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公開番号2024000925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-09
出願番号2022099923
出願日2022-06-21
発明の名称パラメータ取得方法及びパラメータ取得プログラム
出願人群馬県,有限会社石川鉄工所,株式会社鈴木工業,有限会社永井製作所
代理人個人
主分類G01N 3/08 20060101AFI20231226BHJP(測定;試験)
要約【課題】弾試験片である弾塑性材料に対する引張圧縮試験を行うことなく、試験片の引張試験と曲げ試験とによる試験結果を利用することにより、YUパラメータを簡易に取得する。
【解決手段】シミュレーションシステム10は、物性値データ及び試験結果データと吉田‐上森モデルにおけるYUパラメータとに基づいて、曲げ試験及び与ひずみ引張試験に応じた加工履歴を、コンピュータ上の試験片データへ付加してシミュレーションすることにより、試験片データの変形度合いを表す解析結果データを生成する。シミュレーションシステム10は、試験結果データと解析結果データとの間の差分を計算し、当該差分が小さくなるように、吉田上森モデルにおけるYUパラメータを繰り返し調整する。シミュレーションシステム10は、差分が閾値以下になるまで、YUパラメータの繰り返し調整を実行することにより、最終的なYUパラメータを得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
試験片に対する単純引張試験により得られる前記試験片の物性値データと、前記試験片に対する曲げ試験及び与ひずみ引張試験の結果を表す試験結果データとを受け付け、
前記物性値データ及び前記試験結果データと、吉田‐上森モデルにおけるYUパラメータとに基づいて、前記曲げ試験及び前記与ひずみ引張試験に応じた加工履歴を、コンピュータ上の試験片データへ付加するシミュレーションであるプレス成形シミュレーションを実行することにより、前記試験片データの変形度合いを表す解析結果データを生成し、
前記試験結果データと前記解析結果データとの間の差分を計算し、
前記差分が小さくなるように、前記YUパラメータを繰り返し調整し、
前記差分が閾値以下になるまで、前記YUパラメータの繰り返し調整を実行することにより、最終的な前記YUパラメータを得る、
処理をコンピュータが実行するパラメータ取得方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記試験結果データと前記解析結果データとの間の差分は、スプリングバック量の差分及びスプリングバックした後の曲げ角度の差分の少なくとも一方である、
請求項1に記載のパラメータ取得方法。
【請求項3】
前記試験結果データを取得する際の前記曲げ試験は、前記試験片が曲げられた際の曲げ終点が円の接線上に位置するように実施され、
前記解析結果データを取得する際の前記曲げ試験に応じた加工履歴は、前記試験片データが曲げられた際の曲げ終点が円の接線上に位置するように実施されたものである、
請求項1又は請求項2に記載のパラメータ取得方法。
【請求項4】
試験片に対する単純引張試験により得られる前記試験片の物性値データと、前記試験片に対する曲げ試験及び与ひずみ引張試験の結果を表す試験結果データとを受け付け、
前記物性値データ及び前記試験結果データと、吉田‐上森モデルにおけるYUパラメータとに基づいて、前記曲げ試験及び前記与ひずみ引張試験に応じた加工履歴を、コンピュータ上の試験片データへ付加するシミュレーションであるプレス成形シミュレーションを実行することにより、前記試験片データの変形度合いを表す解析結果データを生成し、
前記試験結果データと前記解析結果データとの間の差分を計算し、
前記差分が小さくなるように、前記YUパラメータを繰り返し調整し、
前記差分が閾値以下になるまで、前記YUパラメータの繰り返し調整を実行することにより、最終的な前記YUパラメータを得る、
処理をコンピュータに実行させるためのパラメータ取得プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パラメータ取得方法及びパラメータ取得プログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プレス成形時の弾塑性材料のスプリングバック量を予測する技術が知られている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1、2の技術は、引張圧縮試験を行った際の除荷時の応力―歪み関係の近似方法及び応力ひずみ曲線を非線形で数式化するものである。特に、特許文献2では、背応力の項を考慮することにより応力ひずみ関係の推定精度を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5866892号公報
特許第5582211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1,2に開示されている吉田‐上森モデルにおいて計算されるYUパラメータを取得するためには、弾塑性材料に対して引張圧縮試験を行う必要がある。しかし、弾塑性材料に対して引張圧縮試験を実施する場合、圧縮過程において弾塑性材料に座屈等が発生することが多く、その成功率は低い。
【0005】
このため、従来技術では、弾塑性材料に対して引張圧縮試験を実施する必要があるため、吉田‐上森モデルにおいて計算されるYUパラメータを簡易に取得することができない、という課題があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、試験片である弾塑性材料に対する引張圧縮試験を行うことなく、試験片の引張試験と曲げ試験とによる試験結果を利用することにより、YUパラメータを簡易に取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様は、試験片に対する単純引張試験により得られる前記試験片の物性値データと、前記試験片に対する曲げ試験及び与ひずみ引張試験の結果を表す試験結果データとを受け付け、前記物性値データ及び前記試験結果データと、吉田‐上森モデルにおけるYUパラメータとに基づいて、前記曲げ試験及び前記与ひずみ引張試験に応じた加工履歴を、コンピュータ上の試験片データへ付加するシミュレーションであるプレス成形シミュレーションを実行することにより、前記試験片データの変形度合いを表す解析結果データを生成し、前記試験結果データと前記解析結果データとの間の差分を計算し、前記差分が小さくなるように、前記YUパラメータを繰り返し調整し、前記差分が閾値以下になるまで、前記YUパラメータの繰り返し調整を実行することにより、最終的な前記YUパラメータを得る、処理をコンピュータが実行するパラメータ取得方法である。
【0008】
本発明の第2態様は、試験片に対する単純引張試験により得られる前記試験片の物性値データと、前記試験片に対する曲げ試験及び与ひずみ引張試験の結果を表す試験結果データとを受け付け、前記物性値データ及び前記試験結果データと、吉田‐上森モデルにおけるYUパラメータとに基づいて、前記曲げ試験及び前記与ひずみ引張試験に応じた加工履歴を、コンピュータ上の試験片データへ付加するシミュレーションであるプレス成形シミュレーションを実行することにより、前記試験片データの変形度合いを表す解析結果データを生成し、前記試験結果データと前記解析結果データとの間の差分を計算し、前記差分が小さくなるように、前記YUパラメータを繰り返し調整し、前記差分が閾値以下になるまで、前記YUパラメータの繰り返し調整を実行することにより、最終的な前記YUパラメータを得る、処理をコンピュータに実行させるためのパラメータ取得プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、試験片である弾塑性材料に対する引張圧縮試験を行うことなく、試験片の引張試験と曲げ試験とによる試験結果を利用することにより、YUパラメータを簡易に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
引張圧縮実験の引張と圧縮とを説明するための図である。
実施形態に係るシミュレーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における曲げ試験を説明するための図である。
実施形態のパラメータ取得装置のコンピュータの構成例を示す図である。
パラメータ取得装置が実行する処理ルーチンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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