勢部材としてのロックばね350の付勢力によって係合するロック部材340と、アクチュエータ210の周囲を摺動可能に設けられ、ロック部材340を係合部CPから解放するロック解除レバー320と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ヘルメットに固定され係合部を有するアダプタ部に取り付けられ、機械振動を前記ヘルメットに伝達して音声を出力する音響装置であって、
入力信号に応じて電気信号を前記機械振動に変換し、前記ヘルメットに接触する振動子と、
前記係合部に付勢部材によって係合するロック部材と、
前記振動子の周囲を摺動可能に設けられ、前記ロック部材を前記係合部から解放するロック解除レバーと、
を備えていることを特徴とする音響装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記ロック解除レバーは、中央部に第1の孔部を備え、
前記振動子は、前記第1の孔部を貫通して配設されていることを特徴とする請求項1の記載の音響装置。
【請求項3】
前記ロック解除レバーは、前記ロック部材を前記係合部に係合させる位置に自己復帰可能に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
【請求項4】
前記アダプタ部は、中央部に第2の孔部を備え、
前記第2の孔部の外周部に立ち上げられた外周壁部に前記係合部が設けられ、
前記係合部と前記ロック部材とが係合した場合には、前記振動子は、前記第2の孔部を貫通して前記ヘルメットに接触して固定されることを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
【請求項5】
前記ロック部材は、前記係合部と係合する方向に向かって付勢するばねを備えていることを特徴とする請求項4に記載の音響装置。
【請求項6】
前記ばねは、トーションばねであることを特徴とする請求項5に記載の音響装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音響装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動2輪車等の車両用ヘルメットあるいはスキーや自転車等の運動用ヘルメットにおいて、スマートフォン等の外部機器から出力される音声情報を、ヘルメットを装着した状態で取得する要望が高まってきている。
ヘルメットに音声情報を取得する機器を装着する場合には、その機器は、走行中に風や振動等が発生しても、安定してヘルメットに保持されていることが求められる。
【0003】
この種の保持装置においては、例えば、本体が有するロックレバーを回転することにより、本体が有するロック部が、アダプタが有する係合部に係合し、本体がアダプタに固定される技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7006615号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、装着する際には、ロックレバーを回転させる操作をしながら装着するため、装着時の操作が煩雑になる虞があるという課題が一例として挙げられる。
また、音声信号による振動は、本体部に構成される結合部およびアダプタ部に構成される係合部等を経由し、ヘルメットを振動させることによって伝達されるため、音質が悪化する虞があるという課題が一例として挙げられる。
【0006】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、伝達される音質を向上させるとともに、ヘルメットへの着脱操作を容易にすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ヘルメットに固定され、係合部を有するアダプタ部に取り付けられ、機械振動を前記ヘルメットに伝達して音声を出力する音響装置であって、入力信号に応じて電気信号を前記機械振動に変換し、前記ヘルメットに接触している振動子と、前記係合部に付勢部材によって係合するロック部材と、前記振動子の周囲を摺動可能に設けられ、前記ロック部材を前記係合部から解放するロック解除レバーと、を備えていることを特徴とする音響装置である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例に係る音響装置の構成を示す斜め前方から見た分解図である。
実施例に係るアダプタ部の構成を示す三面図である。
実施例に係る本体部の構成を示す斜め前方から見た分解図である。
実施例に係る本体部がロックしている状態を、ロックベースを透して正面から見た構成図である。
実施例に係るロック部材を斜め下方から見た斜視図である。
実施例に係る本体部をアダプタ部に装着し、筐体部をはずした状態で図4の矢印CL方向から見たCL―CL線に沿う断面図である。
実施例に係るロック部がロックしている状態を、筐体部を透して後方から見た背面図である。
実施例に係る本体部とアダプタ部とがロックする状態をアダプタ部とロック部材とケースの一部とを図4の矢印CL方向から見たCL―CL線に沿う断面図であり、a)は挿入前を示し、b)は挿入中を示し、c)はロック状態を示す。
実施例に係るロック部がロック解除している状態を、筐体部を透して後方から見た背面図である。
実施例に係る変形例を示す、本体部がロックしている状態を、ロックベースを透して正面から見た構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の1またはそれ以上の実施形態に係る音響装置は、アダプタ部と、本体部と、を含んで構成されている。
アダプタ部は、ベース部と、係合部と、を含んで構成されている。アダプタ部は、例えば、ベース部に設けられた両面テープ等によりヘルメットに固定されている。
また、本体部は、振動子を含むアクチュエータ部と、ロック部材およびロック解除レバーを含むロック部と、を含んで構成されている。
振動子としてのアクチュエータは、本体部に設けられたバッテリーおよび駆動回路によって、入力信号に応じて電気信号を機械振動に変換する。本体部がアダプタ部に装着されている場合には、アクチュエータ部は、本体部に設けられているケースおよびロック部に設けられているそれぞれの中央部に設けられた孔部を貫通し、さらに、アダプタ部の中央部に設けられた孔部を貫通してヘルメットに接触し、入力信号としての機械振動をヘルメットに伝達する。そして、ヘルメットを振動板とすることによって出力音声信号に変換し、ヘルメットは、出力音声信号をユーザに伝達する。
つまり、本体部は、アクチュエータの機械振動を直接ヘルメットに伝達させることによって、入力信号に対して信号歪等を発生させることなくヘルメットに伝達させることができる。
そのため、本発明の音響装置は、伝達される音質を向上させることができる。
また、本体部をアダプタ部に装着させる場合には、本体部のアクチュエータ部は、アダプタ部に設けられた孔部周辺に設けられた外壁部の径方向内側に収容され、本体部のロック部は、外壁部の径方向外側に近接して挿入される。アダプタ部の外壁部とロック部材が当接すると、ロック部材は、外壁部に押され径方向外側に摺動し、ロック部内に収納されることによって、ロック部は、外壁部の外側に挿入される。ロック部材が、係合部に設けられた係合孔の位置に達すると、径方向内側に向かって付勢されているロック部材が係合孔に向かって摺動し、ロック部材は、係合孔に嵌合する。そして、係合部とロック部とは、ロックされた状態になる。そして本体部は、係合部とロック部とが固定されることによって、アダプタ部に固定される。
つまり、ユーザは、本体部のロック部をアダプタ部の孔部に挿入する装着操作によって、容易に本体部をアダプタ部に固定することができる。
また、本体部をアダプタ部からはずす場合には、本体部に配設されているロック解除レバーを回動させることにより、ロック解除レバーは、ロック部材をロック解除位置に摺動させる。そして、ロック部材と係合部の嵌合を解除する。
つまり、ユーザは、ロック解除レバーを回動させることによって、容易に本体部をアダプタ部からはずすことができる。
そのため、本発明の音響装置は、伝達される音質を向上させるとともに、ヘルメットへの着脱操作を容易にすることができる。
【0010】
<実施例>
以下、図1から図9を用いて、本実施形態に係る音響装置1について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは、図1に示す音響装置1の前方(正面)を示し、矢印UPは正面視上方を示し、矢印LHは正面視左方を示している。また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、正面視での上下方向、正面視での前後方向、正面視での左右方向を示すものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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