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公開番号2024020765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-15
出願番号2022123193
出願日2022-08-02
発明の名称熱交換素子用シート
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B01D 69/12 20060101AFI20240207BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
本発明は、生産性に優れるとともに、耐水性・気体遮蔽性・水蒸気透過性を有する熱交換素子用シートを提供することを課題とする。
【解決手段】
本名発明は、透湿度が190g/m2/hr以上で、水浸漬前後での重量減量率が1%以下である熱可塑性エラストマーを主成分とするA層と、多孔質層であるB層とを有する、熱交換素子用シートである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
A層とB層とを有し、
前記A層は、熱可塑性エラストマーを主成分とする層であり、
前記熱可塑性エラストマーの透湿度は、190g/m

/hr以上であり、
前記熱可塑性エラストマーの水浸漬前後での重量減量率は、1%以下であり、
前記B層は、多孔質層である、熱交換素子用シート。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記熱可塑性エラストマーが、ポリエステルエラストマーである、請求項1に記載の熱交換素子用シート。
【請求項3】
前記熱可塑性エラストマーが、ポリアミドエラストマーである、請求項1に記載の熱交換素子用シート。
【請求項4】
前記B層が、前記熱可塑性エラストマーを含む、請求項1~3のいずれかに記載の熱交換素子用シート。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の熱交換素子用シートの製造方法であり、
a層およびb層を有する積層体を、2倍以上7倍以下に1軸延伸する工程Iと、
前記工程Iにより得られた延伸後の積層体を、熱固定する工程IIとを備え、
前記a層は、熱可塑性エラストマーを主成分とする層であり、
前記熱可塑性エラストマーの透湿度は、190g/m

/hr以上であり、
前記熱可塑性エラストマーの水浸漬前後での重量減量率は、1%以下であり、
前記b層は、ポリオレフィンおよび充填剤を含有する層である、熱交換素子用シートの製造方法。
【請求項6】
前記b層が、前記熱可塑性エラストマーを含む、請求項5に記載の熱交換素子用シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換素子用シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
熱交換器は、住宅・建築物の換気設備の省エネルギー部材として注目されている。熱交換器は、室内と室外からの空気流路、熱交換素子、送風機からなる。この熱交換素子内にて、室内から室外へ排気される空気の「温度」と「湿度」を、室外から室内へ供給される空気に移行させ、室内に戻す構造となっている。熱交換素子の構成は、熱交換素子用シートとコルゲートシートから形成される。その中でも熱交換素子用シートは、熱交換素子の温度交換効率、湿度交換効率、有効換気量率を高めるために熱伝達性、透湿度、気体遮蔽性が求められており、その性能を高める検討が行われている。
【0003】
ここで、熱交換素子用シートとしては、多孔性基材や多孔性シートの片面に、気体遮蔽性を有し水蒸気を透過させ得る親水性樹脂膜を形成したもの(特許文献1参照)が知られている。特許文献1では親水性樹脂膜として非イオン性ポリウレタン-ポリエーテを有する膜を多孔質基材上に設けているが、ポリウレタン-ポリエーテルが水溶性であり、親水性樹脂膜に付着した結露水等に溶け出る問題があるため、ポリウレタン-ポリエーテルを架橋して耐水性を向上させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2012-527336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された熱交換素子用シートは、多孔質基材上に親水性樹脂膜を設けるのにコーティングを行っており、その製造工程において、ポリウレタン-ポリエーテルを溶剤に溶解する工程を伴う。さらに架橋工程では十分に架橋反応を進行させるために時間を要する。以上のことから、特許文献1に記載の熱交換素子用シートの製造方法は、生産性に劣るという課題がある。
【0006】
よって、前記の課題に鑑み、本発明は、生産性に優れるとともに、耐水性、気体遮蔽性および水蒸気透過性を有する熱交換素子用シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、下記の構成からなる。
(1)A層とB層とを有し、前記A層は、熱可塑性エラストマーを主成分とする層であり、前記熱可塑性エラストマーの透湿度は、190g/m

/hr以上であり、前記熱可塑性エラストマーの水浸漬前後での重量減量率は、1%以下であり、前記B層は、多孔質層である、熱交換素子用シートである、
好ましくは、(2)前記熱可塑性エラストマーが、ポリエステルエラストマーである(1)の熱交換素子用シートであり、
好ましくは、(3)前記熱可塑性エラストマーが、ポリアミドエラストマーである(1)の熱交換素子用シートであり、
好ましくは、(4)前記B層が、前記熱可塑性エラストマーを含む(1)~(3)のいずれかの熱交換素子用シートである。
【0008】
また、(5)(1)~(4)のいずれかの熱交換素子用シートの製造方法は、a層およびb層を有する積層体を、2倍以上7倍以下に1軸延伸する工程Iと、前記工程Iにより得られた延伸後の積層体を、熱固定する工程IIとを備え、前記a層は、熱可塑性エラストマーを主成分とする層であり、前記熱可塑性エラストマーの透湿度は、190g/m

/hr以上であり、前記熱可塑性エラストマーの水浸漬前後での重量減量率は、1%以下であり、前記b層は、ポリオレフィンおよび充填剤を含有する層である、熱交換素子用シートの製造方法であることが好ましく、
好ましくは、(6)前記b層が、前記熱可塑性エラストマーを含む(5)の熱交換素子用シートの製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、生産性に優れるとともに、耐水性、気体遮蔽性および水蒸気透過性を有する熱交換素子用シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の熱交換素子用シートについて、詳細を説明する。本発明の熱交換素子用シートは、A層とB層とを有する。また、A層は、熱可塑性エラストマーを主成分とする層であり、熱可塑性エラストマーの透湿度は、190g/m

/hr以上であり、さらに、記熱可塑性エラストマーの水浸漬前後での重量減量率は、1%以下である。また、B層は、多孔質層である。
(【0011】以降は省略されています)

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