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公開番号2024017762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120617
出願日2022-07-28
発明の名称ステアリングロック装置
出願人株式会社ユーシン
代理人個人
主分類B60R 25/02 20130101AFI20240201BHJP(車両一般)
要約【課題】信頼性を向上する。
【解決手段】STロック装置10では、ロックアップ部材60が、ロックアップ収容部28によってガイドされる被ガイド部61と、被ガイド部61以外の部分である一般部62と、を含んで構成されている。また、一般部62には、荷重吸収部63が形成されており、所定値以上の前方側への荷重がカバー30に付与されたときには、荷重吸収部63が変形し、カバー30に入力された荷重を吸収して、被ガイド部61の変形が抑制される。これにより、ロックアップ部材60の作動時に、被ガイド部61が、ロックアップ収容部28のガイド孔28Aの内周面に引っ掛かることを抑制することができる。その結果、不正アクセス時に前方側への荷重がカバー30の後壁に付与されても、カバー30のフレーム20からの取外時に、ロックアップ部材60を良好に後側へ移動させて、補助ロック部材52を作動させることができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ステアリングシャフトの回転を制限するロック位置と、前記ステアリングシャフトの回転を許可するロック解除位置と、の間を移動可能に構成されたロック部材と、
作動することで前記ロック位置における前記ロック部材と係合する係合位置へ移動して前記ロック部材の前記ロック位置に配置された状態を維持する補助ロック部材と、
前記補助ロック部材と係合して前記補助ロック部材を非作動状態に維持する初期位置に配置され、前記補助ロック部材の移動方向と交差する交差方向の一方側へ前記初期位置から移動することで前記補助ロック部材の作動を許可するロックアップ部材と、
前記ロック部材、前記補助ロック部材、及び前記ロックアップ部材を収容すると共に、前記ロックアップ部材の交差方向の一方側への移動をガイドするガイド部を有するフレームと、
前記フレームを覆うと共に、前記ロックアップ部材が当接して前記ロックアップ部材の前記交差方向の一方側への移動を制限するカバーと、
前記ロックアップ部材を前記交差方向の一方側へ付勢するロックアップ付勢バネと、
を備え、
前記ロックアップ部材は、前記ガイド部によってガイドされる被ガイド部と、前記被ガイド部以外の部分である一般部と、を含んで構成されており、
前記一般部には、荷重吸収部が形成されており、所定値以上の前記交差方向の他方側への荷重が前記カバーに付与されたときに、前記荷重吸収部が変形して当該荷重を吸収し、前記被ガイド部の変形を抑制するステアリングロック装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記ロックアップ部材は、前記交差方向に延在された長尺板状に形成され、
前記一般部が、前記ロックアップ部材の交差方向一方側端部を構成している請求項1に記載のステアリングロック装置。
【請求項3】
前記荷重吸収部は、前記ロックアップ部材の板厚方向一方側へ突出し且つ板厚方向他方側へ開放された凹状に形成されており、前記荷重が前記カバーに付与されたときに、前記荷重吸収部が前記交差方向に曲げ変形する請求項2に記載のステアリングロック装置。
【請求項4】
前記荷重吸収部の交差方向中間部には、前記ロックアップ部材の板厚方向他方側へ開放されたV字形状に屈曲された屈曲部が形成されており、
前記荷重が前記カバーに付与されたときに、前記荷重吸収部が前記屈曲部を起点に曲げ変形する請求項3に記載のステアリングロック装置。
【請求項5】
前記一般部には、前記荷重吸収部を前記ロックアップ部材の幅方向に分断する孔部が形成されている請求項4に記載のステアリングロック装置。
【請求項6】
前記荷重吸収部は、前記ロックアップ部材の板厚方向から見て、一対の曲り部を有するクランク状に形成されており、前記荷重が前記カバーに付与されたときに、前記荷重吸収部が前記曲り部を起点に変形する請求項2に記載のステアリングロック装置。
【請求項7】
前記ロックアップ部材の板厚方向から見て、前記曲り部の角度が鋭角である請求項6に記載のステアリングロック装置。
【請求項8】
前記荷重吸収部は、前記一般部における交差方向一方側端部を構成すると共に、前記交差方向の一方側へ向かうに従い前記ロックアップ部材の板厚方向一方側へ傾斜する方向へ屈曲しており、
前記荷重が前記カバーに付与されたときに、前記荷重吸収部が前記交差方向の他方側へ曲げ変形する請求項2に記載のステアリングロック装置。
【請求項9】
前記荷重吸収部は、前記ロックアップ部材の幅方向から見て、前記交差方向の一方側へ開放されたU字形状に形成されている請求項8に記載のステアリングロック装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングロック装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のステアリングロック装置では、ロックロッドが、ロック位置に移動し、ステアリングシャフトに係合することで、ステアリングシャフトがロック状態になる。また、例えば、ステアリングロック装置が不正にアクセスされても、ロックロッドのロック状態を維持するように構成されている。具体的には、長尺板状のロック制御部材が、フレーム本体内に移動可能に収容され、ロックロッドと係合可能に構成されたロックピンに係合している。不正アクセスによってカバーをフレーム本体から取外すと、カバーに保持されていたロック制御部材が、解除バネの付勢力によって移動し、ロック制御部材の移動に伴ってロックピンがロックロッド側へ移動して、ロックピンとロックロッドとが係合される。これにより、ステアリングロック装置の不正アクセス時においても、ロックロッドのロック状態を維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-120204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のステアリングロック装置では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、例えば、不正アクセス時にケースを破壊するために、ロック制御部材の移動方向とは反対側の外力がケースに付与されると、当該外力がロック制御部材に入力され、ロック制御部材が座屈変形する可能性がある。仮に、ロック制御部材が座屈変形すると、カバーの取外時におけるロック制御部材の移動時に、ロック制御部材がフレーム本体に引っ掛かり、ロックピンが良好に作動しなくなる虞がある。この場合には、ステアリングロック装置の信頼性が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して、信頼性を向上することができるステアリングロック装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、ステアリングシャフトの回転を制限するロック位置と、前記ステアリングシャフトの回転を許可するロック解除位置と、の間を移動可能に構成されたロック部材と、作動することで前記ロック位置における前記ロック部材と係合する係合位置へ移動して前記ロック部材の前記ロック位置に配置された状態を維持する補助ロック部材と、前記補助ロック部材と係合して前記補助ロック部材を非作動状態に維持する初期位置に配置され、前記補助ロック部材の移動方向と交差する交差方向の一方側へ前記初期位置から移動することで前記補助ロック部材の作動を許可するロックアップ部材と、前記ロック部材、前記補助ロック部材、及び前記ロックアップ部材を収容すると共に、前記ロックアップ部材の交差方向の一方側への移動をガイドするガイド部を有するフレームと、前記フレームを覆うと共に、前記ロックアップ部材が当接して前記ロックアップ部材の前記交差方向の一方側への移動を制限するカバーと、前記ロックアップ部材を前記交差方向の一方側へ付勢するロックアップ付勢バネと、を備え、前記ロックアップ部材は、前記ガイド部によってガイドされる被ガイド部と、前記被ガイド部以外の部分である一般部と、を含んで構成されており、前記一般部には、荷重吸収部が形成されており、所定値以上の前記交差方向の他方側への荷重が前記カバーに付与されたときに、前記荷重吸収部が変形して当該荷重を吸収し、前記被ガイド部の変形を抑制するステアリングロック装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態に係るステアリングロック装置を示す上側から見た平面図である。
図1に示されるステアリングロック装置の前側から見た正面図である。
図1に示されるステアリングロック装置を、カバーを取外した状態で示す平面図である。
図3に示されるステアリングロック装置の後側から見た後面図である。
図2に示されるステアリングロック装置の内部を示す上側から見た断面図(図2の5-5線断面図)である。
図5に示されるロックアップ部材のフレームへの収容状態を示す右側から見た断面図(図5の6-6線断面図)である。
図6に示される補助ロック部材とロックアップ部材との係合状態を示す前側から見た断面図(図6の7-7線断面図)である。
(A)は、図4に示されるフレームのロックアップ収容部を拡大して示す後面図であり、(B)は、(A)のロックアップ収容部の右斜め後方から見た斜視図である。
(A)は、図6に示されるロックアップ部材の右側から見た側面図であり、(B)は、(A)のロックアップ部材の右斜め前方から見た斜視図である。
図9(B)に示されるロックアップ部材に孔部を追加した変形例を示す右斜め前方から見た斜視図である。
図9(B)に示されるロックアップ部材における荷重吸収部のバリエーション1を示す右斜め前方から見た斜視図である。
図9(B)に示されるロックアップ部材における荷重吸収部のバリエーション2を示す右斜め前方から見た斜視図である。
図9(B)に示されるロックアップ部材における荷重吸収部のバリエーション3を示す右斜め前方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて、本実施の形態に係るステアリングロック装置10(以下、「STロック装置10」と記載する)について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、それぞれSTロック装置10の装置上側、装置前側、装置右側を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、STロック装置10の装置上下方向、装置前後方向、装置左右方向を示すものとする。
【0010】
図1及び図2に示されるように、STロック装置10は、車両(自動車)のステアリングシャフトSFの径方向外側に配置されて、車両の車体に固定されている。STロック装置10は、車両(自動車)のエンジン停止時に作動して、ステアリングシャフトSFの回転を制限する装置として構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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