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公開番号2024016993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119332
出願日2022-07-27
発明の名称樹脂組成物およびそれを用いたフィルム
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08L 67/00 20060101AFI20240201BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
複屈折率が低く透明性および靭性が良好な、ポリエステル樹脂およびポリスチレン樹脂からなる樹脂組成物および、その樹脂組成物からなるフィルムを提供する。
【解決手段】
ポリエステル樹脂組成物Aと(化1)で表されるポリスチレン樹脂組成物Bを含む、重量減少率(N2流通下(200mL/min)、280℃、60分)が5wt%以下の樹脂組成物。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024016993000011.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">162</com:WidthMeasure> </com:Image> (R1はHまたはCH3、R2はアルキル基または複素環)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル樹脂組成物Aと(化1)で表されるポリスチレン樹脂組成物Bを含む樹脂組成物であって、重量減少率(N

流通下(200mL/min)、280℃、60分)が5wt%以下の樹脂組成物。
TIFF
2024016993000010.tif
36
161
(R

はHまたはCH

、R

はアルキル基または複素環)
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
ポリスチレン樹脂組成物Bの重量平均分子量が10000以上100000以下である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
金属MとリンPの比M/Pが0.3以上3.0以下である請求項1記載の樹脂組成物。
なお、Mは樹脂組成物に含まれるマグネシウム元素、マンガン元素、カルシウム元素の総和含有量(mol/t)であり、Pは樹脂組成物に含まれるリン元素含有量(mol/t)である。
【請求項4】
COOH末端基量が40eq/t以下である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項5】
下記式(I)で表されるべき指数が0.90以上0.99以下である請求項1記載の樹脂組成物。
lоg(G*)=(べき指数a)×lоg(ω)+A (式I)
なお、G*は複素せん断弾性率(Pa)、ωはせん断速度(rad/sec)、Aは定数(切片)である。
【請求項6】


がオキサゾリン基である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項7】
共重合率nが0.01以上0.5以下である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項8】
ポリスチレン樹脂組成物Bの含有量が5wt%以上70wt%以下である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1記載の樹脂組成物からなるフィルム。
【請求項10】
内部ヘイズが30%以下である請求項9記載のフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル樹脂組成物およびポリスチレン樹脂組成物を用いてなる樹脂組成物および、その樹脂組成物からなるフィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステル樹脂は、機械特性、熱特性、耐薬品性、電気特性、成形性に優れ、様々な用途に用いられている。これらのポリエステル樹脂において、特に近年、フラットパネルディスプレイやタッチパネル分野において偏光板保護フィルム(偏光子保護部材)や円偏光板位相差フィルム(円偏光板部材)、透明導電フィルムなど各種光学用フィルムの需要が高まっている。その中でも、偏光板保護フィルム用途では、低コスト化を目的として従来のTAC(トリアセチルセルロース)フィルムから二軸配向ポリエステルフィルムへの置き換えが盛んに検討されている。しかしながら二軸配向ポリエステルフィルムは延伸時のポリエステルの配向に起因する複屈折が発生し、液晶ディスプレイとして組み立てた際に発生する干渉色を十分に制御できておらず、画面表示をした際の品位が低下する。そのため、二軸配向ポリエステルフィルムおよびこれに用いるポリエステル樹脂は画面表示をした際の品位の観点からは、複屈折を低減することが好ましい。複屈折を低減する方法としては、延伸しない、またはわずかに延伸して結晶性や配向性を低下させる方法があるが、このような方法で結晶性を低下させたポリエステルは加熱工程において熱結晶化により白化するため透明性が不十分であり、配向性を低下させると加熱工程などでフィルム変形などが発生し、偏光子保護フィルムなどの低複屈折が必要とされる用途での適用は困難であった。
【0003】
これに対して、正負逆符号の複屈折を有する樹脂を複合化することにより、すなわち、正の複屈折を有するポリエステル樹脂に対して、負の複屈折を有する樹脂を複合化することにより、分子配向が凍結残留しても原理的に複屈折を低減可能であり、以下のような提案がなされている。
【0004】
特許文献1には、芳香族ポリエステルとスチレン系重合体とをブロック共重合化することによって、透明で低複屈折な成形物が得られることを開示している。
【0005】
特許文献2には、ポリエチレンテレフタレート系樹脂とシンジオタクチックポリスチレン系樹脂を交互に積層することによって、透明で低複屈折なフィルムが得られることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-178119号公報
特開2008-137304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、ブロック共重合体が相分離構造を形成するため、透明性が十分ではなく、光学用途の応用が困難であった。
【0008】
特許文献2では、ポリエチレンテレフタレート系樹脂とシンジオタクチックポリスチレン系樹脂の相溶性が十分ではないため、フィルムの延伸時の応力によって、ポリエチレンテレフタレート系樹脂とシンジオタクチックポリスチレン系樹脂との界面で剥離が発生し、層間剥離の発生や、空隙が形成されるため透明性が十分ではなく、光学用途の応用が困難であった。
【0009】
以上のように、従来技術では、透明性、低複屈折、機械特性を兼備したポリエステル樹脂とスチレン樹脂からなる光学樹脂材料を得ることは困難であった。
【0010】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を克服して、透明性が良好であり、低複屈折、良好な機械特性(靱性)を有するポリエステル樹脂組成物およびポリスチレン樹脂組成物を含む樹脂組成物および、その樹脂組成物からなるフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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