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公開番号2024021535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124419
出願日2022-08-04
発明の名称グロメット
出願人矢崎総業株式会社,トヨタ自動車九州株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/22 20060101AFI20240208BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】保持力を向上させること。
【解決手段】貫通孔Pwb1の周縁部Pwb2に内径側から嵌め込ませる嵌合溝11が設けられた嵌合体10と、蛇腹筒形状の第1筒体31と、第2筒体32と、第1隔壁41と、第2隔壁42と、第2筒体から引き出された配索材Weと一緒にテープで固定される保持部44と、第1隔壁の内壁41aから第2隔壁に向けて突出させた一対の突起部50と、を有し、第1筒体と第1隔壁は、荷重状態で配索材の引張方向へと嵌合体に対して相対移動しながら変形させるものであり、突起部は、無荷重状態で嵌合溝の溝底よりも径方向内側の内周面10cに対して端部51を径方向内側に隙間を空けて対向配置させ、かつ、荷重状態で第1隔壁の内周縁部側からの変形に伴う変位によって端部から嵌合体の内周面に押圧力を作用させ、第1筒体は、突起部の押圧力の増強用の補助力を荷重状態で第1隔壁の外壁41bに作用させること。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1空間と第2空間の間で配索材を通す貫通孔に配置され、かつ、前記貫通孔の周縁部に内径側から嵌め込ませる環状の嵌合溝が設けられた環状の嵌合体と、
前記嵌合体よりも小径の蛇腹筒形状に形成され、かつ、前記第1空間で前記嵌合体の軸線と同軸上に配置され、かつ、筒内に前記配索材を挿通させる第1筒体と、
前記嵌合体よりも小径の筒形状に形成され、かつ、前記第2空間で前記軸線と同軸上に配置され、かつ、筒内に前記配索材を挿通させる第2筒体と、
前記嵌合体における前記第1空間側の環状端部と前記第1筒体における一方の環状端部との間の環状開口を塞ぐ環状の第1隔壁と、
前記嵌合体における前記第2空間側の環状端部と前記第2筒体における一方の環状端部との間の環状開口を塞ぐ環状の第2隔壁と、
前記第2筒体における他方の環状端部から突出させ、かつ、前記第2筒体における前記他方の環状端部から引き出された前記配索材と一緒にテープで固定される保持部と、
前記第1隔壁の内壁から前記第2隔壁に向けて突出させ、かつ、前記第1隔壁の軸心を間に置いて対向配置させた一対の突起部と、
を有し、
前記第1筒体と前記第1隔壁は、前記第2空間で前記配索材が前記保持部及び前記第2筒体と共に前記軸線に沿って引っ張られた荷重状態で、その引張方向へと前記嵌合体に対して相対移動しながら変形させるものであり、
前記突起部は、前記配索材の引っ張りの無い無荷重状態で前記嵌合体における前記嵌合溝の溝底よりも径方向内側の環状の内周面に対して前記第2隔壁側の端部を径方向内側に隙間を空けて対向配置させ、かつ、前記荷重状態で前記第1隔壁の内周縁部側からの変形に伴う変位によって前記第2隔壁側の前記端部から前記嵌合体の前記内周面に押圧力を作用させ、
前記第1筒体は、前記突起部の前記押圧力の増強用の補助力を前記荷重状態で前記第1隔壁の外壁に作用させることを特徴としたグロメット。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記突起部は、前記押圧力の反力を前記嵌合体の前記内周面から受けているときに変形不能な形状に形成されることを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記第1筒体は、前記荷重状態で相対移動しながら縮んで前記第1隔壁の前記外壁に係止させ、この係止位置で前記第1隔壁の前記外壁に前記補助力としての押圧力を作用させることを特徴とした請求項1又は2に記載のグロメット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、2つの空間の間の貫通孔に電線等の配索材を通す際には、その配索材を貫通孔の周縁部から保護するためのグロメットが設置されることがある。そして、そのグロメットについては、水等の液体が2つの空間を行き来せぬように、防液性を持たせることがある。このグロメットは、壁体の貫通孔の周縁部に嵌合させる本体と、本体と同軸上で当該本体の一方の開口周縁部から突出させ、かつ、内方に配索材を挿通させる第1筒体と、本体と同軸上で当該本体の他方の開口周縁部から突出させ、かつ、内方に配索材を挿通させる第2筒体と、第2筒体から突出させ、かつ、第2筒体から引き出された配索材と一緒にテープで固定される保持部と、を有している。例えば、この種のグロメットについては、下記の特許文献1から3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-87286号公報
特開2021-87287号公報
特開2021-87288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、その従来のグロメットは、一方の空間で第1筒体を引っ張りながら、本体を壁体の貫通孔の周縁部に嵌合させる。そして、このグロメットは、その嵌合状態の本体において、内方の突起を壁体の貫通孔の周縁部近傍の内壁に係止させることで、その嵌合状態を保っている。一方、このグロメットにおいては、他方の空間で配索材が不用意に引っ張られた場合でも、本体の嵌合状態を保つ必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、貫通孔の周縁部への保持力を向上させ得るグロメットを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1空間と第2空間の間で配索材を通す貫通孔に配置され、かつ、前記貫通孔の周縁部に内径側から嵌め込ませる環状の嵌合溝が設けられた環状の嵌合体と、前記嵌合体よりも小径の蛇腹筒形状に形成され、かつ、前記第1空間で前記嵌合体の軸線と同軸上に配置され、かつ、筒内に前記配索材を挿通させる第1筒体と、前記嵌合体よりも小径の筒形状に形成され、かつ、前記第2空間で前記軸線と同軸上に配置され、かつ、筒内に前記配索材を挿通させる第2筒体と、前記嵌合体における前記第1空間側の環状端部と前記第1筒体における一方の環状端部との間の環状開口を塞ぐ環状の第1隔壁と、前記嵌合体における前記第2空間側の環状端部と前記第2筒体における一方の環状端部との間の環状開口を塞ぐ環状の第2隔壁と、前記第2筒体における他方の環状端部から突出させ、かつ、前記第2筒体における前記他方の環状端部から引き出された前記配索材と一緒にテープで固定される保持部と、前記第1隔壁の内壁から前記第2隔壁に向けて突出させ、かつ、前記第1隔壁の軸心を間に置いて対向配置させた一対の突起部と、を有し、前記第1筒体と前記第1隔壁は、前記第2空間で前記配索材が前記保持部及び前記第2筒体と共に前記軸線に沿って引っ張られた荷重状態で、その引張方向へと前記嵌合体に対して相対移動しながら変形させるものであり、前記突起部は、前記配索材の引っ張りの無い無荷重状態で前記嵌合体における前記嵌合溝の溝底よりも径方向内側の環状の内周面に対して前記第2隔壁側の端部を径方向内側に隙間を空けて対向配置させ、かつ、前記荷重状態で前記第1隔壁の内周縁部側からの変形に伴う変位によって前記第2隔壁側の前記端部から前記嵌合体の前記内周面に押圧力を作用させ、前記第1筒体は、前記突起部の前記押圧力の増強用の補助力を前記荷重状態で前記第1隔壁の外壁に作用させることを特徴する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るグロメットは、第2空間で配索材が引っ張られた荷重状態で、貫通孔の周縁部に対する嵌合体の保持力を向上させることができるので、嵌合体の貫通孔からの外れを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、取付前の実施形態のグロメットを示す斜視図である。
図2は、取付後の実施形態のグロメットを示す斜視図である。
図3は、実施形態のグロメットを別角度から見た斜視図である。
図4は、図2のX-X線断面の部分拡大図である。
図5は、図2のY-Y線断面図である。
図6は、図2のX-X線断面に相当する部分拡大図であり、変形後のグロメットを示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るグロメットの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るグロメットの実施形態の1つを図1から図6に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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