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公開番号2024015558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-06
出願番号2022117683
出願日2022-07-25
発明の名称ロックソレノイド
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類H01F 7/06 20060101AFI20240130BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】通電時のキャッチに対する吸着力が大きく、非通電時や電源失陥時にキャッチに対する吸着力を失わせてキャッチの保持を確実に解除することができるロックソレノイドを提供する。
【解決手段】ロックソレノイド100は、円環状のコイル116と、円環状の磁石118と、磁性部品120と、円柱または円筒のヨーク106とを備え、通電時にキャッチ102を吸着して保持する。ヨークは、キャッチまたは磁性部品に取り付けられていて、キャッチが吸着される位置において、コイルと磁石とヨークとがこの順に径方向に配置されていて、磁性部品は、磁石の磁極を覆ってコイルの周囲を巻回していて、非通電時には、磁石の磁束はヨークを通らずにコイルの周囲の磁性部品を通る第1の磁路Raを形成し、通電時には、コイルの磁束は磁石を通らずに磁性部品とヨークを通る第2の磁路Rbを形成し、磁石の磁束は、磁性部品とヨークを通る第3の磁路Rcを形成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
通電時にキャッチを吸着して保持するロックソレノイドであって、
円環状のコイルと、円環状の磁石と、磁性部品と、円柱または円筒のヨークとを備え、
前記ヨークは、前記キャッチまたは前記磁性部品に取り付けられていて、
前記キャッチが吸着される位置において、前記コイルと前記磁石と前記ヨークとがこの順に径方向に配置されていて、
前記磁性部品は、前記磁石の磁極を覆って前記コイルの周囲を巻回していて、
非通電時には、前記磁石の磁束は前記ヨークを通らずに前記コイルの周囲の前記磁性部品を通る第1の磁路を形成し、
通電時には、前記コイルの磁束は前記磁石を通らずに前記磁性部品と前記ヨークを通る第2の磁路を形成し、前記磁石の磁束は、前記磁性部品と前記ヨークを通る第3の磁路を形成することを特徴とするロックソレノイド。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記第1の磁路の磁気抵抗は、前記第3の磁路の磁気抵抗より低いことを特徴とする請求項1に記載のロックソレノイド。
【請求項3】
前記キャッチと前記磁性部品の吸着面のいずれか一方または両方、または、前記ヨークと前記キャッチの吸着面のいずれか一方または両方には、非磁性の表層が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のロックソレノイド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通電時にキャッチを吸着して保持するロックソレノイドに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電磁石を用いたロックソレノイドには、通電時にキャッチを吸着保持するものと、通電時にキャッチの保持を解除するものがある。本発明は通電時にキャッチを吸着するものに関する。
【0003】
電磁石に加えて磁石(永久磁石)を備えた構成では、一般的には非通電時にキャッチを吸着保持し、通電時に電磁石の磁束によって磁石の吸着力を失わせる構成が取られる。しかし、通電時に電磁石の吸着力を増大するために磁石を用いる構成も知られている。
【0004】
特許文献1には、磁気保持装置が記載されている。この磁気保持装置は、固定側である壁に設けられた磁性体、磁石および電磁石と、可動側である扉に設けられた吸着板とを備える。特許文献1の図2の構成では、電磁石の磁路の経路上に磁石を配置することにより、磁石または電磁石に起因する磁束が、固定側に設けられた磁性体と可動側に設けられた磁性体との間を複数回往復して磁路を構成するように構成されている。これにより従来の装置に比して約2倍の吸引力を生じると説明されている(公報第3ページ左上欄)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭50-101199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献1の構成では電磁石の磁束が磁石を通過する磁路を形成するため、磁気回路の効率が悪いという問題がある。
【0007】
このため、特許文献1の磁気保持装置のように磁石を内蔵していた場合であっても、扉に対する吸着力を増幅させる効果が低く、通電時の扉に対する吸着力を大きくすることは困難である。また特に、特許文献1の図2の構成では非通電時に磁石の吸着力が発生しているため、手動にて開放するときにそれなりの力が必要になるという問題がある。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み、通電時のキャッチに対する吸着力が大きく、非通電時や電源失陥時にキャッチに対する吸着力を失わせてキャッチの保持を確実に解除することができるロックソレノイドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明にかかるロックソレノイドの代表的な構成は、通電時にキャッチを吸着して保持するロックソレノイドであって、円環状のコイルと、円環状の磁石と、磁性部品と、円柱または円筒のヨークとを備え、ヨークは、キャッチまたは磁性部品に取り付けられていて、キャッチが吸着される位置において、コイルと磁石とヨークとがこの順に径方向に配置されていて、磁性部品は、磁石の磁極を覆ってコイルの周囲を巻回していて、非通電時には、磁石の磁束はヨークを通らずにコイルの周囲の磁性部品を通る第1の磁路を形成し、通電時には、コイルの磁束は磁石を通らずに磁性部品とヨークを通る第2の磁路を形成し、磁石の磁束は、磁性部品とヨークを通る第3の磁路を形成することを特徴とする。
【0010】
上記構成のロックソレノイドでは、非通電時や電源失陥時には、磁石の磁束がヨークを通らず磁性部品を通る第1の磁路を形成することにより、キャッチに対する吸着力を生じず、キャッチを保持しない。
(【0011】以降は省略されています)

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