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公開番号
2024021266
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-16
出願番号
2022123982
出願日
2022-08-03
発明の名称
表示装置
出願人
株式会社NTTドコモ
代理人
弁理士法人朝日特許事務所
主分類
G02B
30/27 20200101AFI20240208BHJP(光学)
要約
【課題】スマートフォンのような汎用的な表示端末を用いて現実空間に重畳した立体視を実現する。
【解決手段】表示装置10は、表示端末100と、レンチキュラーレンズ110と、ミラー120と、凸レンズ130と、ハーフミラー140とを備えている。これらの表示端末100、レンチキュラーレンズ110、ミラー120、凸レンズ130及びハーフミラー140は、例えば紙やプラスチックなどのケーシング部材により、図示のような位置関係に保持されるようになっている。このような表示装置10が例えばベルト等の部材によりユーザUの頭部に装着される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面に表示面を有し、前記第1面の裏側にある第2面に第1カメラを有する表示端末と、
前記表示面に設けられたレンチキュラーレンズと、
前記表示面から前記レンチキュラーレンズを介して投影された像を反射するミラーと、
反射及び透過を行うハーフミラーであって、前記ミラーによって反射された像をユーザの目が存在する方向に反射する位置であって、且つ、前記第1カメラによって撮像された対象となる空間の像を前記ユーザの目が存在する方向に透過する位置に設けられたハーフミラーとを備え、
前記表示端末は、
前記第1カメラによって撮像された空間の画像を認識した結果に応じて、ユーザの右目及び左目のそれぞれに応じたレンチキュラー画像をスリット単位で交互に表示する表示制御部と、
前記レンチキュラー画像におけるスリット位置、スリット角度及びスリット幅を調整する調整部と
を備えることを特徴とする表示装置。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記調整部は、前記ユーザの操作に応じて、前記レンチキュラー画像におけるスリット位置、スリット角度及びスリット幅を調整する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示面から前記レンチキュラーレンズを介して投影された像を反射するミラーによって反射された像を撮像する第2カメラを備え、
前記調整部は、予め決められた像が前記第2カメラによって撮像された場合に、予め記憶されている前記像の外観と前記第2カメラによって撮像された画像との類似度が閾値を超えるように、前記レンチキュラー画像におけるスリット位置、スリット角度及びスリット幅を調整する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記調整部は、
1回目の調整において、前記レンチキュラー画像におけるスリット位置、スリット角度及びスリット幅を調整した結果を記憶し、
2回目の調整において、前記1回目の調整時に記憶していたスリット位置、スリット角度及びスリット幅を基準として調整を開始する
ことを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第1カメラの撮像位置と前記ユーザの視点の位置との差に応じた前記レンチキュラー画像を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第1カメラの画角と前記ユーザの視野角との差に応じた前記レンチキュラー画像を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の立体視を可能するための技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光学ユニットから投射される映像情報を半透明な反射手段によって反射させて、映像情報を視点から反射手段による虚像として前景に重畳させて視認可能にした技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-70255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いわゆる複合現実(MR)を実現するための表示装置として、例えばNreal、Hololens、MagicLeapと呼ばれるものが知られているが、これらは各種のセンサ群を備えた高価な装置である。
【0005】
そこで、本発明は、スマートフォンのような汎用的な表示端末を用い、像を現実空間に重畳した立体視を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、第1面に表示面を有し、前記第1面の裏側にある第2面に第1カメラを有する表示端末と、前記表示面に設けられたレンチキュラーレンズと、前記表示面から前記レンチキュラーレンズを介して投影された像を反射するミラーと、反射及び透過を行うハーフミラーであって、前記ミラーによって反射された像をユーザの目が存在する方向に反射する位置であって、且つ、前記第1カメラによって撮像された対象となる空間の像を前記ユーザの目が存在する方向に透過する位置に設けられたハーフミラーとを備え、前記表示端末は、前記第1カメラによって撮像された空間の画像を認識した結果に応じて、ユーザの右目及び左目のそれぞれに応じたレンチキュラー画像をスリット単位で交互に表示する表示制御部と、前記レンチキュラー画像におけるスリット位置、スリット角度及びスリット幅を調整する調整部とを備えることを特徴とする表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、汎用的な表示端末を用いて、像を現実空間に重畳した立体視を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る表示システム1の構成を例示する図である。
同実施形態に係る表示装置10の構造の一例を示す図である。
同実施形態に係る表示装置10に含まれる表示端末100の電気的構成の一例を示すブロック図である。
レンチキュラー画像のスリット幅、スリット角、スリット位置を説明する模式図である。
表示端末100の機能構成の一例を示すブロック図である。
変形例における表示端末100の構造の一例を示す図である。
変形例における表示端末100が自動調整を行うために表示する画像を例示する図である。
変形例における表示端末100がスリット幅、スリット角、スリット位置を自動調整する方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る表示システム1の一例を示す図である。表示システム1は、ユーザが自身の頭部に装着して利用する表示装置10と、これら表示装置10に画像データを提供するサーバ装置20とを備えている。表示装置10とサーバ装置20はネットワーク2により通信可能に接続される。ネットワーク2は、例えばLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)、若しくはこれらの組み合わせであり、有線区間又は無線区間を含んでいる。
【0010】
ここでは、表示装置10によって表示される画像を示す画像データがサーバ装置20からネットワーク2経由で表示装置10にストリーミングで送信される、という実施形態を想定している。ただし、画像データの提供方法はこれに限らず、表示装置10がサーバ装置20から画像データを予め取得して記憶しておき、その画像データに基づいて画像を表示する、という実施形態でもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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