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公開番号2024021260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022123975
出願日2022-08-03
発明の名称電動制動装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類B60T 13/74 20060101AFI20240208BHJP(車両一般)
要約【課題】製造時のケースへのハウジングの組付け作業を容易とする。
【解決手段】電動制動装置10は、直動変換機構25及び荷重センサ34が組付けられたキャリパ部12のハウジング22を、伝達機構が組付けられたケース18に組付ける際に、直動変換機構25の回転部であるねじ軸26に設けられた嵌合凸部39が、伝達機構の構成部品である第3歯車17に設けられた嵌合凹部41に嵌合した後、荷重センサ34に設置された雄端子35が、ケース18に設置された雌端子36に挿入されるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電気モータの回転を伝達機構により直動変換機構に伝達し、前記直動変換機構において前記伝達機構により伝達された回転運動を回転部の回転運動から直動部の直線運動に変換し、前記直動部の直線運動に連動する摩擦材を、車輪と共に回転する回転体に押圧して前記車輪に制動力を発生する電動制動装置であって、
前記回転体に対する前記摩擦材の押圧荷重を検出するセンサと、前記センサが検出した押圧荷重に応じた信号を出力する出力端子と、前記直動変換機構と、が設けられ、前記直動変換機構の前記回転部を回転可能に保持するハウジングと、
前記伝達機構と、前記センサからの出力が入力される回路基板と、が設けられ、前記伝達機構を回転可能に保持するケースと、
を備え、
前記伝達機構は、前記回転部と機械的に咬み合うよう嵌合することで、前記電気モータの回転運動を前記回転部に伝達し、
前記ケースまたは前記回路基板には、前記出力端子と嵌合する入力端子が設けられ、
前記電動制動装置は、前記ハウジングと前記ケースとの組付けにおいて、前記伝達機構と前記回転部とが嵌合した後に、前記出力端子と前記入力端子とが嵌合されるように構成されている電動制動装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
電気モータの回転を伝達機構により直動変換機構に伝達し、前記直動変換機構において前記伝達機構により伝達された回転運動を回転部の回転運動から直動部の直線運動に変換し、前記直動部の直線運動に連動する摩擦材を、車輪と共に回転する回転体に押圧して前記車輪に制動力を発生する電動制動装置であって、
前記回転体に対する前記摩擦材の押圧荷重を検出するセンサと、前記直動変換機構と、が設けられ、前記直動変換機構の前記回転部を回転可能に保持するハウジングと、
前記伝達機構と、前記センサからの出力が入力される回路基板と、が設けられ、前記伝達機構を回転可能に保持するケースと、
を備え、
前記ハウジングには、前記センサに電気的に接続されている出力端子であって、雄端子および雌端子の何れか一方の出力端子が設けられ、
前記ケースまたは前記回路基板には、前記回路基板に電気的に接続されている入力端子であって、前記出力端子に対応する前記雄端子および前記雌端子の何れか他方の入力端子が設けられ、
前記センサと前記回路基板は、前記出力端子と前記入力端子との嵌合により電気的に接続され、
前記回転部及び前記伝達機構の一方には嵌合凸部が、他方には前記嵌合凸部と嵌合した嵌合凹部が、それぞれ設けられ、
前記伝達機構は、前記嵌合凹部と前記嵌合凸部との嵌合により、前記電気モータの回転運動を前記回転部に伝達し、
前記雌端子への前記雄端子の挿入方向と前記嵌合凹部への前記嵌合凸部の挿入方向とは双方共に、前記回転部の回転軸線に平行な方向となっており、
前記嵌合凹部に対する前記嵌合凸部の挿入量は、前記雌端子に対する前記雄端子の挿入量よりも大きい量に設定されている
電動制動装置。
【請求項3】
前記嵌合凸部の先端側の部分は、前記嵌合凹部から突出しており、前記嵌合凸部の先端側の部分の前記嵌合凹部からの突出量は、前記雌端子に対する前記雄端子の挿入量よりも大きくされている
請求項2に記載の電動制動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動制動装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるキャリパ型の電動制動装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。同電動制動装置は、電気モータ、及び直動変換機構を備えている。電気モータは、給電に応じて回転運動を発生する。直動変換機構は、電気モータが発生した回転運動を直線運動に変換する。そして、同電動制動装置は、直動変換機構が変換した直線運動に連動する摩擦材を、車輪と共に回転する回転体に押圧することで、車輪に制動力を発生する。また、同電動制動装置は、回転体に対する摩擦材の押圧力を検出する荷重センサを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
韓国公開特許第10-2021-0002011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように電動制動装置の製造時の構成部品の組付けに際しては、数多くの部品間の位置合せ、位相合せが必要となる。そして、そうした位置合せ、位相合せに要する作業が、電動制動装置の生産性の向上を阻害する要因となる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する電動制動装置は、電気モータの回転を伝達機構により直動変換機構に伝達し、直動変換機構において伝達機構により伝達された回転運動を回転部の回転運動から直動部の直線運動に変換し、直動部の直線運動に連動する摩擦材を、車輪と共に回転する回転体に押圧して車輪に制動力を発生する。同電動制動装置は、ハウジング及びケースを備えている。ハウジングには、回転体に対する摩擦材の押圧荷重を検出するセンサと、同センサが検出した押圧荷重に応じた信号を出力する出力端子と、上記直動変換機構と、が設けられている。また、ハウジングは、直動変換機構の回転部を回転可能に保持している。一方、ケースには、上記伝達機構と、センサからの出力が入力される回路基板と、が設けられている。また、ケースは、伝達機構を回転可能に保持している。上記伝達機構は、直動変換機構の回転部と機械的に咬み合うよう嵌合することで、電気モータの回転運動を同回転部に伝達するよう構成されている。さらに、ケースまたは回路基板には、出力端子と嵌合する入力端子が設けられている。そして、同電動制動装置は、ハウジングとケースとの組付けにおいて、伝達機構と回転部とが嵌合した後に、出力端子と入力端子とが嵌合されるように構成されている。
【0006】
上記電動制動装置は、その製造に際して、センサ及び直動変換機構が組付けられたハウジングと、伝達機構が組付けられたケースとの組付けが行われる。また、この組付けに際して、出力端子及び入力端子の嵌合と、直動変換機構の回転部と伝達機構との嵌合と、が行われる。出力端子及び入力端子の嵌合に際しては両端子の位相合せが、回転部と伝達機構との嵌合に際しては両者の位相合せが、それぞれ必要となる。上記電動制動装置は、ケースへのハウジングの組付けにおいて、回転部と伝達機構とが嵌合した後に、出力端子及び入力端子が嵌合するように構成されている。そのため、回転部と伝達機構とが嵌合した状態で、出力端子及び入力端子の位相合せを実施できる。したがって、上記電動制動装置には、製造時のケースへのハウジングの組付け作業を容易とする効果がある。
【0007】
上記課題を解決する、もう一つの電動制動装置は、電気モータの回転を伝達機構により直動変換機構に伝達し、直動変換機構において伝達機構により伝達された回転運動を回転部の回転運動から直動部の直線運動に変換し、直動部の直線運動に連動する摩擦材を、車輪と共に回転する回転体に押圧して車輪に制動力を発生する。同電動制動装置は、ハウジング及びケースを備えている。ハウジングには、回転体に対する摩擦材の押圧荷重を検出するセンサと、上記直動変換機構と、が設けられている。また、ハウジングは、直動変換機構の回転部を回転可能に保持している。一方、ケースには、上記伝達機構と、センサからの出力が入力される回路基板と、が設けられている。また、ケースは、伝達機構を回転可能に保持している。さらに、ハウジングには、センサに電気的に接続されている出力端子であって、雄端子および雌端子の何れか一方の出力端子が設けられている。一方、ケースまたは回路基板には、回路基板に電気的に接続されている入力端子であって、出力端子に対応する雄端子および雌端子の何れか他方の入力端子が設けられている。そして、センサと回路基板とは、出力端子と入力端子との嵌合により電気的に接続されている。また、回転部及び伝達機構の一方には嵌合凸部が、他方には嵌合凸部と嵌合した嵌合凹部が、それぞれ設けられている。そして、伝達機構は、嵌合凹部と嵌合凸部との嵌合により、電気モータの回転運動を回転部に伝達するよう構成されている。雌端子への雄端子の挿入方向と、嵌合凹部への嵌合凸部の挿入方向とは双方共に、回転部の回転軸線に平行な方向となっている。そして、嵌合凹部に対する嵌合凸部の挿入量は、雌端子に対する雄端子の挿入量よりも大きい量に設定されている。
【0008】
上記電動制動装置は、その製造に際して、センサ及び直動変換機構が組付けられたハウジングと、伝達機構が組付けられたケースとの組付けが行われる。また、この組付けに際して、出力端子及び入力端子の嵌合、すなわち雌端子への雄端子の挿入と、嵌合凹部と嵌合凸部との嵌合、すなわち嵌合凹部への嵌合凸部の挿入と、が行われる。雌端子への雄端子の挿入方向、及び嵌合凹部への嵌合凸部の挿入方向はいずれも、回転部の回転軸線に平行な方向となっている。また、嵌合凹部への嵌合凸部の挿入量は、雌端子への雄端子の挿入量よりも大きい量となっている。こうした電動制動装置では、ケースへのハウジングの組付けにおいて、嵌合凸部の一部が嵌合凹部に挿入されて回転部と伝達機構とが嵌合した後に、出力端子及び入力端子が嵌合するようになる。そのため、回転部と伝達機構とが嵌合した状態で、出力端子及び入力端子の位相合せを実施できる。したがって、上記電動制動装置には、製造時のケースへのハウジングの組付け作業を容易とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電動制動装置の一実施形態の断面構造及びその周辺の構成を併せ示す図である。
図1の2-2線に沿った上記電動制動装置の断面図である。
上記電動制動装置が備える荷重センサの平面図である。
上記電動制動装置が備えるハウジングの平面図である。
上記電動制動装置が備える雌端子の斜視図である。
上記電動制動装置が備えるねじ軸の先端部の斜視図である。
上記電動制動装置が備える第3歯車の平面図である。
図7の8-8線に沿った第3歯車の断面図である。
上記電動制動装置の製造過程におけるキャリパの部品組付けの第1工程の状態を示す図である。
同部品組付けの第2工程の状態を示す図である。
同部品組付け後のキャリパ部の断面図である。
上記電動制動装置の製造過程におけるキャリパ及びハウジングの組付けの第1工程の状態を示す図である。
同組付けの第2工程の状態を示す図である。
同組付けの第3工程の状態を示す図である。
ケースへのキャリパ部の組付中の状態を示す図である。
ケースへのキャリパ部の組付中の状態を示す図である。
ケースへのキャリパ部の組付中の状態を示す図である。
ケースへのキャリパ部の組付中の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、電動制動装置を具体化した一実施形態を図1~図14に従って説明する。
<電動制動装置の構成>
まず、図1及び図2を参照して本実施形態の電動制動装置10の構成を説明する。図1には、電動制動装置10の断面構造、及びその周辺の構成が示されている。図2は、図1の2-2線に沿った電動制動装置10の断面図である。電動制動装置10は、駆動部11とキャリパ部12とを有している。
(【0011】以降は省略されています)

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