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公開番号2024005930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022106408
出願日2022-06-30
発明の名称罫線加工機ローラー
出願人サンテクス株式会社
代理人
主分類B31B 50/25 20170101AFI20240110BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】
凸型ローラー方式の加工法で凸部のまわりの加工材がはねあがり、明瞭な罫線ができない。
【解決手段】
凸型ロ-ラー方式の罫線加工方式において、凸部のみで加工材に押し込む凸型ローラーと凸部の両脇にリング状の反発力のある弾性体を凸型ローラー内輪に巻き付けた凸型ローラーにおいて、弾性体を巻きつけることにより凸部で加工材を押し付けるとき両脇を弾性体で押さえつけるので、凸部のみで押さえるのに比べ加工材の持ち上がりがなく、明瞭な罫線になるのを特徴とする罫線加工ローラー。
【選択図】図3




特許請求の範囲【請求項1】
凸型ロ-ラー方式の罫線加工方式において、凸部のみで加工材に押し込む凸型ローラーと凸部の両脇にリング状の反発力のある弾性体を凸型ローラー内輪に巻き付けた凸型ローラーにおいて、弾性体を巻きつけることにより凸部で加工材を押し付けるとき両脇を弾性体で押さえつけるので、凸部のみで押さえるのに比べ加工材の持ち上がりがなく、明瞭な罫線になるのを特徴とする罫線加工ローラー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、罫線加工機ローラーに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の罫線加工は図8に示すトムソン抜型を作り罫線刃9で加工材7をプレスで押し付ける方法(トムソン抜型方式)と、図9に示す凸型ローラーを加工図10に沿って押し付け移動させる方法(凸型ローラー方式)の2種類がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-166742
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、図9に示す凸型ローラー方式の罫線加工技術を向上させるもの
であり、明瞭な罫線加工と罫線の始点、終点の不完全罫線部L1の長さを減らすものである。不完全罫線部とは、トムソン抜型で使用される罫線刃は加工材に入り込む部分が直線なので罫線の深さが一定になるが、凸型ローラーの場合は
罫線の始点、終点部分で加工材に押し込まれる部分は円弧なので、罫線深さが一定にならない不完全な罫線になる。
図2に示す、凸型ローラーの凸部のみで加工材を押し込むと、凸部の両脇の加工材がたわみ持ち上がるので明瞭な罫線が入らない、また、図6に示す、加工図にならって凸型ローラーを移動するときに加工材の厚さが厚いときは厚さを乗り越えて加工する必要があるので直径の大きな凸型ローラーに替えるが、凸型ローラーを加工物に押し込む時、凸部の断面が円弧状なので罫線の深さが円弧状になり深さの異なる不完全罫線部L1になり、凸型ローラーの直径R1が大きいと罫の始点、終点位置の不完全罫線部が長くなり、小さい直径の凸型ローラーにしたい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
凸型ローラー方式の罫線加工方式において、凸型ローラー1の凸部6の両脇にリング状の反発力のある弾性体8を凸型ローラー内輪4に巻き付け、凸部6
が加工材7を押し付け罫線加工時、リング状の弾性体8は罫線の両脇の加工材7を押さえ、反発力により、加工部回りの加工材7の跳ね上がりを防ぎ明瞭な罫線にするのを特徴とする罫線加工機ローラー
【発明の効果】
【0006】
凸型ローラーを加工物に押し込む時、凸部の断面が円弧状なので罫線の深さが円弧状になり深さの異なる不完全罫線部になり、罫の始点、終点位置の凸型ローラーで加工材を押し付け移動する際、凸部の断面が円弧なので、加工材にくい込む部分が半月状になり、加工された罫線の始点、終点では罫線深さの浅い不完全罫線部が生じる。弾性体を付加した凸型ローラーを用いることにより、小さい直径で罫線加工ができ、罫線の始点、終点位置の不完全罫線部の長さを短くでき、凸部の両側の弾性体で加工材を押し付けるので、加工材が跳ねあがらず、明瞭な罫線加工が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
凸型ローラーと凸型ローラー支え図
弾性体無しの時の罫線加工正面断面図
弾性体を巻きつけた時の罫線加工正面断面図
薄い加工材の罫線加工断面図
厚い加工材の罫線加工断面図
直径の大きい凸型ローラーによる加工断面図
弾性体を巻きつけた時の罫線加工の側面断面図
トムソン加工図
凸型ローラー加工図
箱型の加工図のサンプル
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は弾性体が付加されてない凸型ローラー1と凸型ローラー支え3である
図2は弾性体の付加されていない凸型ローラー1で加工材7を押し付けた断面図で、凸型ローラー1の周りの加工材7が跳ね上がっている状態を示す。
図3は凸部の両脇に反発力のあるリング状の弾性体を凸型ローラー内輪4に巻きつけた凸型ローラー1で加工材7を押し付けた断面図で、凸型ローラー1の周りの加工材7が跳ね上がっていない状態を示す。
凸型ローラー1の凸部と凸部ローラー内輪4は一体構造になっており、凸部ローラー内輪4に弾性体8がとりつけられ、凸部ローラー軸2により凸部ローラー支え3に回転するように取り付けられている。
以下、図4から図7で、弾性体8を付加した効果について説明します。
図4は薄い加工材に半径Rの凸型ローラー1で押し込んだ図で角度A1が小さいので、凸型ローラー1を移動でき罫線加工が可能です。
図5は厚い加工材に半径Rの凸型ローラー1で押し込んだ図で角度A2が大きいので、凸型ローラー1を移動できず罫線加工が不可能です。
図6は厚い加工材に大きい半径R1の凸型ローラー1を押し込んだ図である。
角度A3がA2より小さいので、凸型ローラーを移動でき罫線加工が可能だが、罫線が深く入らない不完全罫線部1(L1)が大きくなります。
図7は凸型ローラー1の凸部6の両脇にリング状の反発力のある弾性体8を凸型ローラー内輪4に巻き付けた半径Rの凸型ローラー1を厚い加工材7に押し込んだ図である。弾性体8が加工材7を押し付けて凸部6付近をたわますので角度A4が小さくなり、凸型ローラー1を移動でき罫線加工が可能で、半径が小さいRなので罫線が深く入らない不完全罫線部2(L2)は小さくなります。
図8はトムソン抜型の模式図
図9は凸型ローラー方式の模式図
【符号の説明】
【0009】
1 凸型ローラー
2 凸型ローラー軸
3 凸型ローラー支え
4 凸型ローラー内輪
5 面板
6 凸部
7 加工材
8 弾性体
9 トムソン刃
10 罫線刃
11 加工図
R 小さい半径
R1 大きい半径
A1 角度1
A2 角度2
A3 角度3
A4 角度4
L1 不完全罫線部1
L2 不完全罫線部2
T1 薄い厚さ
T2 厚い厚さ

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