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公開番号2024022254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125693
出願日2022-08-05
発明の名称電子部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01P 1/203 20060101AFI20240208BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数の共振器の間に発生する電磁界結合を調整することができる電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品1は、積層体2と、第一シールド5A及び第二シールド5Bと、第一共振器6及び第五共振器10と、第二シールド5Bに接続されている遮蔽導体35と、を備え、遮蔽導体35は、第三方向D3から見たときに、第一共振器6と第五共振器10との間において第三方向D3に延在している領域に配置されている。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向している実装面及び主面と、互いに対向している一対の第一側面と、互いに対向している一対の第二側面と、を有している積層体と、
前記積層体の前記実装面に配置されている入出力端子及びグラウンド端子と、
前記積層体内に配置されている第一シールド及び第二シールドであって、前記グラウンド端子に電気的に接続されていると共に前記実装面寄りの位置に配置されている前記第一シールド、及び、前記第一シールドに電気的に接続されていると共に前記主面寄りの位置に配置されている前記第二シールドと、
前記第一シールドと前記第二シールドとの間において、一対の前記第二側面の対向方向から見たときに、一対の前記第一側面の対向方向において所定の間隔をあけて配置されている第一共振器及び第二共振器と、
前記第一シールドと前記第二シールドとの間に配置されており、前記実装面と前記主面との対向方向に沿って延在していると共に、前記第二シールドに接続されている導体と、を備え、
前記導体は、一対の前記第二側面の前記対向方向から見たときに、前記第一共振器と前記第二共振器との間において一対の前記第二側面の前記対向方向に延在している領域に配置されている、電子部品。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
複数の前記導体を備え、
複数の前記導体のそれぞれは、前記領域に配置されている、請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記第一共振器及び前記第二共振器のそれぞれは、前記第二シールドに電気的に接続されている、請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項4】
前記第一共振器及び前記第二共振器のそれぞれは、前記実装面と前記主面との対向方向において異なる高さ位置に配置されている第一導体及び第二導体と、前記第一導体及び前記第二導体と前記第二シールドとを接続している接続導体と、を含んでおり、
前記第一導体は、前記主面寄りの位置に配置されており、
前記第二導体は、前記実装面寄りの位置に配置されており、
前記導体は、前記第二導体よりも前記第一導体に近い位置に配置されている、請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項5】
複数の前記導体のうちの少なくとも一つの前記導体は、一対の前記第一側面の前記対向方向から見て、前記第一共振器と前記第二共振器とが重なる前記領域に配置されている、請求項2に記載の電子部品。
【請求項6】
前記第一共振器と前記第二共振器とは、前記実装面と前記主面との対向方向から見て、対称構造を有している、請求項1又は2に記載の電子部品。
【請求項7】
一対の前記第一側面の前記対向方向において前記第一共振器と前記第二共振器との間に配置されている第三共振器を備え、
前記第三共振器は、前記実装面と前記主面との対向方向から見て、前記導体と重なる位置に配置されている、請求項1又は2に記載の電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、誘電体よりなる本体と、複数の共振器と、一対のシールドと、導体よりなる仕切り部と、を備える電子部品が開示されている。特許文献1に記載の電子部品では、共振器の各々は、共振器導体部を含んでいる。共振器導体部は、長手方向の両端に位置する第一端と第二端を有している。第一端はグランドに接続され、第二端は開放されている。仕切り部は、共振器のそれぞれの共振器導体部の間を通過するように延在して、一対のシールドのそれぞれに電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-125804公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
共振器を備える電子部品では、目標減衰帯域の減衰量を高めるために、減衰極の形成が必要となる。しかしながら、複数の共振器が配置される電子部品では、共振器の間において電磁界結合が複雑に生じるため、減衰極を形成することが困難となる。そのため、電子部品において、目標減衰量を達成することができない。
【0005】
本発明の一側面は、複数の共振器の間に発生する電磁界結合を調整することができる電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一側面に係る電子部品は、互いに対向している実装面及び主面と、互いに対向している一対の第一側面と、互いに対向している一対の第二側面と、を有している積層体と、積層体の実装面に配置されている入出力端子及びグラウンド端子と、積層体内に配置されている第一シールド及び第二シールドであって、グラウンド端子に電気的に接続されていると共に実装面寄りの位置に配置されている第一シールド、及び、第一シールドに電気的に接続されていると共に主面寄りの位置に配置されている第二シールドと、積層体内の第一シールドと第二シールドとの間において、一対の第二側面の対向方向から見たときに、一対の第一側面の対向方向において所定の間隔をあけて配置されている第一共振器及び第二共振器と、積層体内において第一シールドと第二シールドとの間に配置されており、実装面と主面との対向方向に沿って延在していると共に、第二シールドに接続されている導体と、を備え、導体は、一対の第二側面の対向方向から見たときに、第一共振器と第二共振器との間において一対の第二側面の対向方向に延在している領域に配置されている。
【0007】
本発明の一側面に係る電子部品では、導体は、第二シールドに接続されており、一対の第二側面の対向方向から見たときに、第一共振器と第二共振器との間において一対の第二側面の対向方向に延在している領域に配置されている。これにより、電子部品では、第一共振器と第二共振器との電磁界結合を、導体によって調整(抑制、遮蔽)することができる。したがって、電子部品では、複数の共振器の間に発生する電磁界結合を調整することができる。その結果、電子部品では、目標減衰量を達成することが可能となる。
【0008】
(2)複数の導体を備え、複数の導体のそれぞれは、領域に配置されている、(1)に記載の電子部品。この構成では、導体の数及び位置を調整することによって、第一共振器と第二共振器との間の電磁界結合を調整することができる。
【0009】
(3)第一共振器及び第二共振器のそれぞれは、第二シールドに電気的に接続されている、(1)又は(2)に記載の電子部品。この構成では、導体と第一共振器及び第二共振器とを共通の第二シールドに接続することによって、第一共振器と第二共振器との電磁界結合の度合いを適切に調整することができる。
【0010】
(4)第一共振器及び第二共振器のそれぞれは、実装面と主面との対向方向において異なる高さ位置に配置されている第一導体及び第二導体と、第一導体及び第二導体と第二シールドとを接続している接続導体と、を含んでおり、第一導体は、主面寄りの位置に配置されており、第二導体は、実装面寄りの位置に配置されており、導体は、第二導体よりも第一導体に近い位置に配置されている、(1)~(3)のいずれか一つに記載の電子部品。第二シールドに接続導体を介して接続される第一導体及び第二導体のうち、第二シールドに近い位置に配置されている第一導体の方が、第二導体よりも流れる電流が大きくなる。そのため、第二導体よりも第一導体の近くに導体を配置することにより、第一共振器と第二共振器との電磁界結合を、導体によって効果的に調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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