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公開番号2024012849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-31
出願番号2022114610
出願日2022-07-19
発明の名称貨幣処理機および貨幣処理方法
出願人グローリー株式会社
代理人個人
主分類G07D 11/24 20190101AFI20240124BHJP(チェック装置)
要約【課題】貨幣の精査処理が行われる際に正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を収納するための収納部を別途設ける必要がなく、また貨幣の精査処理が行われる際に操作者が機体から離れていても第三者により貨幣が奪われてしまうことを防止することができる貨幣処理機および貨幣処理方法を提供する。
【解決手段】制御部90は、精査処理において識別部50により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣も一旦元の収納繰出部40に戻し、当該収納繰出部40を精査未完了であると判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
前記搬送部により搬送される貨幣の識別を行う識別部と、
前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から前記搬送部に繰り出して前記搬送部により元の前記収納繰出部とは別の箇所に送って収納させた後、前記別の箇所に送られた貨幣を前記搬送部により元の前記収納繰出部に戻し、その際に前記識別部により貨幣の識別を行うような貨幣の精査処理を行い、
前記制御部は、前記精査処理において前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣も一旦元の前記収納繰出部に戻し、当該収納繰出部を精査未完了であると判定する、貨幣処理機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記収納繰出部は複数設けられており、
前記制御部は、前記収納繰出部毎に貨幣の精査処理を行うようになっており、この際に、ある前記収納繰出部を精査未完了であると判定した場合でも次の前記収納繰出部に収納されている貨幣の精査処理を行う、請求項1記載の貨幣処理機。
【請求項3】
前記制御部は、前記精査処理において前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣について再び前記識別部により所定の回数だけ識別を行わせ、所定の回数だけ前記識別部により識別が行われても正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を一旦元の前記収納繰出部に戻し、当該収納繰出部を精査未完了であると判定する、請求項1記載の貨幣処理機。
【請求項4】
前記制御部は、所定の指令を受け付けると、精査未完了であると判定された前記収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から前記搬送部に繰り出して前記識別部により識別させ、前記識別部により正常な貨幣であると識別された貨幣を元の前記収納繰出部に戻すとともに前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を機体の外部に投出するよう前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行う、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣処理機。
【請求項5】
前記制御部は、前記精査処理を行う際の貨幣の処理モードを、前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣も一旦元の前記収納繰出部に戻し、当該収納繰出部を精査未完了であると判定する保留モードと、前記精査処理において前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を機体の外部に投出する投出モードとを切り替えることができるようになっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣処理機。
【請求項6】
前記制御部は、受け付けた精査の指示に基づいて処理モードを前記保留モードと前記投出モードとの間で異ならせる、請求項5記載の貨幣処理機。
【請求項7】
貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、前記搬送部により搬送される貨幣の識別を行う識別部と、を備えた貨幣処理機による貨幣処理方法であって、
前記収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から前記搬送部に繰り出して前記搬送部により元の前記収納繰出部とは別の箇所に送って収納させた後、前記別の箇所に送られた貨幣を前記搬送部により元の前記収納繰出部に戻し、その際に前記識別部により貨幣の識別を行うような貨幣の精査処理を行う工程と、
前記精査処理において前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣も一旦元の前記収納繰出部に戻し、当該収納繰出部を精査未完了であると判定する工程と、
を備えた、貨幣処理方法。
【請求項8】
所定の指令を受け付けると、精査未完了であると判定された前記収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から前記搬送部に繰り出して前記識別部により識別させ、前記識別部により正常な貨幣であると識別された貨幣を元の前記収納繰出部に戻すとともに前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を機体の外部に投出する工程を更に備えた、請求項7記載の貨幣処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣処理機および貨幣処理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、貨幣の入金処理や出金処理等の様々な処理を行う貨幣処理機として様々なタイプのものが知られている。このような貨幣処理機として、機体の内部にある収納部に収納されている貨幣を当該収納部から繰り出した後に識別部により識別を行い、その後に元の収納部に戻すような貨幣の精査処理が行われるものがある。
【0003】
特許文献1には、硬貨の精査処理において識別部により正常な硬貨であると識別された硬貨はその金種に応じて対応する硬貨スタッカに送られ、識別部により正常な硬貨であると識別されなかった硬貨はリジェクト硬貨として硬貨カセットに送られるような硬貨処理機が開示されている。また、特許文献2には、硬貨の精査処理において、正常に計数できない硬貨を出金口等に排出するような硬貨処理機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-185571号公報
特開2017-174077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される硬貨処理機では、硬貨の精査処理において識別部により正常な硬貨であると識別されなかった硬貨は予備の収納部に移動させることにより、正常な硬貨であると識別された硬貨について精査を完了させるため、金種別の硬貨収納部に加え予備の収納部を別途設ける必要があるため硬貨処理機のサイズが増大することや装置構造が複雑化するなどの問題がある。また、特許文献2に開示される硬貨処理機では、硬貨の精査処理において正常に計数できない硬貨を出金口に排出するため、係員が装置周辺にいない場合には排出された硬貨を第三者に奪われる可能性があるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、貨幣の精査処理が行われる際に正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を収納するための収納部を別途設ける必要がなく、また貨幣の精査処理が行われる際に操作者が機体から離れていても第三者により貨幣が奪われてしまうことを防止することができる貨幣処理機および貨幣処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の貨幣処理機は、
貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送部から送られた貨幣を収納するとともに収納されている貨幣を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
前記搬送部により搬送される貨幣の識別を行う識別部と、
前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から前記搬送部に繰り出して前記搬送部により元の前記収納繰出部とは別の箇所に送って収納させた後、前記別の箇所に送られた貨幣を前記搬送部により元の前記収納繰出部に戻し、その際に前記識別部により貨幣の識別を行うような貨幣の精査処理を行い、
前記制御部は、前記精査処理において前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣も一旦元の前記収納繰出部に戻し、当該収納繰出部を精査未完了であると判定することを特徴とする。
【0008】
本発明の貨幣処理機においては、
前記収納繰出部は複数設けられており、
前記制御部は、前記収納繰出部毎に貨幣の精査処理を行うようになっており、この際に、ある前記収納繰出部を精査未完了であると判定した場合でも次の前記収納繰出部に収納されている貨幣の精査処理を行ってもよい。
【0009】
また、前記制御部は、前記精査処理において前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣について再び前記識別部により所定の回数だけ識別を行わせ、所定の回数だけ前記識別部により識別が行われても正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を一旦元の前記収納繰出部に戻し、当該収納繰出部を精査未完了であると判定してもよい。
【0010】
また、前記制御部は、所定の指令を受け付けると、精査未完了であると判定された前記収納繰出部に収納されている貨幣を当該収納繰出部から前記搬送部に繰り出して前記識別部により識別させ、前記識別部により正常な貨幣であると識別された貨幣を元の前記収納繰出部に戻すとともに前記識別部により正常な貨幣であると識別されなかった貨幣を機体の外部に投出するよう前記搬送部および前記収納繰出部の制御を行ってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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