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公開番号2024017122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119560
出願日2022-07-27
発明の名称アルカリ剤
出願人宇部マテリアルズ株式会社
代理人弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
主分類C01F 5/08 20060101AFI20240201BHJP(無機化学)
要約【課題】適度な溶出速度を有し、長期にわたって安定した効果を発揮可能なアルカリ剤を提供する。
【解決手段】本発明に係るアルカリ剤は、結晶子径が80~300nm、BET比表面積が0.1~1.2m2/gであって、MgO含有率が95.0質量%以上である酸化マグネシウム粒子を含有することを特徴とする。
(MgO含有率は、蛍光X線測定にて検出されたMg,Ca,Si,Fe,Alの5元素を、それぞれMgO、CaO、SiO2、Fe2O3、Al2O3に変換した際の含有率(質量%)合計を100としたときの値である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶子径が80~300nm、BET比表面積が0.1~1.2m

/gであって、MgO含有率が95.0質量%以上である酸化マグネシウム粒子を含有することを特徴とするアルカリ剤。
(MgO含有率は、蛍光X線測定にて検出されたMg,Ca,Si,Fe,Alの5元素を、それぞれMgO、CaO、SiO

、Fe



、Al



に変換した際の含有率(質量%)合計を100としたときの値である。)
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記酸化マグネシウム粒子は、下記式(1)で表されるS/M比が、0.004~0.040である請求項1記載のアルカリ剤。
S/M=XRF(S)/XRF(M) (1)
(XRF(S)およびXRF(M)は、それぞれ、蛍光X線測定にて検出されたMg,Ca,Si,Fe,Alの5元素を、それぞれMgO、CaO、SiO

、Fe



、Al



に変換した際の含有率(質量%)合計を100としたときのSiO

含有率およびMgO含有率である。)
【請求項3】
前記酸化マグネシウム粒子は、50%体積累積粒径(D50)と結晶子径との比(D50/結晶子径)が、100~600である請求項1記載のアルカリ剤。
【請求項4】
前記酸化マグネシウム粒子は、下記式(2)で表される溶出速度試験値Xが、0.00035以下である請求項1記載のアルカリ剤。
X=m/t (2)
(上記式(2)中、mは、MgO懸濁液のpHを3に維持する溶出試験の(終点における硫酸mol/MgOmol)であり、tは、滴定時間(s)である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
水質や土壌等の環境を、アルカリ性に改質・維持する材料(アルカリ剤)が必要とされる場面がある。このようなアルカリ剤は、肥料、塗料等においても用いられる。例えば、特許文献1には、酸化マグネシウムまたは酸化カルシウムによる土壌改質効果を、母材やpH調整剤との併用により抑制した土壌改質材が記載されている。また、特許文献2には、特定組成を有する鋼材の表面に、アルカリ金属濃縮領域を有する非水溶性塗膜を形成した塗装鋼材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-044110号公報
特開2015-151571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
環境改質という目的から、改質効果の発生源となるアルカリ剤は適度な溶出速度を有し、長期にわたって効果を維持することが期待される。しかしながら、アルカリ剤自体の溶出速度についてはこれまで特に着目されておらず、十分な検討が行われていない。
【0005】
そこで本発明は、適度な溶出速度を有し、長期にわたって安定した効果を発揮可能なアルカリ剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るアルカリ剤は、結晶子径が80~300nm、BET比表面積が0.1~1.2m

/gであって、MgO含有率が95.0質量%以上である酸化マグネシウム粒子を含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、適度な溶出速度を有し、長期にわたって安定した効果を発揮可能なアルカリ剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明者ら鋭意検討の結果、結晶子径およびBET比表面積が所定範囲内であって、所定量の酸化マグネシウムを含有する酸化マグネシウム粒子が、適度な溶出速度を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0009】
本発明のアルカリ剤には、結晶子径およびBET比表面積が所定範囲内に規定された酸化マグネシウム粒子(MgO粒子)が含有される。MgO粒子においては、95質量%以上を酸化マグネシウムが占め、不純物が存在することもできる。
【0010】
本発明におけるMgO粒子の結晶子径は80~300nmである。結晶子径が80~300nmの範囲内であることによって、適度な溶出性を確保することができる。MgO粒子は、結晶子径が小さいほど、溶出が速くなる傾向にある。MgO粒子の結晶子径は、好ましくは85~275nmであり、より好ましくは90~250nmである。結晶子径は、XRDパターンにおけるMgO(002)面ピークを解析ソフトで処理することにより得られた値である。一般に、一つの粒子は複数の単結晶で構成された多結晶体であり、結晶子径は多結晶体中の単結晶の大きさの平均値を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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