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公開番号
2023178152
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-12-14
出願番号
2022099216
出願日
2022-06-02
発明の名称
椅子の背もたれ
出願人
個人
代理人
主分類
A47C
7/40 20060101AFI20231207BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】脊柱2を真っすぐに支持することによって腰痛や疲労を軽減した椅子の背もたれを提供する。
【解決手段】両肩甲骨3・3と両腸骨4・4の影響を避けて脊柱2を真っすぐに支持するために、両肩甲骨3・3間から両腸骨4・4間に至る範囲の脊柱起立筋6・6の背後を平面の剛体で支持し、且つ肋骨の下部周辺から両腸骨稜4a・4aに触れない範囲で前記支持平面の横幅を左右に広げてなる椅子の背もたれ1
において、図2に示す身長170cm前後の人に適応させた形状を示す寸法を基準とし、その適応範囲をこえる身長においてはその身長差に応じて前記寸法基準を相似的に変更し背中の大きさに適応させた椅子の背もたれ1
。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
両肩甲骨3・3と両腸骨4・4の影響を避けて脊柱2を真っすぐに支持するために、両肩甲骨3・3間から両腸骨4・4間に至る範囲の脊柱起立筋6・6の背後を平面の剛体で支持し、且つ肋骨の下部周辺から両腸骨稜4a・4aに触れない範囲で前記支持平面の横幅を左右に広げてなる椅子の背もたれ1。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
請求項1記載の椅子の背もたれ1を柔軟性のある弾性素材で形成した場合において、その背後に平面の剛体基盤を配置することによって背もたれ1の平面を維持できるようにした請求項1記載の椅子の背もたれ1。
【請求項3】
請求項1および請求項2記載の椅子の背もたれ1を水平方向に回転軸を有する結合部材9で椅子に結合する際に、背もたれ1にかかる寄りかかり力の作用点と、その支持点となる回転軸の位置を一致させ、寄りかかり力により背もたれ1にモーメントが生じないようにした請求項1および請求項2記載の椅子の背もたれ1。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は椅子の背もたれに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から着座姿勢における腰痛や疲労の軽減を課題として椅子の背もたれの改善が試みられている。本発明は脊柱を真っすぐに支持することによって前記課題を改善しているが、過去に脊柱を真っすぐに支持すれば前記課題が改善できると言う具体的な提案や示唆的な提案もない。一方で古来より平面に構成された背もたれは数多あるが、それに寄りかかっても脊柱は真っすぐにはならず、また永年にわたるその使用感においても未だに前記課題の改善の余地は残されたままである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が改善しようとする課題は着座姿勢における腰痛や疲労の軽減である。その腰痛や疲労の主な要因は着座による骨盤の後傾とそれに誘発される腰椎部分のC字状の曲りにある。更にその腰椎部分の曲りには上体の重さがかかるため座屈が発生し腰椎部分の曲りをより増加させ腰痛を助長する要因にもなっている。また腰椎部分の座屈は腰椎部分をより後方に変位させるように作用するが、一方で背もたれに押さえられるために腰椎部分の支持圧力は増加する。加えて腰椎部分の曲りによる接触面積の減少にもより単位面積当たりの支持圧力は増加し血行不良の要因にもなっている。
【0004】
以上のように脊柱のどこかに曲りが生じると上体の重さによる座屈が発生しそれが腰痛や疲労の要因になる。従って脊柱を真っすぐになるように支持すれば脊柱の座屈は防止できる。しかし脊柱にかかる上体の重さは脊柱のみでなく骨盤を通して臀部で受け止められることになるので、その受け止め経路全体において座屈が発生しないようにする必要がある。従って脊柱との関係において骨盤が後傾しないようにする支持位置も課題になる。
【0005】
従来から背もたれを平面で構成した椅子は数多あるが脊柱は真っすぐには支持されない。その理由は人の背中は平面ではないからである。図3において説明すると、両肩甲骨3・3部、両腸骨稜4a・4a部および仙骨5の下部は、脊柱起立筋6・6(図4に示す脊柱2を真っすぐ支持するための部位)よりも後方に出っ張っておりその位置も影響も異なる。そのため単に背中全体を覆う平面な背もたれでは背中を押し当てても脊柱2は真っすぐにはならない。また上体の重さによる骨盤の後傾も防ぐ必要があり、それには仙骨5と腰椎の接続部近辺における腰椎支持が重要になる。その部位は両腸骨4・4間に位置し両腸骨4・4よりもやや凹んだ位置にあるため両腸骨4・4にまたがる平面な背もたれでは隙間が生じ支持されない。それ故にその隙間を埋めるように前記腰椎部分は後方に変位し骨盤の後傾と腰椎の曲りを誘発する。従ってそれを防ぐためには両腸骨4・4間の位置を支持することが必須になる。以上のように脊柱2を真っすぐに支持するためには、脊柱のみでなく骨盤の後傾を防ぐ支持位置も重要になる。
【0006】
また両肩甲骨3・3間から両腸骨4・4間に至る範囲の脊柱起立筋6・6の背後を平面で支えたのみでは脊柱2は真っすぐにはならない。その理由は上体の重心は脊柱2よりも前側にあり且つ腹部には肋骨がなくなるので、腹部近辺の脊柱2には前側に曲がる力が作用していてその部位の支持圧力は他の部位よりも高まる。その結果前記部位の脊柱起立筋6・6は他の部位よりも潰れが多くなり脊柱2は真っすぐには支持されなくなる。従って脊柱起立筋6・6全体にわたってその潰れを均一にする必要があり、それには前記部位に相当する肋骨の下部周辺から両腸骨稜4a・4aに触れない範囲で支持面積を左右に広げ潰れを均一にする補整が必要になる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の解決手段は、脊柱2の両側を縦走する脊柱起立筋6・6よりも背後に突出する部位となる両肩甲骨3・3と両腸骨稜4a・4aを避け、両肩甲骨3・3間から両腸骨4・4間に至る範囲の脊柱起立筋6・6の背後を平面の剛体で支持し、且つ肋骨の下部周辺から両腸骨稜4a・4aに触れない範囲で前記支持平面の横幅を左右に広げてなる椅子の背もたれ1が解決手段になる。
【0008】
上記課題を解決するための手段の中で「平面の剛体で支持し」とあるが、その平面の反りによる着座感覚への影響度合を下記に示す。(反りのない平面上に背もたれを置いてその中央部の隙間で計測、背もたれの上下間の寸法は33cmのものを使用)
【0009】
実験によれば凸側の反り(腰椎が前弯する方向)で1mm、反対の凹側の反りで0.5mmまでは反りのない平面と同一の着座感覚である。感覚的に相違が感じられ始めるのが凸側の反りで2mm、凹側の反りで1mmからである。着座感覚は反りの増加と共に連続的に悪化するので妥協点をどこにするかによって改善の程度は変わる。その妥協点は凸側の反りで3mm程度、凹側の反りで1.5mm程度ではないかと考えられる。
【0010】
上記反りの計測は背もたれ1を剛体で製作したもので行ったが、柔軟性のある弾性素材で製作した場合でも脊柱2を真っすぐに支持することは可能である。本発明によれば背もたれ1全面にわたって支持圧力が均一に分布するため、柔軟性のある弾性素材であっても全面が均一に変形し平面が維持されるからである。しかし柔軟性のある弾性素材を使用する場合には背もたれ1全体の反りを防止する目的で背後に平面の剛体基盤を配置する必要がある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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