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公開番号
2023183697
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-12-28
出願番号
2022097346
出願日
2022-06-16
発明の名称
段ボールシートの製造装置および方法
出願人
三菱重工機械システム株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B31F
1/28 20060101AFI20231221BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約
【課題】段ボールシートの製造装置および方法において、中芯と裏ライナとの貼合不良による第2シートの紙継ぎ部の検出阻害を抑制する。
【解決手段】第2シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする第2紙継ぎ装置と、第3シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする第3紙継ぎ装置と、第2シートと第3シートとが貼り合わされた片面段ボールシートの厚さに基づいて第3シートの第3紙継ぎ部を検出する片面段ボール紙継ぎ検出部と、第2シートと第3シートとの貼合位置で第2シートの第2紙継ぎ部より第3紙継ぎ部がシート搬送方向の下流側に位置するように第2紙継ぎ装置と第3紙継ぎ装置の少なくともいずれか一方の紙継ぎ時期を制御する制御装置と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1シートと波形加工された第2シートと第3シートとが貼り合わされた段ボールシートを搬送する段ボールシートの製造装置において、
前記第2シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする第2紙継ぎ装置と、
前記第3シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする第3紙継ぎ装置と、
前記第2シートと前記第3シートとが貼り合わされた片面段ボールシートの厚さに基づいて前記第3シートの第3紙継ぎ部を検出する片面段ボール紙継ぎ検出部と、
前記第2シートと前記第3シートとの貼合位置で前記第2シートの第2紙継ぎ部より前記第3紙継ぎ部がシート搬送方向の下流側に位置するように前記第2紙継ぎ装置と前記第3紙継ぎ装置の少なくともいずれか一方の紙継ぎ時期を制御する制御装置と、
を備える段ボールシートの製造装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、前記貼合位置で前記第2紙継ぎ部より前記第3紙継ぎ部が予め設定された所定距離だけ先行するように前記第2紙継ぎ装置および前記第3紙継ぎ装置の紙継ぎ時期を制御する、
請求項1に記載の段ボールシートの製造装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第2紙継ぎ装置による第2紙継ぎ位置から前記貼合位置までの第2距離と、前記第3紙継ぎ装置による第3紙継ぎ位置から前記貼合位置までの第3距離と、前記第2シートおよび前記第3シートの搬送速度と、前記第2シートにおける段繰り率とに基づいて前記第2紙継ぎ装置および前記第3紙継ぎ装置の紙継ぎ時期を設定する紙継ぎ時期設定部を有する、
請求項1または請求項2に記載の段ボールシートの製造装置。
【請求項4】
前記貼合位置よりシート搬送方向の上流側で前記第3シートの厚さに基づいて前記第3紙継ぎ部を検出する第3シート紙継ぎ検出部と、前記片面段ボールシートを滞留させるブリッジと、前記第3シート紙継ぎ検出部および前記片面段ボール紙継ぎ検出部により検出された前記第3紙継ぎ部の検出時期に基づいて前記ブリッジにおける前記片面段ボールシートの滞留量を算出するブリッジ滞留量算出部とを有する、
請求項1に記載の段ボールシートの製造装置。
【請求項5】
前記貼合位置よりシート搬送方向の上流側で前記第2シートの厚さに基づいて前記第2紙継ぎ部を検出する第2シート紙継ぎ検出部を有し、前記制御装置は、前記第2紙継ぎ部より前記第3紙継ぎ部が先行しているか否かを判定する判定部を有する、
請求項4に記載の段ボールシートの製造装置。
【請求項6】
前記判定部が前記第2紙継ぎ部より前記第3紙継ぎ部が先行していると判定したときに前記ブリッジ滞留量算出部が前記滞留量を算出し、前記判定部が前記第3紙継ぎ部より前記第2紙継ぎ部が先行していると判定したときに前記ブリッジ滞留量算出部が前記滞留量を算出しない、
請求項5に記載の段ボールシートの製造装置。
【請求項7】
前記片面段ボールシートにおける前記第2シートを変形させる段山変形装置を有し、前記片面段ボール紙継ぎ検出部は、前記段山変形装置により変形された変形段山部を検出可能であり、前記ブリッジ滞留量算出部は、前記段山変形装置が前記第2シートを変形させた変形時期と、前記片面段ボール紙継ぎ検出部が前記変形段山部を検出した検出時期とに基づいて前記ブリッジにおける前記片面段ボールシートの滞留量を算出する、
請求項4に記載の段ボールシートの製造装置。
【請求項8】
第1シートと波形加工された第2シートと第3シートとが貼り合わされた段ボールシートを製造する段ボールシートの製造方法において、
前記第2シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする工程と、
前記第3シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする工程と、
前記第2シートと前記第3シートとの貼合位置で前記第2シートの第2紙継ぎ部より前記第3シートの第3紙継ぎ部がシート搬送方向の下流側に位置するように前記第2シートと前記第3シートの少なくともいずれか一方の紙継ぎ時期を制御する工程と、
前記第2シートと前記第3シートとが貼り合わされた片面段ボールシートの厚さに基づいて前記第3紙継ぎ部を検出する工程と、
を有する段ボールシートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、表ライナと波形加工された中芯と裏ライナを貼り合わされた段ボールシートを製造する段ボールシートの製造装置および方法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
段ボールシートの製造装置としてのコルゲートマシンは、シングルフェーサと、ダブルフェーサとを備える。シングルフェーサは、中芯を波形に加工し、裏ライナを貼合せて片面段ボールシートを形成する。ダブルフェーサは、片面段ボールシートに表ライナを貼り合わせて両面段ボールシートを形成する。ダブルフェーサにより製造されて連続する両面段ボールシートは、スリッタスコアラにより所定の幅に切断され、カットオフ装置により所定の長さに切断されて段ボールシートが製造される。
【0003】
表ライナと中芯と裏ライナは、それぞれのミルロールスタンドに保持されるロール紙から供給されるシートである。ミルロールスタンドは、複数のロール紙を保持しており、シートを供給中のロール紙が残り少なくなると、待機中のロール紙のシートをスプライサにより紙継ぎすることで、連続的にシートを繰り出し可能としている。しかし、シートの紙継ぎ部は、製品にならない不良部であることから、段ボールシートの製造中に、紙継ぎ部を検出し、除去することが望ましい。また、シングルフェーサの出口からダブルフェーサの入口までの間に所定長さの片面段ボールシートを滞留させるブリッジにおいて、片面段ボールシートのブリッジ滞留量は、シートの紙継ぎ部の移動距離に基づいて算出される。
【0004】
従来、シートの紙継ぎ部にアルミなどの金属シートを貼り付け、金属センサにより金属シートを介して紙継ぎ部を検出している。ところが、例えば、搬送中のシートが蛇行すると、金属センサが金属シートを検出することができず、紙継ぎ部が金属シートと共に製品として出荷されてしまうおそれがある。このような問題を解決するものとして、例えば、下記特許文献1,2に記載されたものがある。特許文献1,2に記載された段ボールシートの製造装置は、シートの紙継ぎ部の位置を段ボールシートの厚さにより検出した後、紙継ぎ部を切断して除去するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-113895号公報
特開2010-105772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、段ボールシートの製造途中に、製造する段ボールシートを異なる種類のものに変更するとき、ロット替えを行う。例えば、表ライナと中芯と裏ライナに対応して設けられた各スプライサは、現在送り出されている表ライナと中芯と裏ライナに対して、異なる種類の表ライナと中芯と裏ライナを紙継ぎする。すると、シングルフェーサが波形の中芯と裏ライナを貼合せて片面段ボールシートを形成したとき、中芯は、紙継ぎ部が2枚重ねであることから、シングルフェーサで適正な波形に形成することが困難となり、裏ライナとの貼合不良が発生することがある。
【0007】
コルゲートマシンは、シングルフェーサの出口からダブルフェーサの入口までの間に所定長さの片面段ボールシートを滞留させるブリッジが設けられる。ブリッジでの片面段ボールシートのブリッジ滞留量は、例えば、ブリッジより上流側で裏ライナの紙継ぎ部を検出し、ブリッジより下流側での裏ライナの紙継ぎ部を検出するまでの片面段ボールシートの移動距離に基づいて算出される。この場合、裏ライナの紙継ぎ部は、裏ライナの紙継ぎ部が存在しない箇所の片面段ボールシートの厚みと、裏ライナの紙継ぎ部が存在する箇所の片面段ボールシートの厚みの違いにより検出される。ところが、中芯の紙継ぎ部が裏ライナの紙継ぎより先行した状態で、中芯の紙継ぎ部の位置で中芯と裏ライナとの貼合不良が発生すると、裏ライナの紙継ぎ部がその貼合不良により阻害され、適正に片面段ボールシートの厚みを検出することができない。このため、ブリッジより下流側で、片面段ボールシートにおける裏ライナの紙継ぎ部を検出することができず、ブリッジ滞留量を算出することができないという課題がある。
【0008】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、中芯と裏ライナとの貼合不良による第2シートの紙継ぎ部の検出阻害を抑制する段ボールシートの製造装置および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するための本開示の段ボールシートの製造装置は、第1シートと波形加工された第2シートと第3シートとが貼り合わされた段ボールシートを搬送する段ボールシートの製造装置において、前記第2シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする第2紙継ぎ装置と、前記第3シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする第3紙継ぎ装置と、前記第2シートと前記第3シートとが貼り合わされた片面段ボールシートの厚さに基づいて前記第3シートの第3紙継ぎ部を検出する片面段ボール紙継ぎ検出部と、前記第2シートと前記第3シートとの貼合位置で前記第2シートの第2紙継ぎ部より前記第3紙継ぎ部がシート搬送方向の下流側に位置するように前記第2紙継ぎ装置と前記第3紙継ぎ装置の少なくともいずれか一方の紙継ぎ時期を制御する制御装置と、を備える。
【0010】
また、本開示の段ボールシートの製造方法は、第1シートと波形加工された第2シートと第3シートとが貼り合わされた段ボールシートを製造する段ボールシートの製造方法において、前記第2シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする工程と、前記第3シートにおける先行シートに後行シートを紙継ぎする工程と、前記第2シートと前記第3シートとの貼合位置で前記第2シートの第2紙継ぎ部より前記第3シートの第3紙継ぎ部がシート搬送方向の下流側に位置するように前記第2シートと前記第3シートの少なくともいずれか一方の紙継ぎ時期を制御する工程と、前記第2シートと前記第3シートとが貼り合わされた片面段ボールシートの厚さに基づいて前記第3紙継ぎ部を検出する工程と、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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