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公開番号2024019740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-13
出願番号2022122394
出願日2022-07-31
発明の名称布状構造及びマット体
出願人山崎産業株式会社
代理人個人
主分類D03D 15/44 20210101AFI20240205BHJP(織成)
要約【課題】 吸水性を有するモール状糸部の通気性及び乾燥効率において良好な布状構造及びその布状構造を有するマット体の提供。
【解決手段】 互いに隣接してほぼ並列状をなす多数の吸水性を有するモール状糸部Ma,Mb,Mc,Md....同士が、各モール状糸部の軸線方向における間隔おきの連結位置La1,Lb1,Lc1,Ld1....において、それぞれ隣接連結され、各モール状糸部の軸線方向における間隔おきの連結位置同士の間の部分である間隔部Spは、隣接モール状糸部同士においてほぼ並列状に隣接し、各モール状糸部の横断面が、間隔部よりも、連結位置の方が縮小している布状構造。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
互いに隣接してほぼ並列状をなす多数の吸水性を有するモール状糸部同士が、前記各モール状糸部の軸線方向における間隔おきの連結位置において、それぞれ隣接連結されてなる布状構造であって、
前記各モール状糸部の軸線方向における間隔おきの前記連結位置同士の間の部分である間隔部は、前記隣接モール状糸部同士においてほぼ並列状に隣接していることを特徴とする布状構造。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
上記各モール状糸部の横断面が、上記間隔部よりも、上記連結位置の方が縮小している請求項1記載の布状構造。
【請求項3】
上記の互いに隣接してほぼ並列状をなすモール状糸部同士において、並列状に隣接する間隔部同士が、布状構造の表裏方向において中心軸線位置がずれると共に布状構造の表裏方向に直交し且つ前記モール状糸部の軸線方向に直交する方向において当該間隔部の外周部において重なり合う隣接間隔部同士の構造を、
全体又は部分に有する請求項2記載の布状構造。
【請求項4】
上記各モール状糸部の軸線方向における上記連結位置同士の間隔が、上記間隔部の外径の2倍以上である請求項1乃至3の何れか1項に記載の布状構造。
【請求項5】
上記モール状糸部が、そのモール状糸部を構成するモール状糸の軸線を中心としてほぼ径方向に放射状をなすように周方向に密設されて内方に向かうほど高密度状態となり且つ軸線方向に密設された状態をなす、吸水性に乏しい単繊維からなる多数の飾り糸を備え、毛管現象により内方に向かう吸水力が作用する請求項1乃至3の何れか1項に記載の布状構造。
【請求項6】
前記吸水性に乏しい単繊維は、例えば、吸水率が20℃相対湿度65%において5%以下であるか又はポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維若しくはポリアミド系繊維である請求項5記載の布状構造。
【請求項7】
上記単繊維が、0.03乃至5デニールの単繊維である請求項5記載の布状構造。
【請求項8】
上記の互いに隣接してほぼ並列状をなす多数のモール状糸部の連結位置同士の連結が、連結用の糸状体又はその他の連結用の条体により行われたものである請求項1乃至3の何れか1項に記載の布状構造。
【請求項9】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の布状構造を有するマット体。
【請求項10】
上記布状構造の裏側がシート体により覆われていない請求項9記載のマット体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、並列状をなす多数の吸水性を有するモール状糸部からなる布状構造及びその布状構造を有するマット体に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
特開2012-102438号公報には、タテ糸に90デニールから700デニールの繊度の糸を配し、タテ糸に対し約90度に配置されるヨコ糸に、糸の長さ方向において複数の色彩のパイル糸を有するシェニール糸(10)を配し、絵柄を描出するシェニール織物に関する発明が記載されている。
【0003】
また特開2007-138344号公報には、ヨコ糸が、糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸によって構成され、図柄が描出されている織物の製織法に関する発明が記載されている。
【0004】
しかしながら、それらの織物の吸水及び乾燥に関する記載は見当たらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-102438号公報
特開2007-138344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、並列状をなす多数の吸水性を有するモール状糸部からなり、そのモール状糸部の通気性及び乾燥効率において良好な布状構造及びその布状構造を有するマット体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば次のように表すことができる。
【0008】
(1) 互いに隣接してほぼ並列状をなす多数の吸水性を有するモール状糸部同士が、前記各モール状糸部の軸線方向における間隔おきの連結位置において、それぞれ隣接連結されてなる布状構造であって、
前記各モール状糸部の軸線方向における間隔おきの前記連結位置同士の間の部分である間隔部は、前記隣接モール状糸部同士においてほぼ並列状に隣接していることを特徴とする布状構造。
【0009】
(2) 上記各モール状糸部の横断面が、上記間隔部よりも、上記連結位置の方が縮小している上記(1)記載の布状構造。
【0010】
(3) 上記の互いに隣接してほぼ並列状をなすモール状糸部同士において、並列状に隣接する間隔部同士が、布状構造の表裏方向において中心軸線位置がずれると共に布状構造の表裏方向に直交し且つ前記モール状糸部の軸線方向に直交する方向において当該間隔部の外周部において重なり合う隣接間隔部同士の構造を、
全体又は部分に有する上記(2)記載の布状構造。
(【0011】以降は省略されています)

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