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公開番号2024000864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-09
出願番号2022099819
出願日2022-06-21
発明の名称停電作業支援システム
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20231226BHJP(計算;計数)
要約【課題】円滑な停電作業の実施等を確実に実現し、作業者等がその進行状況を容易に認識できる停電作業支援システムを提供する。
【解決手段】停電作業支援システム1は、指令者が操作する指令端末2と、作業者が操作する作業端末9を備える。指令端末2は、指令を入力する第1の入力部3と、指令を入力する手続画面を表示する第1の表示部6と、指令を作業端末9に送信する第1の通信部7と、指令のタイミングの適否を判定する判定部8aを備える。作業端末9は、指令を受信する第2の通信部13と、指令に対応する作業の完了報告を入力する第2の入力部10と、指令を表示し完了報告を入力する指令表示画面を表示する第2の表示部12を備える。第2の通信部13は、完了報告を第1の通信部7に送信し、判定部8aは、指令が二回目に入力される以降、第1の通信部7が完了報告を受信していない場合にタイミングを不適と判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
停電作業における手続を指令する指令者と、指令された前記手続を実施する作業者間の
連携を支援する停電作業支援システムであって、
前記指令者が操作する指令端末と、
前記作業者が操作し、前記指令端末と通信可能な作業端末を備え、
前記指令端末は、
前記手続に関する指令を入力する第1の入力部と、
前記指令を前記第1の入力部に入力するための手続画面を表示する第1の表示部と、
前記指令を前記作業端末に送信する第1の通信部と、
前記指令のタイミングに関する適否を判定する判定部を備え、
前記作業端末は、
前記第1の通信部からの前記指令を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部が受信した前記指令に対応して実施すべき作業の完了報告を入力す
る第2の入力部と、
前記第2の通信部が受信した前記指令を表示し、かつ前記完了報告を前記第2の入力
部に入力するための指令表示画面を表示する第2の表示部を備え、
前記第2の通信部は、前記第2の入力部に入力された前記完了報告を前記第1の通信部
に送信し、
前記判定部は、前記指令が二回目に入力される以降において、前記第1の通信部が前記
第2の通信部からの前記完了報告を受信していない場合に、前記タイミングを不適と判定
することを特徴とする停電作業支援システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記判定部は、前記タイミングを不適と判定する場合に、前記第1の入力部に入力され
た前記指令をキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載の停電作業支援システム。
【請求項3】
前記第1の表示部は、前記手続画面に加え、前記停電作業の概要を示す概要画面を表示
し、
前記第2の表示部は、前記指令表示画面に加え、前記概要画面と、前記停電作業が実施
される配電線の系統図を示す系統図画面を表示し、
前記概要は、複数種類の概要データから構成され、
前記系統図は、複数種類の系統データから形成され、
前記概要データと、前記系統データは、前記第1の入力部を介して入力されることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の停電作業支援システム。
【請求項4】
前記第1の表示部は、前記手続画面が、前記系統図を表示する系統図区画と、前記停電
作業を構成する作業工程を表示する作業工程区画に区画され、
前記第2の表示部は、前記指令表示画面と、前記概要画面と、前記系統図画面を切り替
えて表示可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の停電作業支援システム。
【請求項5】
前記手続画面及び前記指令表示画面は、前記停電作業を構成する作業工程をそれぞれ表
示し、
前記指令は、前記手続画面上で、前記作業工程毎に入力可能であり、
前記完了報告は、前記指令表示画面上で、前記作業工程毎に入力可能であることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の停電作業支援システム。
【請求項6】
前記手続画面及び前記指令表示画面は、前記指令が発生する指令時刻と、この指令に対
応する前記完了報告が発生する完了時刻を、それぞれ表示することを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の停電作業支援システム。
【請求項7】
前記指令端末は、
音声を取得する音声取得部と、
音声情報を認識し、テキスト情報を生成する学習モデルを記憶する学習モデル記憶部
と、
前記学習モデルに基づいて、前記音声取得部が取得した前記音声に対応するテキスト
データを推定するテキスト推定部を備え、
前記第1の通信部は、前記テキスト推定部が推定する前記テキストデータを前記第2の
通信部に送信し、
前記第2の表示部は、前記第2の通信部が受信した前記テキストデータを表示すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の停電作業支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、停電作業の進行を支援する停電作業支援システムに係り、特に、指令者から
の指令と、この指令に応じた作業者の実施とを相互に確認することで、両者間の円滑な連
携と、作業者の安全性の確保を図る停電作業支援システムに関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高圧配電線路の停電作業においては、接地短絡器具の着脱操作や開閉器の開閉操
作が行われる。また、手続を指令する指令者は、これらの操作をリストアップし、作業件
名毎に高圧配電線路停電手続書兼作業指示書(以下、手続書という。)を作成している。
そして、指令者と、指令された手続を実施する作業者は、手続書に記載された各種操作を
互いに確認しながら、停電作業を進行させている。
しかし、記載事項の誤認といったヒューマンエラーによって、不適切なタイミングでの
指令や操作が行われる可能性がある。けれども、指令者単独、または作業者単独ではこの
ような誤認に気付き難いため、その後に、突然の停電や、作業者の感電といった事故の発
生につながるおそれがある。
また、業務効率の観点から、指令者が、複数の作業件名に関する異なる指令を同時期に
行うことがある。このとき、多忙のあまり、指令者が誤った内容の指令を発してしまうお
それがある。
さらに、手続書によるほか、指令や注意事項を無線や電話を用いて口頭で伝達する方法
が採られることがある。しかし、通信環境が悪化している場合や、作業者が作業に強く集
中している場合では、指令等の内容が正確に伝達されなかったり、作業者が内容を十分に
聞き取れなかったりすることもある。
上記のような場合、最終的に現場での操作間違いを招来するため、事故発生のみならず
電力会社への信頼の失墜を招くことにつながってしまう。したがって、停電作業において
、指令者と作業者間で相互に進行状況を確認し合うことで、指令の正確な伝達と内容の把
握を実現し、停電作業の円滑な進行を図ることは、重要な課題である。
このような課題を解決するため、近年、停電作業の管理を図るための技術が開発されて
おり、それに関して既に発明が開示されている。
【0003】
特許文献1には「作業進捗状況管理システム」という名称で、停電作業の円滑な実行と
管理を図る管理システムに関する発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された発明は
、停電作業を管理する作業進捗状況管理システムであって、作業担当者用端末、運転責任
者用端末、制御所用端末がネットワークを介してサーバに接続され、作業担当者用端末は
、作業担当者の作業進捗状況のデータの入力の内容に基づいてサーバに格納された作業項
目データを更新させ、運転責任者用端末は、運転責任者用作業項目データが表示される表
示部と、運転責任者用作業項目データに含まれる作業担当者への作業指示を表す運転責任
者の作業指示のデータが入力される入力部と、を備え、入力の内容に基づいてサーバに格
納された作業項目データを更新させ、制御所用端末は、制御所担当者用作業項目データが
表示される表示部と、制御所担当者用作業項目データに含まれる制御所の作業進捗状況の
データ及び運転責任者への作業指示を表す制御所の作業指示のデータが入力される入力部
と、を備え、入力の内容に基づいてサーバに格納された作業項目データを更新させること
を特徴とする。
このような構成の発明によれば、サーバを介し、作業担当者、運転責任者及び制御所の
間で作業進捗状況の情報を共有化することができる。これにより、作業担当者らがそれぞ
れ相互に作業の進捗状況や作業指示を把握したうえで作業を進めることが可能となる。そ
のため、作業担当者らが一の作業工程から次の作業工程に移行する際の各タイミングをず
れることなく把握することができるとともに、作業担当者の実行する停電作業内容と運転
責任者の実行する停電作業内容、及び制御所担当者の実行する停電作業内容の間の連携が
スムーズになされ、円滑な停電作業を実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-256206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された発明においては、作業担当者らが、停電作業中に各作業の進捗
状況を示す項目をチェックすると、予め設定された相手に作業の開始や完了を通知するメ
ールで自動送信されるため、作業担当者らは、他者が担当する作業の進捗状況を相互に知
ることができる。
しかし、作業担当者らは、それぞれ他者からメールを受信したか否かに関わらず、自身
が担当する一連の作業を連続して開始することができる。すなわち、作業担当者らがそれ
ぞれ受信したメールの内容を確認しなくても、次の作業の開始を阻止されることはない。
そのため、作業担当者らが一の作業工程から次の作業工程に移行する際の各タイミングが
揃わず、その結果、円滑な停電作業の実現や事故発生の確実な防止が困難となる可能性が
ある。
【0006】
また、作業着手の予定時刻が「事前登録時刻」として管理者によって予め入力されるこ
とで、この予定時刻が作業担当者及び運転責任者にメール送信されるものの、実際に作業
を完了した時刻は送信されない。よって、管理者が、各作業の開始時刻と、完了時刻を時
系列で認識することは困難である。
さらに、アースの設置場所が、アース・危険区画標示付けの項目のプルダウンメニュー
で文字情報として表示されることから、系統図上で設置場所を確認したい場合には、系統
図を別途検索しなければならない。
このように、特許文献1に開示された発明においては、事故発生を確実に防止できない
可能性があるほかにも、作業担当者が必要とする情報を十分に得ることが困難なために、
停電作業の進行状況を容易かつ迅速に認識できない可能性がある。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、指令者と作業者間で
相互に進行状況を確認し合うことで、円滑な停電作業の実施や事故防止を確実に実現する
とともに、指令者及び作業者が必要な情報を視認可能なために、両者が停電作業の進行状
況を容易かつ迅速に認識できる停電作業支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、第1の発明は、停電作業における手続を指令する指令者と、
指令された手続を実施する作業者間の連携を支援する停電作業支援システムであって、指
令者が操作する指令端末と、作業者が操作し、指令端末と通信可能な作業端末を備え、指
令端末は、手続に関する指令を入力する第1の入力部と、指令を第1の入力部に入力する
ための手続画面を表示する第1の表示部と、指令を作業端末に送信する第1の通信部と、
指令のタイミングに関する適否を判定する判定部を備え、作業端末は、第1の通信部から
の指令を受信する第2の通信部と、第2の通信部が受信した指令に対応して実施すべき作
業の完了報告を入力する第2の入力部と、第2の通信部が受信した指令を表示し、かつ完
了報告を第2の入力部に入力するための指令表示画面を表示する第2の表示部を備え、第
2の通信部は、第2の入力部に入力された完了報告を第1の通信部に送信し、判定部は、
指令が二回目に入力される以降において、第1の通信部が第2の通信部からの完了報告を
受信していない場合に、タイミングを不適と判定することを特徴とする。
【0009】
このような構成の発明において、停電作業は、通常、複数の作業工程から構成される。
また、各作業工程は、指令者によって発せられる指令と、作業者がこの指令に対応して実
施する作業と、この作業の完了報告と、から構成される。
上記構成の発明においては、最初の作業工程に関して以下の処理が行われる。
まず、指令者が、指令端末の第1の入力部を介し、第1の表示部に表示される手続画面
上で、手続に関する指令を入力すると、第1の通信部が、例えばネットワークを介し、入
力された指令を作業端末の第2の通信部に送信する。その後、第2の通信部が送信された
指令を受信し、第2の表示部がこの指令を指令表示画面上に表示する。
これにより、作業者は、指令を受けたことを認識できるため、この指令に対応する作業
を開始する。そして、作業者は、作業を完了すると、第2の表示部に表示される指令表示
画面上で、第2の入力部に完了報告を入力する。すると、第2の通信部が、入力された完
了報告を第1の通信部に送信する。そして、第1の通信部が送信された完了報告を受信し
、第1の表示部がこの完了報告を手続画面上に表示する。
【0010】
続いて、2回目以降の作業工程に関しては、以下の処理が行われる。第1の通信部が第
2の通信部からの完了報告を受信した後に、指令者が、第1の表示部によって手続画面上
に表示される完了報告を認識し、手続画面上で2回目以降の指令を入力する。しかし、第
1の通信部が第2の通信部からの完了報告を受信する前、すなわち第1の表示部によって
手続画面上に完了報告が表示される前に、指令者が次の作業工程を実施させるための指令
を入力しようとすると、判定部が、この指令のタイミングを不適と判定する。
(【0011】以降は省略されています)

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