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公開番号2024005929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022106407
出願日2022-06-30
発明の名称罫線加工機
出願人サンテクス株式会社
代理人
主分類B31B 50/25 20170101AFI20240110BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】罫線加工機のコンピューターに入力するだけで、凸型ローラー方式でトムソン抜型と同等の明瞭な罫線を入れる。
【解決手段】加工材はテーブル21のテーブル上面縁板23にクランプ17で外周部を固定し、加工材上部に凸型ローラー7またはナイフ10を全加工範囲にXYZ軸、旋回移動できるY軸フレーム25を備え、加工材下部に加工材の罫線対象部の四隅に届く、複数個の罫溝部を備えた加工材を支えるのに十分な面積のXY軸に動く受け板1を備えたNC装置であって、加工材の罫線を作製するときは、罫線の作製位置にヘッド部26を移動させ、受け板はヘッド部26の凸型ローラー7またはナイフ10にかみ合うように罫溝部を移動し、ヘッド部26の凸型ローラー7またはナイフ10を罫溝部に押しさげて共に移動して罫線加工し、異なる位置の罫溝部と順次セット替えして全加工範囲の罫線加工することを特徴とする罫線加工機。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加工材は外周をテーブル上面縁板にクランプで固定し、内部は、XY軸移動する受け板で支え、加工材上部はヘッド部を全加工範囲にXYZ軸、旋回移動できるNC制御のY軸フレームを備え、加工材下部の受け板は四隅の罫溝部の内側にテーブル上面の8分の一以上の面積を備え、加工材の罫線対象部に届く、四隅を含む複数個の罫溝部を備え、罫溝部の上面と同じ高さで、加工材の底面に接しながらXY軸に動く、受け板に対する回転機構付き罫溝部を備えた受け板または回転機構の無い罫溝部を備えたNC装置であって、加工材に罫線を作製するときは、罫線の作製位置にヘッド部を移動させ、受け板はヘッド部の凸型ローラーまたはナイフにかみ合う位置に移動可能な位置の罫溝部を選択し、当該位置に移動し、ヘッド部の凸型ローラーまたはナイフで加工材を罫溝部に押しつけて共に移動して罫溝部が移動可能域の罫線を加工し、他の加工域の罫線は罫線対象部に移動可能な別の受け板上の罫溝部に順次セット替えして全加工範囲の罫線加工することを特徴とする罫線加工機。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記罫溝部は受け板が四角のときに、四隅に設けられていることを特徴とする請求項1記載の罫線加工機。
【請求項3】
受け板の大きさは四角状で、テーブルの縦横二分の一×二分の一であること特徴とする請求項1又は2に記載の罫線加工機。
【請求項4】
前記受け板の罫溝部は、半径方向に放射状に異なるあるいは同じ溝幅を備え、受け板に対して旋回可能な罫溝板としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の罫線加工機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、罫線加工機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の罫線加工は図7aに示すトムソン抜型を作り主に紙、ダンボールの加工材16に罫線刃14をプレスで押し付けその際に加工材16の下に加工材16の厚さに応じた幅の罫溝部9をセットで用いて明瞭な罫線加工する方法(トムソン抜型方式)と、固定したテーブル上に加工材16を置き、一般に罫溝部9無しで図7bに示す凸型ローラー7を図4aに示す加工図11に沿って押し付け移動させる方法(凸型ローラー方式)の2種類がある。 トムソン抜型方式による罫線は明瞭であるが、罫溝部9の無い凸型ローラー方式は罫線が明瞭でないので、罫線加工後、手動でなぞり直し,罫線を深く入れ直している。
【0003】
凸型ローラー方式でも罫溝部9をセットする方法が試行されている。固定テーブルの上に加工形状に合わせた罫溝部9を設置する方法(カウンターダイ方式)は加工形状が変わるたびに加工形状通りの罫溝部9を造り直さなければならなく、凸型ローラー7の動きにあわせて設置するのも困難である。凸型ローラー7の下に罫溝部9を一つ設置してワンセットで凸型ローラー7にあわせて動かす方法は加工材を支える別途構造が必要で、全加工領域の罫溝部9の移動と加工材16の保持の両立で構造が複雑になり、どちらも実用性が乏しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-166742
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば図4aに示す紙器の加工図11を罫線加工機のコンピューターに入力するだけで、図7bに示す凸型ローラー方式でトムソン抜型と同等の明瞭な罫線を入れるために、凸型ローラー7と罫溝部9がセットで動く必要があるが、上部の凸型ローラーは全加工領域を移動できるが、下部の罫溝部9は加工材16の確実な保持が必要で全領域移動と加工材16保持の両立ができる簡単な信頼性の高い機構が課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
全加工領域で凸型ローラー7と罫溝部9をセットで移動させる必要がある。
加工材16の上部はテーブル21全域を移動できる凸型ローラー7がある。
加工材16の下部は移動する受け板1があり、受け板1上に四隅を含む複数個の罫溝部9を置き、四隅の罫溝部9の内側に、テーブル(21)上面の八分の一以上の面積の加工材16を保持する十分な面積を確保し、広い受け板1の移動に制約があるので、罫溝部9一つではテーブル21の四隅すべてに移動できず、移動可能な罫溝部9を使い分けて、四隅を含む全域の罫溝部9の移動を可能にする。
罫線加工部へ凸型ローラー7と罫溝部9をセットにして移動し、凸型ローラー7で加工材16を罫溝部9に押し込み移動させて罫線加工することで、別途加工材支持機構を必要としない、簡単で信頼性の高い罫線加工ができる。
例えば図5aに示す受け板1上の四隅にのみ罫溝部9が存在するとき、左上の罫溝部9のある罫溝板2bは受け板1を移動させて、テーブル21の左上隅から左上四分の一の面積の罫溝部9移動を可能にし、他の左下の罫溝板2c、右上罫溝板の2a、右下の罫溝板2dを合わせて用いテーブル21全域の罫溝部9移動を可能にする。この時の受け板1面積は、テーブル21の縦横の二分の一×二分を一確保でき、これで受け板1面積が不足の場合、図2aの四隅の罫溝板2の内側に四隅以外の罫溝板2eを増やすことにより、受け板1面積をどんどん増やせ、加工材の安定保持が可能になる。移動式受け板1の少なくとも四隅に罫溝9を設ける凸型ローラー方式罫線加工機。
【0007】
前記受け板1の罫溝部9を半径方向に放射状に異なる溝幅あるいは同じ溝幅の罫溝部9を具有する受け板1に対して旋回可能な罫溝板2にし、任意の角度、または円弧状に加工図になぞって動く凸型ローラー7の凸部の動きに応じて、罫溝部9がはまり込むように同期させ罫線加工する罫線加工機。
【0008】
前記凸型ローラー7をナイフ10に変えたことを特徴とする罫線加工機。
【発明の効果】
【0009】
従来のトムソン抜型方式による罫線加工を用いる箱製作は、型製作資材、設備、高価なプレス設備、プレス前の段取り調整、再使用のための型保管、廃棄の困難さ、コストに見合った大量生産を行うために加工製品の作りだめによる不用な在庫が生じるなど無駄が多い。本発明によって、必要時に加工図11データを直接入力するのみでトムソン抜型と同じ品質の罫線加工が可能となり、少量生産に効率的である。
【0010】
従来、ナイフ刃先19で加工材16を切断時、ナイフ刃先19が面板22の表面にタッチして使用するので、摩耗し、耐用年数が短かった。図6に示す本発明の罫溝部9によってナイフ刃先19が罫溝部9に沈み込み、加工材16がナイフ刃先19より離れた位置で切断されため刃先が痛まず、ナイフ刃先19耐用年数が延びる。罫溝部9がナイフ刃先19を支えるので切断時の刃のたわみがおさえられ、ナイフ10刃長の長い場合でも高負荷切断が可能で厚いダンボールの切断も可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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