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公開番号2024014078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022116650
出願日2022-07-21
発明の名称印刷装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 1/04 20060101AFI20240125BHJP(電気通信技術)
要約【課題】補正値を用いてシェーディング補正が実行される印刷装置において、読取部の構成を変えることなく、補正値設定後にレンズアレイとセンサとの位置関係がずれている場合を検出可能な印刷装置を提供すること。
【解決手段】印刷装置の制御部は、媒体に画像を印刷し、搬送部が媒体を搬送中に、媒体に印刷された画像を読取部で読み取った第一画像を取得する。制御部は、搬送部が媒体を搬送中に、余り領域に対応する基準板を、読取部で読み取った第二画像を取得する(S22)。制御部は、第一画像と第二画像との各々について、基準画像に基づき設定された補正値を用いたシェーディング補正を行う(S23)。制御部は、S23で補正された第二画像の全体に亘って幅方向に一定周期の読取異常値を検出することで補正値を設定後にレンズアレイとセンサとの位置関係がずれた場合を位置ずれ発生として検出する(S30)。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
長尺状の媒体を、搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送方向において、前記搬送部の上流に設けられる印刷ヘッドと、
前記搬送方向において、前記印刷ヘッドの下流に設けられ、前記搬送方向に直交する幅方向に長い基準板と、
前記搬送方向において、前記印刷ヘッドの下流に設けられる読取部であって、
前記基準板に対して所定の相対位置に配置され、前記幅方向の所定領域内で配列されたレンズアレイと、
前記レンズアレイを通過した光を検出するセンサと
を備える読取部と、
前記搬送部と、前記印刷ヘッドと、前記読取部との各々を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記印刷ヘッドと前記搬送部とを制御し、前記媒体に画像を印刷する印刷制御処理と、
前記搬送部が前記媒体を搬送中に、前記幅方向の長さが前記レンズアレイよりも短い前記媒体に印刷された前記画像を前記読取部で読み取った第一画像を取得する第一処理と、
前記搬送部が前記媒体を搬送中に、前記幅方向において、前記レンズアレイの前記所定領域のうちの、前記媒体が搬送される領域を除いた余り領域に対応する前記基準板を、前記読取部で読み取った第二画像を取得する第二処理と、
前記第一処理で取得された前記第一画像と、前記第二処理で取得された前記第二画像との各々について、前記基準板を読み取った基準画像に基づき設定された補正値を用いたシェーディング補正を行う補正処理と、
前記補正処理で補正された前記第二画像の全体に亘って前記幅方向に一定周期の読取異常値を検出することで前記補正値を設定後に前記レンズアレイと前記センサとの位置関係がずれた場合を位置ずれ発生として検出する検出処理
とを実行することを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記印刷制御処理は、前記媒体に設定された、前記搬送方向に並ぶ複数の印刷領域の各々に対して連続して実行され、
前記第一処理は、前記複数の印刷領域の各々に対して実行され、
前記第二処理は、前記複数の印刷領域のうちの、注目する印刷領域についての前記第一処理が実行された後、前記注目する印刷領域の印刷順序が次の印刷領域についての前記第一処理を実行する前に実行されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記余り領域は、前記レンズアレイの前記所定領域のうち、前記幅方向の一方側と、他方側との各々について設定され、
前記制御部は、前記検出処理で、前記補正処理で補正された前記第二画像において、前記幅方向の前記一方側の前記余り領域と、前記幅方向の前記他方側の前記余り領域との各々について、前記幅方向に前記一定周期の前記読取異常値を検出することで前記位置ずれ発生を検出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第二画像を構成する複数の画素の各々の入力階調値について、前記入力階調値を出力階調値に変換するガンマ補正テーブルであって、
前記基準板が正常に読み取られた場合の階調値を含む第一範囲の入力階調値を第一出力値に変換し、
前記第一範囲に連続する第二範囲の入力階調値を、前記第一出力値とは互いに異なる第二出力値に変換し、
前記第二範囲に連続し、前記第一範囲とは連続しない第三範囲の入力階調値を、前記第一出力値及び前記第二出力値とは互いに異なる第三出力値に変換する
前記ガンマ補正テーブルを用いてガンマ補正するガンマ補正処理を実行し、
前記検出処理で、前記幅方向において、前記第二画像の前記全体に亘って前記幅方向に前記一定周期で前記第二出力値を検出した場合を前記位置ずれ発生として検出することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第二画像を構成する複数の画素の各々の入力階調値について、前記入力階調値を出力階調値に変換するガンマ補正テーブルであって、
前記基準板が正常に読み取られた場合の階調値を含む第一範囲の入力階調値を、前記第一範囲の前記入力階調値の変化を強調した出力階調値である強調階調値に変換し、
前記第一範囲に連続する第二範囲の入力階調値を、前記入力階調値によらず、前記強調階調値とは異なる出力階調値である固定値に変換する
前記ガンマ補正テーブルを用いてガンマ補正するガンマ補正処理と、
前記複数の画素の各々の前記出力階調値の隣接差分を算出する差分算出処理と、
を更に実行し、
前記検出処理は、前記幅方向において、前記第二画像の前記全体に亘って前記幅方向に前記一定周期で前記隣接差分のピークを検出した場合を前記位置ずれ発生として検出することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
【請求項6】
報知部を更に備え、
前記制御部は、
前記検出処理で前記位置ずれ発生が検出された場合、前記印刷制御処理を停止し、前記報知部にエラーを報知させる報知制御処理
を更に実行することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記シェーディング補正後の前記第一画像を第一ガンマ補正テーブルを用いてガンマ補正し、前記シェーディング補正後の前記第二画像を前記第一ガンマ補正テーブルとは異なる第二ガンマ補正テーブルを用いてガンマ補正処理を実行し、
前記検出処理は、前記補正処理及び前記ガンマ補正処理で補正された前記第二画像の前記全体に亘って前記幅方向に前記一定周期の前記読取異常値を検出することで前記位置ずれ発生を検出することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
【請求項8】
前記印刷制御処理実行前に前記読取部で前記所定領域に対応する前記基準板を読み取った前記基準画像に基づき前記補正値を設定する補正値設定処理を実行することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置は、原稿を読み取る画像読取部、シェーディング補正データ作成部、画像データ処理部、及び基準位置検出部を備える。画像読取部は、レンズアレイを備え、原稿を読み取る。レンズアレイには、あらかじめ原稿が搬送されない位置にマークが付加されている。基準位置検出部は、画像読取部が読み取ったデータからマーク位置を検出する。基準位置検出部によって検出されるマーク位置が、あらかじめ検出しておいたマーク位置と異なる場合、画像データ処理部は、検出されるマーク位置と、既知のマーク位置との差分量及びシェーディング補正データに基づき、画像読取部によって読み取った画像データを処理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-339839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像読取装置は、レンズアレイとラインセンサとの位置関係がずれているかをレンズアレイに付与したマークに基づき検出する。従来の画像読取装置は、レンズアレイにマークを設ける必要があることから、画像読取装置の加工が必要である。このように画像読取装置を加工することは通常困難であり、大きなコストアップにつながる。
【0005】
本発明の目的は、補正値を用いてシェーディング補正が実行される印刷装置において、読取部の構成を変えることなく、補正値設定後にレンズアレイとセンサとの位置関係がずれている場合を検出可能な印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る印刷装置は、長尺状の媒体を、搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送方向において、前記搬送部の上流に設けられる印刷ヘッドと、前記搬送方向において、前記印刷ヘッドの下流に設けられ、前記搬送方向に直交する幅方向に長い基準板と、前記搬送方向において、前記印刷ヘッドの下流に設けられる読取部であって、前記基準板に対して所定の相対位置に配置され、前記幅方向の所定領域内で配列されたレンズアレイと、前記レンズアレイを通過した光を検出するセンサとを備える読取部と、前記搬送部と、前記印刷ヘッドと、前記読取部との各々を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記印刷ヘッドと前記搬送部とを制御し、前記媒体に画像を印刷する印刷制御処理と、前記搬送部が前記媒体を搬送中に、前記幅方向の長さが前記レンズアレイよりも短い前記媒体に印刷された前記画像を前記読取部で読み取った第一画像を取得する第一処理と、前記搬送部が前記媒体を搬送中に、前記幅方向において、前記レンズアレイの前記所定領域のうちの、前記媒体が搬送される領域を除いた余り領域に対応する前記基準板を、前記読取部で読み取った第二画像を取得する第二処理と、前記第一処理で取得された前記第一画像と、前記第二処理で取得された前記第二画像との各々について、前記基準板を読み取った基準画像に基づき設定された補正値を用いたシェーディング補正を行う補正処理と、前記補正処理で補正された前記第二画像の全体に亘って前記幅方向に一定周期の読取異常値を検出することで前記補正値を設定後に前記レンズアレイと前記センサとの位置関係がずれた場合を位置ずれ発生として検出する検出処理とを実行する。印刷装置の検出処理は、補正値を用いてシェーディング補正が実行される印刷装置において、読取部の構成を変えること無く、補正値設定後にレンズアレイとセンサとの位置関係がずれている場合を検出することに貢献する。印刷装置は、従来のようにレンズアレイを加工する手間と加工に伴うコストアップを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
印刷装置1の斜視図である。
印刷装置1の内部構成を示す断面図である。
台紙M1及び複数のラベルM2を備える媒体Mと、媒体Mに印刷される画像G1との説明図である。
印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
制御部30の電気的構成を示す説明図である
メイン処理のフローチャートである。
検査処理のフローチャートである。
第二ガンマ補正テーブル94を用いて入力階調値D1をガンマ処理することで、入力階調値D1を出力階調値D2に変換する処理と、出力階調値D2の隣接差分D3に基づき、異常読取値の周期性を確認する処理との説明図である。
変形例の第二ガンマ補正テーブル95を用いて入力階調値D1をガンマ処理することで、入力階調値D1を出力階調値D4に変換する処理と、出力階調値D4に基づき、異常読取値の周期性を確認する処理との説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態に係る印刷装置1について、図面を参照して順に説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載される装置の構成などは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。本実施形態の説明では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、及び下側を各々、印刷装置1の前側、後側、右側、左側、上側、及び下側とする。
【0009】
図1から図3を参照して、印刷装置1の物理的構成を説明する。図1に示すように、印刷装置1は、筐体2、表示部3、及び操作部4を備える。筐体2は、前壁24、右壁25、後壁26、下壁27、上壁28、左壁29、及びカバー23を有する。筐体2は、卓上に載置可能な大きさの直方体状である。筐体2には、排出口21及び開口22が形成される。排出口21は、筐体2の前壁24に、正面視左右方向に長い矩形状に形成される。開口22は、筐体2の右壁25の後下部に、右側面視矩形状に形成される。カバー23は、右側面視矩形状の板であり、図1中実線で図示する、開口22を塞ぐ閉位置と、図1中一点鎖線で図示する、開口22を解放する開位置とに回動可能に筐体2の右側面の後下部に支持される。表示部3は、筐体2の前壁24の前面右上部に設けられ、画像を表示する。操作部4は、筐体2の前壁24の前面右上部のうち、表示部3の下方に設けられ、各種指示を入力する複数のボタンである。表示部3及び操作部4は、排出口21の上方に設けられる。
【0010】
図2に示すように、印刷装置1は、前壁24に設けた巻取装置接続部68及び外部機器接続部69を介して後述の巻取装置60と接続可能である。巻取装置接続部68は、筐体2の前壁24の右下部に設けられる。巻取装置接続部68は、巻取装置60と電気的に接続するためのコネクタである。外部機器接続部69は、前壁24において巻取装置接続部68の下方に設けられる。外部機器接続部69は、PC等の外部の情報機器と電気的に接続するためのコネクタである。
(【0011】以降は省略されています)

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