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公開番号
2024017808
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-08
出願番号
2022120705
出願日
2022-07-28
発明の名称
画像処理装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
H04N
1/10 20060101AFI20240201BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行う。
【解決手段】検知処理部120aは、可視RGB画像における原稿の背景部に落ちた陰に基づいて、前記原稿と背景部との境界部分の複数の第1の座標を検出する第1のエッジ検出部121rと、不可視NIR画像における原稿及び背景部からの光の入射の有無に基づいて、前記原稿と背景部との境界部分の複数の第2の座標を検出する第2のエッジ検出部121nと、複数の第1の座標に基づいて可視RGB画像における原稿の傾きを検知した第1の検知結果を算出し、複数の第2の座標に基づいて不可視NIR画像における原稿の傾きを検知した第2の検知結果を算出するスキュー検知部と、を有する。スキュー検知部は、第1の検知結果及び第1の検知エラー情報の算出処理と、第2の検知結果及び第2の検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿に可視光および不可視光をそれぞれ照射する光源と、
前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光に対して前記原稿の背後に配置され、前記不可視光を吸収する背景部と、
前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光をそれぞれ受光して、前記可視光を光源とする前記原稿の可視画像と、前記不可視光を光源とする前記原稿の不可視画像とを撮像して読み取りデータを生成する撮像部と、
前記可視画像および前記不可視画像を処理する第1の画像処理部と、を備え、
前記第1の画像処理部は、
前記可視画像における前記原稿の前記背景部に落ちた陰に基づいて、前記可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第1の座標を検出する第1のエッジ検出部と、
前記不可視画像における前記原稿および前記背景部からの光の入射の有無に基づいて、前記不可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第2の座標を検出する第2のエッジ検出部と、
前記複数の第1の座標に基づいて前記可視画像における前記原稿の傾きを検知した第1の検知結果と、前記可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第1の検知エラー情報とを算出し、前記複数の第2の座標に基づいて前記不可視画像における前記原稿の傾きを検知した第2の検知結果と、前記不可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第2の検知エラー情報とを算出する傾き検知部と、
前記第1及び第2の検知エラー情報に基づいて前記可視画像および前記不可視画像におけるいずれかの検知結果を選択する検知結果選択部と、を有し、
前記傾き検知部は、
前記第1の検知結果および前記第1の検知エラー情報の算出処理と、前記第2の検知結果および前記第2の検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する、
画像処理装置。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記可視画像を処理する第2の画像処理部を更に備え、
前記第2の画像処理部は、
前記可視画像の前記読み取りデータを記憶部に書き込む書き込み部と、
選択された前記検知結果に基づいて、前記可視画像における前記原稿の傾きを補正しつつ、前記読み取りデータを前記記憶部から読み出す読み出し部と、を有し、
前記読み取りデータの読み出し速度が、前記読み取りデータの書き込み速度より速くなるように内部動作のクロック周波数が設定されている、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1及び第2の画像処理部を制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、
選択された前記検知結果を前記第1の画像処理部から取得し、
選択された前記検知結果に基づいて、前記記憶部からの読み出しアドレスを制御して、前記可視画像における前記原稿の傾きを補正しつつ、前記読み出し部により前記読み取りデータを読み出させる、
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の画像処理部は、
前記第1及び前記第2の検知結果の算出が終了すると、前記制御部に割り込み信号を出力し、
前記読み出し部は、
前記制御部が前記割り込み信号を受信すると、前記読み取りデータの読み出しを開始する、
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記傾き検知部は、
前記複数の第1の座標に基づいて前記可視画像における前記原稿の隣り合う2辺の交点座標、及び前記可視画像における前記原稿の傾き角度を前記第1の検知結果として算出し、
前記複数の第2の座標に基づいて前記不可視画像における前記原稿の隣り合う2辺の交点座標、及び前記不可視画像における前記原稿の傾き角度を第2の検知結果として算出する、
請求項1に記載の画像処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
撮像素子等で読み取った原稿の画像を処理する画像処理装置がある。特許文献1の技術では、例えば異なる波長の光を利用して画像データを読み取って、画像データにおける原稿の角度補正等を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術を、例えば既存の画像処理装置に適用するには、処理を要する画像データが増加し、実現のためのコスト及び工数がかかってしまうという懸念がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行うことが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿に可視光および不可視光をそれぞれ照射する光源と、前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光に対して前記原稿の背後に配置され、前記不可視光を吸収する背景部と、前記原稿によって反射した前記可視光および前記不可視光をそれぞれ受光して、前記可視光を光源とする前記原稿の可視画像と、前記不可視光を光源とする前記原稿の不可視画像とを撮像して読み取りデータを生成する撮像部と、前記可視画像および前記不可視画像を処理する第1の画像処理部と、を備え、前記第1の画像処理部は、前記可視画像における前記原稿の前記背景部に落ちた陰に基づいて、前記可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第1の座標を検出する第1のエッジ検出部と、前記不可視画像における前記原稿および前記背景部からの光の入射の有無に基づいて、前記不可視画像における前記原稿と前記背景部との境界部分の複数の第2の座標を検出する第2のエッジ検出部と、前記複数の第1の座標に基づいて前記可視画像における前記原稿の傾きを検知した第1の検知結果と、前記可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第1の検知エラー情報とを算出し、前記複数の第2の座標に基づいて前記不可視画像における前記原稿の傾きを検知した第2の検知結果と、前記不可視画像における前記原稿の傾き検知精度を示す第2の検知エラー情報とを算出する傾き検知部と、前記第1及び第2の検知エラー情報に基づいて前記可視画像および前記不可視画像におけるいずれかの検知結果を選択する検知結果選択部と、を有し、前記傾き検知部は、前記第1の検知結果および前記第1の検知エラー情報の算出処理と、前記第2の検知結果および前記第2の検知エラー情報の算出処理とを逐次的に実行する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、コスト及び工数を抑えつつ可視光と不可視光とに基づく原稿の角度補正を高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態にかかる画像形成装置の構成の一例を示す模式図である。
図2は、実施形態にかかる画像読み取り装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3は、実施形態にかかる画像処理部の構成の一例を示すブロック図である。
図4は、実施形態にかかる表面スキャナのハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図5は、実施形態にかかる表面スキャナの読み取り動作の一例を示す模式図である。
図6は、実施形態にかかる表面スキャナの読み取り動作の一例を示す模式図である。
図7は、実施形態にかかる表面スキャナの読み取り動作の一例を示す模式図である。
図8は、実施形態にかかる画像処理部のエッジ検出動作の一例を示す模式図である。
図9は、実施形態にかかる画像処理部のスキュー検知動作の一例を示す模式図である。
図10は、実施形態にかかる画像処理部の読み出し動作の一例を示す模式図である。
図11は、実施形態にかかる画像読み取り装置の各部の動作順を時系列で示す図である。
図12は、実施形態にかかる画像処理部による画像処理の手順の一例を示すフロー図である。
図13は、実施形態にかかる画像処理部による画像処理の手順の一例を示すフロー図である。
図14は、実施形態にかかるCPUによる画像処理部の制御の手順の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明を実施するための最良の形態を、図面に従って詳細に説明する。
【0009】
(画像形成装置の構成例)
図1は、実施形態にかかる画像形成装置1の構成の一例を示す模式図である。画像形成装置1は、例えばスキャナ機能およびプリンタ機能を備える複合機として構成されている。ただし、画像形成装置1が、コピー機能およびファクシミリ機能等の他の機能を更に有するよう構成されていてもよい。
【0010】
図1に示すように、画像形成装置1は、画像読み取り装置100、原稿送り装置200、及び印刷装置300を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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