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公開番号2023173636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-07
出願番号2022086032
出願日2022-05-26
発明の名称粉粒体のコーティング方法
出願人株式会社パウレック
代理人個人,個人
主分類B01J 2/00 20060101AFI20231130BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】コーティング液の供給速度を大きくして、コーティング処理の生産性を高めることができると共に、環境・経済面での負荷が少なく、かつ、安全性に優れた粉粒体のコーティング方法を提供する。
【解決手段】粉粒体を収容した処理容器の内部に乾燥用気体を供給しつつ、処理容器の内部で運動する粉粒体に膜剤を含むコーティング液を噴霧して、粉粒体の表面に膜剤の被覆層を形成する粉粒体のコーティング方法において、コーティング液の液成分として、蒸発熱が300kJ/kg未満であり、引火点が100℃以上、または引火点が存在せず、かつ特定化学物質に該当しない液体を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粉粒体を収容した処理容器の内部に乾燥用気体を供給しつつ、前記処理容器の内部で運動する前記粉粒体に膜剤を含むコーティング液を噴霧して、前記粉粒体の表面に前記膜剤の被覆層を形成する粉粒体のコーティング方法において、
前記コーティング液の液成分として、蒸発熱が300kJ/kg未満であり、引火点が100℃以上、または引火点が存在せず、かつ特定化学物質に該当しない液体を用いることを特徴とする粉粒体のコーティング方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記処理容器の内部に供給する前記乾燥用気体の温度を20~55℃に設定する請求項1に記載の粉粒体のコーティング方法。
【請求項3】
前記粉粒体に噴霧する前記コーティング液の供給速度を、前記処理容器の内部に供給する前記乾燥用気体の風量1m
3
/min当たり112~300g/minに設定する請求項1又は2に記載の粉粒体のコーティング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体を収容した処理容器の内部に乾燥用気体を供給しつつ、処理容器の内部で運動する粉粒体にコーティング液を噴霧して、粉粒体の表面に被覆層を形成する粉粒体のコーティング方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
医薬品、農薬、化粧品、食品、電池材料等の粉体(細粒、顆粒等)、粉体の成形物(錠剤等)、その他これらに類するもの(以下、これらを総称して「粉粒体」という。)にコーティング処理を施すために、流動層装置やドラムコーティング装置が広く用いられている。
【0003】
流動層装置は、一般に、処理容器(流動層容器)の底部から導入した乾燥用気体によって、処理容器内で粉粒体を浮遊流動させて流動層を形成しつつ、粉粒体の流動層にコーティング液を噴霧して、粉粒体の造粒、コーティング等の処理を行うものである(例えば、特許文献1)。この種の流動層装置には、粉粒体の転動、噴流、及び攪拌等を伴うものも含まれ(「複合型流動層装置」と呼ばれている。)、その代表的なものとして、処理容器の底部に回転体を配設した転動流動層装置、処理容器の内部にドラフトチューブを設置したワースター式流動層装置がある。
【0004】
また、ドラムコーティング装置は、一般に、軸線回りに回転する処理容器(回転ドラム)内で粉粒体(錠剤等)の転動床を形成し、粉粒体の転動床に対して乾燥用気体の供給とコーティング液の噴霧を行って、粉粒体のコーティング処理を行うものである(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016―67971号公報
特開2013-173142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コーティング液の噴霧を行うコーティング処理のプロセスでは、コーティング液の供給速度を大きくすると、粉粒体の過剰湿潤による粉粒体粒子の粒子凝集や流動不良につながるため、生産性向上の観点からコーティング液の供給速度を大きくすることには限界がある。一方、コーティング液の供給速度の上限を上げるために、処理容器内に供給する乾燥用気体の給気温度を標準的な60~100℃前後から200℃などの高温に変更することも行われているが、エネルギー消費の増大や、要求するユーティリティー水準が高くなることによる環境・経済面での負荷増大につながる。また、処理すべき粉粒体の性質によっては、給気温度を高温に変更することができない場合がある。
【0007】
また、コーティング液の供給速度の上限を上げるために、コーティング液として、蒸発潜熱の低い有機溶媒系のコーティング液を用いることも考えられるが、人体への毒性や爆発の危険性等、安全面でのリスクが懸念される。
【0008】
本発明の課題は、コーティング液の供給速度を大きくして、コーティング処理の生産性を高めることができると共に、環境・経済面での負荷が少なく、かつ、安全性に優れた粉粒体のコーティング方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、粉粒体を収容した処理容器の内部に乾燥用気体を供給しつつ、前記処理容器の内部で運動する前記粉粒体に膜剤を含むコーティング液を噴霧して、前記粉粒体の表面に前記膜剤の被覆層を形成する粉粒体のコーティング方法において、前記コーティング液の液成分として、蒸発熱が300kJ/kg未満であり、引火点が100℃以上、または引火点が存在せず、かつ特定化学物質に該当しない液体を用いることを特徴とする粉粒体のコーティング方法を提供する。ここでは、特定化学物資は、特定化学物質障害予防規則に、管理すべき化学物質として指定された化学物質である。
【0010】
コーティング液は、固形成分である膜剤を液成分に溶解又は分散(懸濁を含む)させたものである。上記の物性を満たす液成分としては、クロロフルオロカーボン類、ハイドロフルオロエーテル類、ハイドロフルオロカーボン類、ハイドロフルオロオレフィン類、ハイドロクロロフルオロオレフィン類などのフッ素および塩素により置換された冷媒・洗浄剤向けの有機分子溶剤が該当し、好適にはAGC社のAMOLEA AS-300(1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン)(「AMOLEA」は、AGC株式会社の登録商標)や3M社のNovec 649(1,1,1,2,2,4,5,5,5-ノナフルオロ-4-(トリフルオロメチル)-3-ペンタノン)(「Novec」は、スリーエム カンパニーの登録商標)をコーティング液の液成分として用いることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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