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公開番号2024021365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124148
出願日2022-08-03
発明の名称電線の組付構造
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02G 3/08 20060101AFI20240208BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電気部品を収容する筐体に電線を組み付ける際の作業効率の向上を図ることができる電線の組付構造を提供する。
【解決手段】結束バンド付き電線WXと電気接続箱1とを有し、電気接続箱1の電線引出ガイド12の案内壁12bに太溝部15と細溝部16が連続形成されている。結束バンド付き電線WXの結束バンド50のヘッド部51が、案内壁12bの内方側から外方側へ太溝部15を通して挿通された上で細溝部16に移動されることにより、ヘッド部51が抜け止め保持され、その状態で、細溝部16の位置規制部16aにヘッド部51が位置決めされることで、結束バンド付き電線WXが電線引出ガイド12の電線案内方向に位置規制されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電線と、
前記電線に巻回し当該電線を結束するバンド部と、前記バンド部の基端に設けられ当該バンド部の先端が挿入係止される挿通孔が形成されたヘッド部と、を有する結束バンドと、
電気部品を収容する筐体の側壁から外部に突出した案内壁と、
を備え、
前記案内壁には、電線案内方向に沿って貫通する太溝部と細溝部が連続形成され、前記太溝部の溝幅が前記ヘッド部を挿通可能な寸法とされると共に、前記細溝部の溝幅が前記ヘッド部を挿通不可とする寸法に設定され、
前記電線に巻回された前記結束バンドのヘッド部が、前記案内壁の内方側から外方側へ前記太溝部を通して挿通された上で前記細溝部に移動されることにより、前記細溝部に前記ヘッド部が位置決めされる、
電線の組付構造。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記ヘッド部が前記太溝部から移動する際の前記細溝部の入口の位置における前記案内壁の内面に、前記ヘッド部の前記細溝部から太溝部への逆移動を阻止する突起部が設けられている、
請求項1に記載の電線の組付構造。
【請求項3】
前記細溝部の幅方向に対向する両内側面に、前記ヘッド部およびその近傍の対向外側面が面当たりする当て面が設けられている、
請求項1に記載の電線の組付構造。
【請求項4】
前記筐体は、車両に搭載される電気接続箱であり、前記電線は、前記電気接続箱に接続されるワイヤハーネスである、
請求項1に記載の電線の組付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体内に収容された電気部品と接続される電線の組付構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
リレーボックス等の電気接続箱にワイヤハーネスを組み付ける場合、電気接続箱から引き出されたワイヤハーネスを、電気接続箱の電線引出ガイドに結束バンドで固定することがよく行われている。
【0003】
図7に示す従来例では、電気接続箱100の筐体壁110に外方に突出する電線引出ガイド120が設けられ、電線引出ガイド120に結束バンド50のバンド部52を通す挿通孔60が設けられている。この電気接続箱100の電線引出ガイド120にワイヤハーネスWを固定する場合、ワイヤハーネスWを、引出寸法を調整しながら電線引出ガイド120にセットし、その状態で結束バンド50のバンド部52を、ワイヤハーネスWと電線引出ガイド120の外周に共に巻回させる。そして、巻回させたバンド部52の先端を電線引出ガイド120の挿通孔60に通した上で、ヘッド部51に挿通して係止することにより、ワイヤハーネスWを電線引出ガイド120に締め付け固定している。
【0004】
このような従来例の類例が特許文献1および特許文献2に記載されている。
例えば、特許文献1には、電線挿通部(電線引出ガイドに相当)内に複数本の電線を挿通した状態で、ガイド溝から孔部に結束バンドの先端部を挿入する構造が開示されている。また、特許文献2には、電気接続箱の周壁から突設された引き出しガイド(電線引出ガイドに相当)の先端側に2つの挿通孔が設けられており、ワイヤハーネスの外周に巻回しながら結束バンドを2つの挿通孔に通した上で締め込むことにより、ワイヤハーネスを引き出しガイドに固定する構造が開示されている。
【0005】
ところで、図8に示すように、電気接続箱100にワイヤハーネスWを組み付ける場合、電気接続箱100の電線引出ガイド120の先端120aからワイヤハーネスWの特定ポイント(例えば、幹線Waから分岐する分岐線Wbの分岐点C)までの距離L1が仕様で定められていることがある。このような場合、従来では、ワイヤハーネスWを電線引出ガイド120に対して出し入れしながら、ワイヤハーネスWの引き出し長さを調節し、適正な仕様値L1に調整した状態にしてから、結束バンド50で、ワイヤハーネスWを電線引出ガイド120に固定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-228079号公報
特開2000-253536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、電線引出ガイド120に対するワイヤハーネスWの出し入れ寸法を調整しながら、ワイヤハーネスWを電線引出ガイド120に結束バンド50で固定する作業は、ワイヤハーネスの位置調整に時間がかかり、作業効率が悪いという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気部品を収容する筐体に電線を組み付ける際の作業効率の向上を図ることができる電線の組付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱への引出電線の組付構造は、下記を特徴としている。
【0010】
電線と、
前記電線に巻回し当該電線を結束するバンド部と、前記バンド部の基端に設けられ当該バンド部の先端が挿入係止される挿通孔が形成されたヘッド部と、を有する結束バンドと、
電気部品を収容する筐体の側壁から外部に突出した案内壁と、を備え、
前記案内壁には、電線案内方向に沿って貫通する太溝部と細溝部が連続形成され、前記太溝部の溝幅が前記ヘッド部を挿通可能な寸法とされると共に、前記細溝部の溝幅が前記ヘッド部を挿通不可とする寸法に設定され、
前記電線に巻回された前記結束バンドのヘッド部が、前記案内壁の内方側から外方側へ前記太溝部を通して挿通された上で前記細溝部に移動されることにより、前記細溝部に前記ヘッド部が位置決めされる、電線の組付構造。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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