TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024017068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119459
出願日2022-07-27
発明の名称錐体分光感度推定装置
出願人トヨタ自動車株式会社,学校法人立命館
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類A61B 3/06 20060101AFI20240201BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被験者個人の錐体の分光感度を正確に推定することを目的とする。
【解決手段】錐体分光感度推定装置4は、表示装置2の画面の一領域21に表示されたテスト色と、画面の他領域22に設置された色フィルタ23によって補正された参照色とが同じ色になるよう、被験者Pにテスト色を調整させる条件等色実験の実験データとして、被験者Pによって調整されたテスト色のRGB値と画面の他領域22に表示された参照色のRGB値とを取得する実験データ取得部63と、実験データに基づいて被験者Pの錐体の分光感度を示す錐体分光感度関数を推定する推定部64と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表示装置の画面の一領域に表示されたテスト色と、前記画面の他領域に設置された色フィルタによって補正された参照色とが同じ色になるよう、被験者に前記テスト色を調整させる条件等色実験の実験データとして、前記被験者によって調整された前記テスト色のRGB値と前記他領域に表示された前記参照色のRGB値とを取得する実験データ取得部と、
前記実験データに基づいて、前記被験者の錐体の分光感度を示す錐体分光感度関数を推定する推定部と、を備える
ことを特徴とする錐体分光感度推定装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記錐体分光感度関数は、前記被験者の視覚特性に関するパラメータを用いて表され、
前記参照色の刺激に対する前記錐体の応答値は、前記参照色の前記刺激の分光放射輝度と前記錐体分光感度関数とを用いて表され、
前記テスト色の刺激に対する前記錐体の応答値は、前記テスト色の前記刺激の分光放射輝度と前記錐体分光感度関数とを用いて表され、
前記推定部は、前記参照色の前記刺激に対する前記錐体の前記応答値と前記テスト色の前記刺激に対する前記錐体の前記応答値との相対誤差の平均二乗誤差を最小化するような前記パラメータを探索することによって、前記錐体分光感度関数を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の錐体分光感度推定装置。
【請求項3】
前記テスト色は、前記一領域内において隣接するピクセル群に異なる色を表示させた併置加法混色によって表現されている
ことを特徴とする請求項1に記載の錐体分光感度推定装置。
【請求項4】
前記推定部は、差分進化法を用いて前記パラメータを探索する
ことを特徴とする請求項2に記載の錐体分光感度推定装置。
【請求項5】
前記実験データ取得部は、互いに分光透過率が異なる複数の前記色フィルタを設置して複数回の前記条件等色実験を行って得られた複数の前記実験データを取得し、
前記推定部は、複数の前記実験データに基づいて、前記錐体分光感度関数を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の錐体分光感度推定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、錐体分光感度推定装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
人の視覚特性には個人差があることが分かっている。視覚特性は、光の波長毎の錐体の感度を示す曲線である分光感度関数(等色関数)によって表される。人が知覚する色は、分光感度関数と、観察対象の分光放射輝度とによって求められる。
【0003】
特許文献1には、表示装置に表示された複数の異なる色のうちから、光を反射する媒体上に形成された基準色に最も近い色を、ユーザに選択させる選択手段と、前記ユーザに選択された色に基づき、次回、前記表示装置に表示させる色を決定する決定手段と、前記決定手段による色の決定及び前記ユーザによる選択を複数回繰り返した結果に基づき、前記ユーザの視覚特性を算出する算出手段と、を有し、前記ユーザにより2以上の色の組み合わせのうちから一定回数以上繰り返し選択された場合、前記算出手段は、前記組み合わせに含まれる色に基づき前記ユーザの視覚特性を算出する演算処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-134683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された演算処理装置は、等色実験において、被験者に基準色票と近い色をディスプレイから選択させる。この際、特許文献1に開示された演算処理装置は、印刷された基準色に対して、光源色となる測定色票を自発光のディスプレイに表示する。これにより、特許文献1に開示された演算処理装置では、基準色と測定色票との間に色域又は明るさの違いが発生し、正しく等色実験を行うことが難しい。したがって、特許文献1に開示された演算処理装置では、等色実験の結果から、被験者の錐体の分光感度関数を正確に推定することは難しい。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、被験者個人の錐体の分光感度を正確に推定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の、錐体分光感度推定装置は、表示装置の画面の一領域に表示されたテスト色と、前記画面の他領域に設置された色フィルタによって補正された参照色とが同じ色になるよう、被験者に前記テスト色を調整させる条件等色実験の実験データとして、前記被験者によって調整された前記テスト色のRGB値と前記他領域に表示された前記参照色のRGB値とを取得する実験データ取得部と、前記実験データに基づいて、前記被験者の錐体の分光感度を示す錐体分光感度関数を推定する推定部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の条件等色実験は、表示装置の画面の他領域に色フィルタを設置するという簡易な手法にて行うことができ、且つ、参照色とテスト色との間に色域又は明るさの違いが発生しない実験条件にて行うことができる。そして、本発明の錐体分光感度推定装置は、このような簡易且つ正確に行われた条件等色実験にて得られた実験データに基づいて、被験者の錐体分光感度関数を推定することができる。よって、本発明の錐体分光感度推定装置は、被験者個人の錐体分光感度を簡易且つ正確に推定することができる。
【0009】
更に好ましい態様として、前記錐体分光感度関数は、前記被験者の視覚特性に関するパラメータを用いて表され、前記参照色の刺激に対する前記錐体の応答値は、前記参照色の前記刺激の分光放射輝度と前記錐体分光感度関数とを用いて表され、前記テスト色の刺激に対する前記錐体の応答値は、前記テスト色の前記刺激の分光放射輝度と前記錐体分光感度関数とを用いて表され、前記推定部は、前記参照色の前記刺激に対する前記錐体の前記応答値と前記テスト色の前記刺激に対する前記錐体の前記応答値との相対誤差の平均二乗誤差を最小化するような前記パラメータを探索することによって、前記錐体分光感度関数を推定する。
【0010】
この態様により、本発明の錐体分光感度推定装置は、上記の平均二乗誤差を最小化する最適化計算において、錐体分光感度関数がゼロに収束する事態を回避できると共に、錐体分光感度関数の推定確度に与える参照刺激の影響を最小限にすることができる。したがって、本発明の錐体分光感度推定装置は、錐体分光感度関数を更に正確に推定することができる。よって、本発明の錐体分光感度推定装置は、被験者個人の錐体分光感度を更に正確に推定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
段差昇降装置
2か月前
個人
逆流防止用具
2か月前
個人
エアリフター
2か月前
個人
シミ皮膚改善剤
3か月前
個人
鼻腔拡張具
1か月前
個人
電動式孫の手
2か月前
株式会社コーセー
組成物
2か月前
個人
透析装置の洗浄方法
1か月前
株式会社東亜産業
温熱具
2か月前
個人
スプレー式目薬容器
2日前
株式会社いうら
介助リフト
1か月前
個人
根管治療用のファイル
1か月前
個人
マッサージガン保持具
24日前
個人
医療用チューブ保護具
3か月前
株式会社ダリヤ
酸性染毛料
2か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
3か月前
個人
光脱毛器
3か月前
オンキヨー株式会社
聴診器
1か月前
個人
弾性材一体コルセット
1か月前
株式会社ニデック
検眼装置
1か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
2か月前
個人
健康装身具
23日前
オンキヨー株式会社
電子機器
2か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
2か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
2か月前
株式会社ダリヤ
洗浄剤組成物
3か月前
株式会社ニデック
OCT装置
1か月前
株式会社ニデック
OCT装置
1か月前
株式会社コーセー
油性化粧料
1か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
大正製薬株式会社
固形組成物
1か月前
大正製薬株式会社
固形組成物
29日前
株式会社コーセー
毛髪化粧料
2か月前
株式会社ノエビア
皮膚外用剤
3か月前
株式会社東洋新薬
皮膚外用剤
1か月前
個人
つぼ刺激用テープ
2か月前
続きを見る