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公開番号2023171089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-01
出願番号2022083324
出願日2022-05-20
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 13/518 20060101AFI20231124BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタであって、端子を容易に取り出すことができるコネクタを提供する。
【解決手段】外ハウジング31は、第1方向D1に沿って相手端子36aが挿入される第1開口部53と、第2方向D2に沿って電線21が貫通する第2開口部54とを有する。端子34を保持する内ハウジング33は、外ハウジング31の内側に固定されたシェル32の内側に配置される。リテーナ35は、内ハウジング33に着脱可能に取り付けられるとともに内ハウジング33を外ハウジング31に固定解除可能に固定する。内ハウジング33は、リテーナ35が内ハウジング33から取り外されているときに、外ハウジング31及びシェル32に対して第2方向D2に相対移動可能であるとともに第2開口部54を通り抜け可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って相手端子が挿入される第1開口部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って電線が貫通する第2開口部とを有する樹脂製のアウターハウジングと、
前記アウターハウジングの内側に配置されるとともに前記アウターハウジングに固定される導電性のシールドシェルと、
前記シールドシェルの内側に配置される樹脂製のインナーハウジングと、
前記インナーハウジングの内側に保持された端子と、
前記インナーハウジングに着脱可能に取り付けられるとともに前記インナーハウジングを前記アウターハウジングに固定解除可能に固定するインナーハウジングリテーナと、
を備え、
前記インナーハウジングリテーナは、前記インナーハウジングから取り外されると、前記アウターハウジングに対する前記インナーハウジングの固定を解除し、
前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングリテーナが前記インナーハウジングから取り外されているときに、前記アウターハウジング及び前記シールドシェルに対して前記第2方向に相対移動可能であるとともに前記第2開口部を通り抜け可能であるコネクタ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記インナーハウジングリテーナは、前記第1方向に沿って前記第1開口部を通り抜け可能であり、前記インナーハウジングに取り付けられている状態のときに前記第1開口部から前記アウターハウジングの外部に露出している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記インナーハウジングリテーナは、第1規制部を有し、
前記アウターハウジングは、前記第2方向において前記第1規制部と前記第2開口部との間に位置するとともに前記第2方向において前記第1規制部と当接可能に対向する第2規制部を有する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記インナーハウジングリテーナは、前記第2方向から見て前記第1方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第1規制部を有し、
前記アウターハウジングは、前記第2方向から見て前記第1方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第2規制部を有する、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記インナーハウジングリテーナは、前記第2方向から見て、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第1規制部を有し、
前記アウターハウジングは、前記第2方向から見て前記第3方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第2規制部を有する、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記アウターハウジングは、前記アウターハウジングの内面における前記第1方向に前記第1開口部と重なる部分の一部に、前記第1方向に凹む規制凹部を有し、
前記シールドシェルは、前記第1方向に前記規制凹部と重なる部分に前記シールドシェルを前記第1方向に貫通する貫通孔を有し、
前記インナーハウジングリテーナは、前記規制凹部に挿入される挿入部を有し、
前記第1規制部は、前記挿入部であり、
前記第2規制部は、前記規制凹部の内周面のうち、前記第2方向における前記第1規制部と前記第2開口部との間で前記第2方向において前記第1規制部に当接可能に対向する部分である、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングの表面から突出する第1ロック突部を有し、
前記インナーハウジングリテーナは、弾性を有し前記第1方向に延びる支持部と、前記支持部から突出する第2ロック突部と、前記第2方向から見て前記第1方向における前記第2ロック突部と前記第1開口部との間で前記第1方向から前記インナーハウジングに当接する当接面とを有するとともに、前記第2ロック突部が前記第1ロック突部を前記第1方向に乗り越えることにより前記インナーハウジングに取り付けられるものであり、
前記第1ロック突部は、前記第1方向における前記第2ロック突部と前記当接面との間に位置するとともに、前記第2ロック突部に前記第1方向から当接可能に対向する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記インナーハウジングは、前記支持部に前記第2方向から当接可能に対向する第1規制面と、前記支持部に前記第2方向と反対方向から当接可能に対向する第2規制面とを有し、
前記支持部の少なくとも一部は、前記第1方向に沿って前記第1規制面と前記第2規制面との間に挿入されている、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記インナーハウジングリテーナは、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向から前記インナーハウジングの外面に当接可能に対向する第3規制面と、前記第3方向と反対方向から前記インナーハウジングの外面に当接可能に対向する第4規制面とを有し、
前記インナーハウジングは、前記第1方向に沿って前記第3規制面と前記第4規制面との間に挿入されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記第1ロック突部は、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向に沿って前記インナーハウジングの外側に向かって突出しており、
前記第2ロック突部は、前記第3方向に沿って前記インナーハウジングに近づくように突出しており、
前記支持部は、前記支持部を前記第2方向に貫通し前記第2ロック突部と前記第3方向に並ぶ空隙孔を有する、請求項7に記載のコネクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アウターハウジングと、アウターハウジングの内側に配置されたシールドシェルと、シールドシェルの内側に配置されたインナーハウジングと、インナーハウジングに保持された端子とを備えたコネクタがある。端子には、電線の端部が電気的に接続されている。コネクタに接続される相手コネクタは、コネクタに挿入されることにより端子と電気的に接続される相手端子を備えている。
【0003】
このようなコネクタには、例えば特許文献1に記載されているように、電線が延びる方向と交差する方向に沿って相手端子が挿入されるものがある。特許文献1に記載されたコネクタが備えるシールドシェルは、シールドシェルをアウターハウジングに固定するための第1の固定爪を有している。更に、同シールドシェルは、シールドシェルをインナーハウジングに固定するための第2の固定爪を有している。これらの固定爪によって、シールドシェルは、アウターハウジングとインナーハウジングとの両方に固定されている。即ち、インナーハウジングは、シールドシェルによってアウターハウジングに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-164945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電線が延びる方向と交差する方向に沿って相手端子が挿入されるコネクタでは、インナーハウジングと端子とが係合している部分は、コネクタにおいて相手端子が挿入される開口部から相手端子の挿入方向に沿ってコネクタの内部に入った後、相手端子の挿入方向に対して交差する方向に曲がった先にある。そのため、相手端子が挿入される開口部から、インナーハウジングと端子とが係合している部分に到達することが困難である。従って、端子を交換するために端子をコネクタから取り出すときには、コネクタを分解することでインナーハウジングを取り出してから、インナーハウジングから端子を取り出すことになる。因みに、電線が延びる方向に沿って相手端子が挿入されるコネクタでは、相手端子を挿入するための開口部から、コネクタにおいて端子が係合されている部分に容易に到達できる。そして、開口部から端子を容易に取り出すことができる。
【0006】
例えば特許文献1に記載されたコネクタでは、端子を取り出すときには、まず、第1の固定爪をアウターハウジングから外すことにより、シールドシェルとアウターハウジングとの固定を解除する。そして、シールドシェルからアウターハウジングを取り外す。次に、第2の固定爪をインナーハウジングから外すことにより、シールドシェルとインナーハウジングとの固定を解除する。そして、シールドシェルからインナーハウジングを取り出す。その後、インナーハウジングを開けると、漸く端子を取り出すことができる。このように、電線が延びる方向と交差する方向に沿って相手端子が挿入されるコネクタでは、端子を取り出す作業が繁雑であった。
【0007】
本開示の目的は、端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタであって、端子を容易に取り出すことができるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のコネクタは、第1方向に沿って相手端子が挿入される第1開口部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って電線が貫通する第2開口部とを有する樹脂製のアウターハウジングと、前記アウターハウジングの内側に配置されるとともに前記アウターハウジングに固定される導電性のシールドシェルと、前記シールドシェルの内側に配置される樹脂製のインナーハウジングと、前記インナーハウジングの内側に保持された端子と、前記インナーハウジングに着脱可能に取り付けられるとともに前記インナーハウジングを前記アウターハウジングに固定解除可能に固定するインナーハウジングリテーナと、を備え、前記インナーハウジングリテーナは、前記インナーハウジングから取り外されると、前記アウターハウジングに対する前記インナーハウジングの固定を解除し、前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングリテーナが前記インナーハウジングから取り外されているときに、前記アウターハウジング及び前記シールドシェルに対して前記第2方向に相対移動可能であるとともに前記第2開口部を通り抜け可能であるコネクタである。
【発明の効果】
【0009】
本開示のコネクタによれば、端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタにおいて、端子を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態におけるコネクタを備えたワイヤハーネスの斜視図である。
図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。
図3は、図1に示すコネクタの一部を示す下面図である。
図4は、図3の4-4線に沿ったコネクタの縦断面図である。
図5は、図4に示すコネクタの一部を示す縦断面図である。
図6は、図3の6-6線に沿ったコネクタの縦断面図である。
図7は、図3の7-7線に沿ったコネクタの横断面図である。
図8は、図7に示すコネクタの一部を示す横断面図である。
図9は、図7に示すコネクタの一部を示す横断面図である。
図10は、図1に示すコネクタに備えられるアウターハウジング及びシールドシェルの縦断面図である。
図11は、図1に示すコネクタに備えられる端子を収容しているインナーハウジング本体の上面図である。
図12は、図4の12-12線に沿ったインナーハウジングの断面図である。
図13は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングの斜視図である。
図14は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングを別の角度から見た斜視図である。
図15は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングリテーナの斜視図である。
図16は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングリテーナを別の角度から見た斜視図である。
図17は、図1に示すコネクタハウジングにおけるインナーハウジングリテーナが取り外された状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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