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公開番号2024011588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2022113717
出願日2022-07-15
発明の名称決済端末
出願人株式会社デンソーウェーブ
代理人個人,個人
主分類G06K 7/00 20060101AFI20240118BHJP(計算;計数)
要約【課題】挿入されるICカードを介した静電気に起因する故障を抑制可能な構成を提供する。
【解決手段】挿入口11を介して挿入されたICカード30のカード表面抵抗値Rを計測する計測部27の計測結果に基づいて、挿入口11を介して挿入されたICカード30の種別に関して、低導電性カード30aの挿入及び高導電性カード30bの挿入のいずれであるかについて判定される。そして、ICカード30が挿入口に挿入されていない場合、又は、低導電性カード30aの挿入と判定されている場合には、決済情報取得部26が動作可能な通電状態に制御され、高導電性カード30bの挿入と判定されている場合には、決済情報の読み取りが完了した後にICカードが抜き取られるまで決済情報取得部26が動作不能な非通電状態に制御される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ICカードから読み取った決済情報を利用して決済処理を行う決済端末であって、
前記ICカードが挿入される挿入口と、
前記挿入口を介して規定位置まで挿入された前記ICカードのカード端子に接触する接続端子を介して前記ICカードから前記決済情報を読み取って取得する決済情報取得部と、
前記決済情報取得部によって取得された前記決済情報を利用して前記決済処理を行う決済処理部と、
前記挿入口を介して挿入された前記ICカードの抵抗値を計測する計測部と、
前記計測部の計測結果に基づいて、前記挿入口を介して挿入された前記ICカードの種別に関して、導電性の低いICカードの挿入及び導電性の高いICカードの挿入のいずれであるかについて判定する判定部と、
前記決済情報取得部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ICカードが前記挿入口に挿入されていない場合、又は、前記判定部により前記導電性の低いICカードの挿入と判定されている場合には、前記決済情報取得部を動作可能な通電状態に制御し、前記判定部により前記導電性の高いICカードの挿入と判定されている場合には、前記決済情報の読み取りが完了した後に前記ICカードが抜き取られるまで前記決済情報取得部を動作不能な非通電状態に制御することを特徴とする決済端末。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記計測部は、前記挿入口を介して挿入された前記ICカードの一面に接触する一側端子部と前記ICカードの他面に接触する他側端子部とを利用して前記ICカードの抵抗値を計測し、
前記一側端子部は、前記ICカードの一面に対して押圧される押圧部材として形成されることを特徴とする請求項1に記載の決済端末。
【請求項3】
前記押圧部材は、前記ICカードが挿入されていない前記挿入口を塞ぐように付勢され、前記挿入口に対して挿入される前記ICカードによって前記付勢に抗して押し下げられるように支持されることを特徴とする請求項2に記載の決済端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記決済情報取得部を前記非通電状態に制御した後、前記計測部の計測結果に基づいて前記ICカードが抜き取られていると判断されることで、前記決済情報取得部を前記通電状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の決済端末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ICカードから読み取った決済情報を利用して決済処理を行う決済端末に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ICカードから読み取った決済情報を利用して決済処理を行う決済端末では、静電気が帯電したICカードが挿入口から挿入されることを想定して、その挿入口に導電性部材を設置することでICカードの除電を行っている。例えば、下記特許文献1に開示されるカード処理装置では、挿入口へのICカードの挿入を案内するカード案内部に静電気除去部材が設けられており、この静電気除去部材によって挿入口に挿入されたICカードが除電されるように構成されている。これにより、ICカードから決済情報を読み取って取得する決済情報取得部等を構成する各種構成部品を、ICカードを介した静電気から保護することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-042594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、決済用のICカードには、樹脂製のICカードや金属コーティングされたICカードなど様々な種別のICカードが採用される。金属コーティングされたICカードなどの導電性の高いICカードは、樹脂製のICカードなどの導電性の低いICカードと異なり、帯電したユーザの手から静電気が流れやすい。
【0005】
このため、導電性の高いICカードを挿入口に挿入する場合、挿入時には挿入口の除電部材によって除電できても、決済端末からICカードを抜く際に、帯電したユーザの手がICカードに触れることによって、ICカードを介して静電気が端末内の決済情報取得部等に流れ込むという問題がある。挿入口に挿入された状態のICカードは、決済情報を読み取るためにICカードのカード端子が決済情報取得部の接続端子に接触しているため、ICカード表面に流れ込んだ静電気が除電部材よりも接触状態の両端子間を介して決済情報取得部等に流れてしまう可能性があるからである。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、挿入されるICカードを介した静電気に起因する故障を抑制可能な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
ICカード(30)から読み取った決済情報を利用して決済処理を行う決済端末(10)であって、
前記ICカードが挿入される挿入口(11)と、
前記挿入口を介して規定位置まで挿入された前記ICカードのカード端子(33)に接触する接続端子(26a)を介して前記ICカードから前記決済情報を読み取って取得する決済情報取得部(26)と、
前記決済情報取得部によって取得された前記決済情報を利用して前記決済処理を行う決済処理部(21)と、
前記挿入口を介して挿入された前記ICカードの抵抗値(R)を計測する計測部(27)と、
前記計測部の計測結果に基づいて、前記挿入口を介して挿入された前記ICカードの種別に関して、導電性の低いICカード(30a)の挿入及び導電性の高いICカード(30b)の挿入のいずれであるかについて判定する判定部(21)と、
前記決済情報取得部を制御する制御部(21)と、
を備え、
前記制御部は、前記ICカードが前記挿入口に挿入されていない場合、又は、前記判定部により前記導電性の低いICカードの挿入と判定されている場合には、前記決済情報取得部を動作可能な通電状態に制御し、前記判定部により前記導電性の高いICカードの挿入と判定されている場合には、前記決済情報の読み取りが完了した後に前記ICカードが抜き取られるまで前記決済情報取得部を動作不能な非通電状態に制御することを特徴とする
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、挿入口を介して挿入されたICカードの抵抗値を計測する計測部の計測結果に基づいて、挿入口を介して挿入されたICカードの種別に関して、導電性の低いICカードの挿入及び導電性の高いICカードの挿入のいずれであるかについて判定部により判定される。そして、ICカードが挿入口に挿入されていない場合、又は、判定部により導電性の低いICカードの挿入と判定されている場合には、制御部により決済情報取得部が動作可能な通電状態に制御され、判定部により導電性の高いICカードの挿入と判定されている場合には、決済情報の読み取りが完了した後にICカードが抜き取られるまで制御部により決済情報取得部が動作不能な非通電状態に制御される。
【0009】
これにより、金属コーティングされたICカードのように導電性の高いICカードが挿入口から抜き取られる際、そのICカードに帯電したユーザの手が触れた場合でも、決済情報取得部が非通電状態に制御されているので、ICカードを介した静電気が決済情報取得部に流れ込むこともない。一方、樹脂製のICカードのように導電性の低いICカードが挿入口から抜き取られる際には、決済情報取得部が通電状態に制御される。導電性の低いICカードであれば、帯電したユーザの手が触れても、静電気がICカードを介して決済情報取得部に流れ込むこともないので、決済情報取得部が不要に非通電状態に制御されたために決済情報取得部の再始動に時間がかかることもない。したがって、挿入されるICカードを介した静電気に起因する故障を抑制することができる。
【0010】
請求項2の発明では、計測部は、挿入口を介して挿入されたICカードの一面に接触する一側端子部とICカードの他面に接触する他側端子部とを利用してICカードの抵抗値を計測し、一側端子部は、ICカードの一面に対して押圧される押圧部材として形成される。これにより、一側端子部として機能する押圧部材がICカードの一面に押圧されるために、一側端子部とICカードの一面とが確実に接触して部品間の接触抵抗が小さくなるので、計測部による計測精度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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