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公開番号2024003889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-16
出願番号2022103221
出願日2022-06-28
発明の名称テンター装置を用いたフィルムの製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B29C 55/20 20060101AFI20240109BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】
本発明は、クリップカバーによってクリップ近傍の気流が整流されることにより、フィルムへのオイル飛散、および把持部分の熱量不足によるフィルムの過延伸を同時に軽減することができるフィルムの製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
フィルムの両端を把持する把持手段及び、フィルムに熱風を吹き付ける加熱手段を有するテンター装置を用いたフィルムの製造方法であって、前記把持手段が、クリップ近傍の気流を整流することのできるクリップカバーを有するクリップチェーンを備えることを特徴とする、フィルムの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フィルムの両端を把持する把持手段、及びフィルムに熱風を吹き付ける加熱手段を有するテンター装置を用いたフィルムの製造方法であって、前記把持手段が、クリップ近傍の気流を整流することのできるクリップカバーを有するクリップチェーンを備えることを特徴とする、フィルムの製造方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記クリップカバーの少なくとも一部の形状が波板形状であることを特徴とする、請求項1に記載のフィルムの製造方法。
【請求項3】
前記クリップカバーが、フィルム面とのなす角が50°以上90°以下である複数の板状体を有することを特徴とする、請求項1に記載のフィルムの製造方法。
【請求項4】
前記クリップカバーの先端とフィルムとの距離が20mm以上40mm以下であることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のフィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はフィルムを横延伸するためのテンター装置においてフィルムへのオイル飛散、および把持部分の熱量不足によるフィルムの過延伸を同時に軽減することが出来るフィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
二軸延伸ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルムは、耐熱性や生産性に優れているため、光学用途、離型フィルム、ドライフィルムレジスト用途、プリンターリボン用途等に広く使用されている。近年は、IT分野の成長に伴い、ディスプレイ用の反射防止フィルム、液晶用バックライト用拡散板、タッチパネルなどの基材や光ディスプレイ及び液晶位相差板、偏光板など光学用部材の工程紙や離型フィルムなど、光学用途での使用が増加している。このような用途でフィルムに要求される品質として、例えば、フィルム表面のオイルやオリゴマなどの付着異物低減、内部異物欠点の低減、及びフィルム表面キズの低減などが挙げられる。
【0003】
二軸延伸フィルムを製造する際には、一般にテンター装置を用いる。このテンター装置は、通常、フィルムの両端を把持する把持手段、フィルムに熱風を吹き付ける加熱手段、および把持手段にオイルを供給するオイル供給手段を有している。また、把持手段は、フィルムを把持するクリップチェーン、クリップカバー、クリップが走行するレール、およびクリップを駆動させる動力を有している。このようなテンター装置においては、オイル供給手段より供給されたオイルが把持手段から走行中のフィルムに飛散し、オイル欠点となるというトラブルや、把持手段による把持部分におけるフィルムの過延伸が問題となってきた。
【0004】
このような問題を解決するための方法として、特許文献1には、把持手段の一部若しくは全部に、熱風からクリップチェーンを保護するための把持経路カバー手段を取り付ける方法が開示されている。特許文献2には、オイル飛散を防止する把持経路カバー内の気圧をフィルムが通過する部分より低く設定することにより、延伸工程でのフィルム破断を防止するフィルムの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-30185号公報
特開2000-254966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の方法では、クリップチェーンが走行する把持経路の一部若しくは全部が熱風からクリップチェーンを保護する把持経路カバーおよび排気手段を有することで、オイルミストが把持経路カバーの外に出てくることが少なくなり、結果、よりオイル欠点の少ないフィルムを製造することが可能になった。しかしながら、クリップチェーンに熱風が当たらないことでフィルム把持部分の温度が上がらず、把持部分の内側が過延伸されてフィルムが破断するという問題があった。
【0007】
また、特許文献2に記載の方法では、フィルムへのオイル飛散を防止する把持経路カバー内の気圧をフィルム走行部分より低く設定することで、クリップ近傍のフィルム端部の温度が安定し、延伸時におけるフィルムの破断軽減が可能になった。しかしながら、カバー内の気圧の調整はカバー内のクリップチェーン冷却用の空気の給排気によって行うため、過延伸が生じないように都度調整することが難しいという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題を解決し、テンター装置においてフィルムへのオイル付着、および把持部分の熱量不足によるフィルムの過延伸を同時に軽減することができるフィルムの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討の結果、上記課題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下である。
(1) フィルムの両端を把持する把持手段、及びフィルムに熱風を吹き付ける加熱手段を有するテンター装置を用いたフィルムの製造方法であって、前記把持手段が、クリップ近傍の気流を整流することのできるクリップカバーを有するクリップチェーンを備えることを特徴とする、フィルムの製造方法。
(2) 前記クリップカバーの少なくとも一部の形状が波板形状であることを特徴とする、(1)に記載のフィルムの製造方法。
(3) 前記クリップカバーが、フィルム面とのなす角が50°以上90°以下 である複数の板状体を有することを特徴とする、(1)に記載のフィルムの製造方法。
(4) 前記クリップカバーの先端とフィルムとの距離が20mm以上40mm以下であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のフィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クリップカバーによってクリップ近傍の気流が整流されることにより、走行中のフィルムへのオイル飛散、および把持部分の熱量不足によるフィルムの過延伸を同時に軽減することが可能な、フィルムの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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