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公開番号2024020071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-14
出願番号2022122960
出願日2022-08-01
発明の名称白金族化合物およびその製造方法
出願人エヌ・イーケムキャット株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C01G 55/00 20060101AFI20240206BHJP(無機化学)
要約【課題】均一系触媒として触媒活性が優れることが期待されるととともに、不均一系触媒の製造原料としても適する白金族化合物を提供すること。
【解決手段】白金族元素を含有する白金族化合物であって、白金族化合物は、金元素を含み、白金族元素の総和に対する金元素の含有量が、0.1ppm以上、200ppm以下である、白金族化合物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
白金族元素を含有する白金族化合物であって、
前記白金族化合物は、金元素を含み、
前記白金族元素の総和に対する前記金元素の含有量が、0.1ppm以上、200ppm以下である、白金族化合物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記白金族元素が、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、白金、およびイリジウムからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の白金族化合物。
【請求項3】
硝酸白金族化合物または酢酸白金族化合物である、請求項1に記載の白金族化合物。
【請求項4】
前記硝酸白金族化合物または前記酢酸白金族化合物が、粉末形態または溶液形態にある、請求項3に記載の白金族化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の白金族化合物の製造方法であって、
白金族元素の金属単体または化合物と、前記白金族元素の重量に対して0.1ppm以上、200ppm以下の金単体または金化合物とを、酸性またはアルカリ性の溶媒に加えて白金族元素含有溶液を調製する工程を含む、製造方法。
【請求項6】
前記白金族元素が、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、白金、およびイリジウムからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記溶媒が硝酸であって、
前記白金族元素含有溶液中の前記白金族元素の濃度が0.1kg/L~10kg/Lである、請求項5に記載の製造方法。
【請求項8】
前記白金族元素含有溶液またはその乾燥物に酢酸を加える工程をさらに含む、請求項5に記載の製造方法。
【請求項9】
前記酢酸に対する前記白金族元素の濃度が50g/L~1kg/Lである、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記白金族元素の金属単体が、純度99.9%以上であり、1kg以上である、請求項5に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、白金族化合物およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
硝酸白金族化合物や酢酸白金族化合物に代表される白金族化合物は、均一系触媒や不均一系触媒の製造に用いられており、有機合成や排ガス浄化触媒に欠かせない有用な化合物である。
【0003】
硝酸パラジウムの工業的製造方法としては、例えば、特許文献1に示すように、固体状のパラジウム粉末を硝酸に溶解して製造する方法がある。
また、酢酸パラジウムの工業的製造方法としては、例えば、特許文献2に示すように、パラジウム粉末を硝酸の存在下、酢酸中で加熱処理して製造する方法がある。
【0004】
従来の製造方法により製造される酢酸パラジウムは、例えば、特許文献3に示すように、共役ジエン類からジオール類を製造する際の均一系触媒に用いられる。また、酢酸パラジウムは、不均一系触媒を製造する際の出発原料等にも用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-269768号公報
特開昭61-47440号公報
特開2003-238465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の製造方法により製造した白金族化合物を特許文献3に示すような均一系触媒に用いる場合、溶媒に溶解せずに均一系触媒として寄与しない部分があったり、副生物が増加することがあった。
また、白金族化合物を不均一系触媒の製造原料に用いる場合、白金族化合物を還元して白金族元素の粒子を担体に担持する際に、担持収率が低下したり、触媒活性が低下することがあった。
【0007】
よって、本発明は、均一系触媒として触媒活性が優れることが期待されるとともに、不均一系触媒の製造原料としても適する白金族化合物およびその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
従来の製造方法により製造した白金族化合物は理論品位を超える場合があった。白金族化合物が理論品位を超えた理由として、硝酸等の溶媒に溶解しなかった固形の原料(白金族元素の金属単体等)が生成物に含まれたり、原料を硝酸等の溶媒に溶解した後または生成物を得た後で、何らかの要因により分解/還元された白金族酸化物や白金族元素の金属単体等の析出物が生成物に含まれたためと判明した。
【0009】
本発明者らは、このような未溶解の原料や析出物(以下、「固形分」と称する)は、硝酸等の溶媒に対する原料(白金族元素の金属単体等)の溶解性不足と、溶解物や生成物の安定性とに起因して発生すると考え、鋭意検討した結果、原料と硝酸等の溶媒を含む溶液中に、金元素を微量含ませることで、固形分が少ない白金族化合物が得られるという知見を得た。即ち、本発明の要旨は、以下のとおりである。
【0010】
[1] 白金族元素を含有する白金族化合物であって、前記白金族化合物は、金元素を含み、前記白金族元素の総和に対する前記金元素の含有量が、0.1ppm以上、200ppm以下である、白金族化合物。
[2] 前記白金族元素が、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、白金、およびイリジウムからなる群から選択される少なくとも一種である、[1]に記載の白金族化合物。
[3] 硝酸白金族化合物または酢酸白金族化合物である、[1]または[2]に記載の白金族化合物。
[4] 前記硝酸白金族化合物または前記酢酸白金族化合物が、粉末形態または溶液形態にある、[3]に記載の白金族化合物。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載の白金族化合物の製造方法であって、白金族元素の金属単体または化合物と、前記白金族元素の重量に対して0.1ppm以上、200ppm以下の金単体または金化合物とを、酸性またはアルカリ性の溶媒に加えて白金族元素含有溶液を調製する工程を含む、製造方法。
[6] 前記白金族元素が、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、白金、およびイリジウムからなる群から選択される少なくとも一種である、[5]に記載の製造方法。
[7] 前記溶媒が硝酸であって、前記白金族元素含有溶液中の前記白金族元素の濃度が0.1kg/L~10kg/Lである、[5]または[6]に記載の製造方法。
[8] 前記白金族元素含有溶液またはその乾燥物に酢酸を加える工程をさらに含む、[5]~[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9] 前記酢酸に対する前記白金族元素の濃度が50g/L~1kg/Lである、[8]に記載の製造方法。
[10] 前記白金族元素の金属単体が、純度99.9%以上であり、1kg以上である、[5]~[9]のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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