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公開番号2024020978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-15
出願番号2022123568
出願日2022-08-02
発明の名称車両用出力装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類G08G 1/16 20060101AFI20240207BHJP(信号)
要約【課題】運転者の顔向きを車両前方へ容易に誘導することができる車両用出力装置を提供する。
【解決手段】車両用出力装置1は、車両前方にある注意対象Wを対象情報として取得する車両前方カメラ2と、運転者Dの正中面MPにおける顔の向きを顔向き情報として取得する制御部12と、運転者Dの正中面MPに沿って配置され、当該正中面MPにある複数の方向決定帯域における各方向決定帯域の周波数による音響を出力する音響出力部5とを備える。制御部12は、対象情報が複数取得された場合、複数の注意対象のうち、運転者Dに対して最も注意喚起すべき対象である目標注意対象に対応する対象情報を選択する。制御部12は、顔向き情報から得られる顔の向きと、正中面において車両100の前方に向かう顔の向きとの比較に基づいて音像方向Gを決定し、決定した音像方向Gに対応する方向決定帯域の周波数による音響を音響出力部5に出力させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前方にある注意対象を対象情報として取得する対象情報取得部と、
前記車両の運転者の正中面における顔の向きを顔向き情報として取得する顔向き情報取得部と、
前記運転者の正中面に沿って配置され、当該正中面にある複数の方向決定帯域における各方向決定帯域の周波数による音響を出力することができる音響出力部と、
取得された前記対象情報に応じて前記音響出力部に前記音響を出力させる制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記顔向き情報から得られる前記顔の向きと、前記正中面において前記車両の前方に向かう前記顔の向きとの比較に基づいて音像方向を決定し、決定した音像方向に対応する前記方向決定帯域の周波数による音響を前記音響出力部に出力させる、
ことを特徴とする車両用出力装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
表示画像を車両の被投影部材に投影し、前記被投影部材に投影された前記表示画像に対応する虚像を前記車両の前方に表示し、前記車両の運転者に視認させる画像表示部をさらに備え、
前記制御部は、
前記対象情報が複数取得された場合、複数の注意対象のうち、前記運転者に対して最も注意喚起すべき対象である目標注意対象に対応する対象情報を選択し、
前記音響出力部により前記音響を出力し、選択された前記対象情報に対応する虚像を前記画像表示部に表示させる、
請求項1に記載の車両用出力装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記音響出力部による前記音響の出力と連動して、前記対象情報に対応する虚像を前記画像表示部に表示させる、
請求項2に記載の車両用出力装置。
【請求項4】
前記制御部は、
決定した音像方向に対応する前記方向決定帯域の中心周波数による音響を出力させることができ、
当該方向決定帯域における前方の中心周波数から目的の中心周波数に向けて短時間に連続して変化させる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用出力装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用出力装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の車両には、例えば、表示デバイスに表示される表示画像をウインドシールド等に投影することで、運転者に虚像として視認させるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)を搭載するものがある。ヘッドアップディスプレイには、運転者の安全運転を支援する目的で、車両前方の実風景における周辺車両や歩行者、信号、標識、車線等に虚像を重畳して表示可能なものがある。
【0003】
ところで、従来、車両の運転者に対して車両周囲への注意喚起を促すために警報音等を鳴らす場合があるが、警報音だけでは何が発生しているかはわからないため、例えば、メータに注意喚起の意味を表示することが考えられる。一方、緊急性が高い場合、運転者にメータを視認させることがより危険な状態になってしまうことがあり、直接車両周囲の状況を認知させるべきである。
【0004】
特許文献1では、運転者の意識を誘導したい部分について、LEDを設けて点滅させたり、左右のフロントスピーカから警告音を発生させる運転支援装置が開示されている。特許文献2では、インストルメントディスプレイ上に表示されている複数の画像のうち、運転者に対して注視させるべき注視映像を選択し、運転者の視線を注視映像に誘導するようマーカを移動表示させる視線誘導装置が開示されている。特許文献3では、カメラ等を用いて運転者の顔の向き、視線方向、焦点距離等から注視点を検出し、運転者の視線方向および注視点に基づいて、運転者の注視対象を判定し、運転者が本来注視すべき任意の適正方向へ運転者の視線や注視点を誘導する運転支援装置が開示されている。特許文献4では、運転者に注視させる方向Dを取得し、複数の表示ユニットに、マーカが方向Dに向かって移動する画像を表示し、当該画像の少なくとも一部が、複数の表示ユニットにおける表示領域を通り、方向Dに向う軌道上をマーカが移動する画像であることが開示されている車両用表示装置が開示されている。特許文献5では、音提示部が、提示方向に対応する方向決定帯域の周波数を利用し、周波数変調された正弦波等の信号と基準となる別の信号とを合成して音源等を利用して音響を出力する車両用方向提示装置が開示されている。非特許文献1では、特定の特性曲線から得られる狭帯域雑音を聴取者に対して正中面にて聞かせた場合、生じる音像の方向が、音源方向と関係なく、狭帯域雑音の中心周波数に依存して知覚されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-299050号公報
特開2012-113672号公報
特開2015-26185号公報
特開2017-90996号公報
特開2017-224165号公報
【非特許文献】
【0006】
樋渡涓二編著、「視聴覚情報概論」昭晃堂、1987年7月、P128
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献5では、提示方向に応じて方向決定帯域の周波数を利用して音を出力しているが、例えば運転者が下を向いている場合、音の出力だけではインストルメントパネル内のメータを見てしまうことが多く、改善の余地がある。
【0008】
本発明は、運転者の顔向きを車両前方へ容易に誘導することができる車両用出力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用出力装置は、車両の前方にある注意対象を対象情報として取得する対象情報取得部と、前記車両の運転者の正中面における顔の向きを顔向き情報として取得する顔向き情報取得部と、前記運転者の正中面に沿って配置され、当該正中面にある複数の方向決定帯域における各方向決定帯域の周波数による音響を出力することができる音響出力部と、取得された前記対象情報に応じて前記音響出力部に前記音響を出力させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記顔向き情報から得られる前記顔の向きと、前記正中面において前記車両の前方に向かう前記顔の向きとの比較に基づいて音像方向を決定し、決定した音像方向に対応する前記方向決定帯域の周波数による音響を前記音響出力部に出力させる、ことを特徴とする。
【0010】
また、上記車両用出力装置において、表示画像を車両の被投影部材に投影し、前記被投影部材に投影された前記表示画像に対応する虚像を前記車両の前方に表示し、前記車両の運転者に視認させる画像表示部をさらに備え、前記制御部は、前記対象情報が複数取得された場合、複数の注意対象のうち、前記運転者に対して最も注意喚起すべき対象である目標注意対象に対応する対象情報を選択し、前記音響出力部により前記音響を出力し、選択された前記対象情報に対応する虚像を前記画像表示部に表示させる、ものである。
(【0011】以降は省略されています)

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