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公開番号2024003449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-15
出願番号2022102590
出願日2022-06-27
発明の名称スピーカ
出願人株式会社JVCケンウッド
代理人個人
主分類H04R 7/20 20060101AFI20240105BHJP(電気通信技術)
要約【課題】低温環境下におけるスピーカ性能を確保する技術を提供する。
【解決手段】振動部は、ボイスコイル42と振動板20とを含む。フレーム10は、磁気回路44と振動部とを保持する。弾性体のエッジ22は、フレーム10と振動板20とに接合される。発熱体は、エッジ22の内部において円周方向に配置される。発熱体には外部からの給電がなされない。ボイスコイル42に交流電流が流れると生じる磁場変動により発熱体に電流が流れることによって、発熱体が発熱する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
磁気回路と、
ボイスコイルと振動板とを含む振動部と、
前記磁気回路と前記振動部とを保持するフレームと、
前記フレームと前記振動板とに接合される弾性体のエッジと、
前記エッジの内部において円周方向に配置される発熱体と、を備え、
前記発熱体には外部からの給電がなされず、
前記ボイスコイルに交流電流が流れると磁場変動が生じ、前記磁場変動により前記発熱体に電流が流れることによって、前記発熱体が発熱する、
スピーカ。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記発熱体はコイルである請求項1に記載のスピーカ。
【請求項3】
前記発熱体は、円周方向の一部において不連続の部分を有する請求項1に記載のスピーカ。
【請求項4】
前記発熱体は、箔状の導電体である請求項1に記載のスピーカ。
【請求項5】
前記エッジは環形状を有し、
前記発熱体は、円周方向に進みながら前記エッジの内周側と外周側との間を往復する波打形状を有する請求項1に記載のスピーカ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカに関し、特に振動板を振動させるスピーカに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
スピーカは、磁気回路と、磁気回路の磁界内に配置されるボイスコイルと、ボイスコイルの外周部に設けられる振動板と、振動板の外周部に設けられるエッジとを備える。ボイスコイルに通電するための錦糸線は、エッジのロールの垂直方向に這わされる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-299897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エッジにはゴム等の弾性体が使用される。ゴム系材料は一般的に低温環境下になると、材料が硬化する。エッジが硬化するとスピーカの耐入力性能等が下がる。また、エッジが硬化すると動きづらくなるので、ユーザは音圧が低いと感じる。その場合、ユーザはアンプボリュームを上げることによって、過大入力になりやすくなり、スピーカの故障に繋がる。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、低温環境下におけるスピーカ性能を確保する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のスピーカは、磁気回路と、ボイスコイルと振動板とを含む振動部と、磁気回路と振動部とを保持するフレームと、フレームと振動板とに接合される弾性体のエッジと、エッジの内部において円周方向に配置される発熱体と、を備える。発熱体には外部からの給電がなされず、ボイスコイルに交流電流が流れると磁場変動が生じ、磁場変動により発熱体に電流が流れることによって、発熱体が発熱する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、低温環境下におけるスピーカ性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例に係るスピーカの構造を示す断面図である。
図2(a)-(b)は、図1のスピーカの構造を示す部分断面斜視図である。
図1のスピーカの構造を示す上面図である。
図4(a)-(c)は、図1のスピーカの構造を示す断面図である。
変形例2に係るスピーカの構造を示す部分断面斜視図である。
変形例3に係るエッジの構造を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、フレームと振動板とに接合されるエッジを含むスピーカに関する。エッジは、振動板の外周に位置してフレームと固定され、振動板の保持、振動板の制振などの機能を有し、スピーカ性能にも影響を及ぼす。エッジ材料には、一般的に柔軟性を有するゴム系素材(ブチル系やシリコン系など)やエラストマ系素材などが使用される。スピーカが車両接近警報装置に搭載される場合、車両外の歩行者に対する警報を出力する必要があるので、スピーカは車両外の環境で使用される。そのため、スピーカは、―40℃のような極端な低温下でも使用され得る。
【0010】
通常、ゴムは柔軟性を有するが、極端な低温下において硬化する。そのため、ゴムを使用したエッジは、極端な寒冷地においてスピーカ性能を発揮できない。その結果、低温環境下の使用において、スピーカ性能の安定維持が困難である。低温環境下の使用においてもスピーカ性能を安定維持可能なエッジが求められる。例えば、スピーカのエッジには、電熱線などの発熱体が設けられ、使用環境の温度が所定の温度より低くなった場合、発熱体に給電することによってエッジを所定の温度になるように加熱する。これにより、エッジの柔軟性が維持される。特に本実施例における発熱体は、エッジに円周方向に一体成型されたコイルである。このコイルは、スピーカのボイスコイルに交流電流が流れると生じる磁場変動を利用し、電磁誘導により熱を発生する。
(【0011】以降は省略されています)

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