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公開番号2024021860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124999
出願日2022-08-04
発明の名称アルミナ粉末、樹脂組成物、およびアルミナ粉末の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C01F 7/021 20220101AFI20240208BHJP(無機化学)
要約【課題】熱伝導性が高く、薄膜状の熱伝導性部材を実現できるアルミナ粉末と、該アルミナ粉末を含み、熱伝導性が高く、薄膜状の熱伝導性部材を実現できる樹脂組成物と、前記アルミナ粉末の製造方法を提供する。
【解決手段】円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子を有するアルミナ粉末であって、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積10%の粒径D10が0.15μm未満であり、前記D10と、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積100%の粒径D100と、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積50%の粒径D50とが、式(1):4.0≦(D100-D10)/D50≦20を満たし、倍率10,000倍で少なくとも5視野観察したときに、円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子数Naと、円相当径が0.3μm以上のアルミナ粒子数Nbとの粒子比率(Na/Nb)の変動係数CV(Na/Nb)が0.3以下である、アルミナ粉末。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子を有するアルミナ粉末であって、
個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積10%の粒径D10が0.15μm未満であり、
前記D10と、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積100%の粒径D100と、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積50%の粒径D50とが、下記式(1)を満たし、
倍率10,000倍で少なくとも5視野観察したときに、円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子数Naと円相当径が0.3μm以上のアルミナ粒子数Nbの粒子比率(Na/Nb)の変動係数であるCV(Na/Nb)が0.3以下である、アルミナ粉末。
4.0≦(D100-D10)/D50≦20 ・・・(1)
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子は、平均円形度が0.82以上である、請求項1に記載のアルミナ粉末。
【請求項3】
前記円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子は、αアルミナ粒子である、請求項2に記載のアルミナ粉末。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のアルミナ粉末と樹脂を含む、樹脂組成物。
【請求項5】
前記アルミナ粉末と樹脂の質量割合が85:15~95:5の範囲である請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
円相当径が0.3μm未満のアルミナ原料粒子と、円相当径が0.3μm以上のアルミナ原料粒子を含む配合原料を準備する原料準備工程と、
前記配合原料を、回転速度が10000rpm以上である高速ミキサーを用いて混合する混合工程とを有する、アルミナ粉末の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アルミナ粉末、樹脂組成物、およびアルミナ粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品に通電することにより発生する熱は、電子部品の性能に悪影響を及ぼしやすいことから速やかに放熱されることが望まれる。よって、放熱のための熱伝導性部材を構成する材料には、高い熱伝導性を示すことが望まれる。上記熱伝導性部材の一つとして、樹脂と無機粒子とを含む熱伝導性樹脂組成物があり、無機粒子としてアルミナ粒子が利用される。
【0003】
上記アルミナ粒子として、例えば特許文献1に示された、バイヤー法による水酸化アルミニウムの焼成により得られるアルミナ粒子であって、BET比表面積が5~9m

/g、粒度分布におけるD10=0.1~0.2μm、D50=0.3~0.5μm、D90=0.7~2μmで、かつ1μm以下が80質量%以上であって、Mg含有量、Na含有量、Si含有量、およびCa含有量を規定した易焼結性アルミナ粒子が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-206460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、放熱のための熱伝導性部材として、膜厚の薄いシート状熱伝導性部材、例えば十数ミクロンレベル、更には数ミクロンレベルの膜厚の熱伝導性部材が求められている。更に熱伝導性部材には、より高い熱伝導性を示すことも求められている。また、高熱伝導性を実現するには、樹脂中にアルミナ粒子を高濃度かつ均一に分散させる必要がある。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に示されたアルミナ粒子を多量に樹脂に配合すると、アルミナ粒子が凝集しやすく、樹脂組成物中に粗粒が生じやすい。その結果、高熱伝導性を達成することが難しく、また熱伝導性部材の薄膜化も難しい。
【0007】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、熱伝導性が高く、かつ薄膜状の熱伝導性部材を実現できるアルミナ粉末と、該アルミナ粉末を含み、熱伝導性が高く、かつ薄膜状の熱伝導性部材を実現できる樹脂組成物と、前記アルミナ粉末の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様1は、
円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子を有するアルミナ粉末であって、
個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積10%の粒径D10が0.15μm未満であり、
前記D10と、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積100%の粒径D100と、個数基準の累積粒度分布の微粒側から累積50%の粒径D50とが、下記式(1)を満たし、
倍率10,000倍で少なくとも5視野観察したときに、円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子数Naと円相当径が0.3μm以上のアルミナ粒子数Nbの粒子比率(Na/Nb)の変動係数であるCV(Na/Nb)が0.3以下である、アルミナ粉末である。
4.0≦(D100-D10)/D50≦20 ・・・(1)
【0009】
本発明の態様2は、
前記円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子は、平均円形度が0.82以上である、態様1に記載のアルミナ粉末である。
【0010】
本発明の態様3は、
前記円相当径が0.3μm未満のアルミナ粒子は、αアルミナ粒子である、態様1または2に記載のアルミナ粉末である。
(【0011】以降は省略されています)

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