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公開番号2023171016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-01
出願番号2022083186
出願日2022-05-20
発明の名称既存杭の引抜き工法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 9/02 20060101AFI20231124BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】既存杭の杭引抜き跡に高品質な固化体を構築し、地盤を復元することである。
【解決手段】地中に残置された既存杭の外周に沿って削孔水を噴射しながら削孔ケーシングを地中に貫入し、前記既存杭と地盤との縁を切る縁切り工程と、前記既存杭を引抜くとともに、杭引抜き跡に貯留する泥水を固化させて固化体を構築し、前記杭引抜き跡を復元する復元工程と、を備える既存杭の引抜き工法であって、前記復元工程の前に、前記既存杭の周囲に前記底部用固化液を注入する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
地中に残置された既存杭の外周に沿って削孔水を噴射しながら削孔ケーシングを地中に貫入し、前記既存杭と地盤との縁を切る縁切り工程と、
前記既存杭を引抜くとともに、杭引抜き跡に貯留する泥水を固化させて固化体を構築し、前記杭引抜き跡を復元する復元工程と、
を備える既存杭の引抜き工法であって、
前記復元工程の前に、前記既存杭の周囲に前記底部用固化液を注入することを特徴とする既存杭の引抜き方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
請求項1に記載の既存杭の引抜き方法であって、
前記縁切り工程で、
前記削孔ケーシングを地中に貫入する途中で、前記削孔水に替えて前記底部用固化液を吐出し、前記既存杭と周辺地盤とを縁切りすることを特徴とする既存杭の引抜き方法。
【請求項3】
請求項1に記載の既存杭の引抜き方法であって、
前記縁切り工程で、
前記既存杭と地盤とを縁切りしたのち、前記削孔ケーシングを引抜きつつ前記底部用固化液を吐出することを特徴とする既存杭の引抜き方法。
【請求項4】
請求項1に記載の既存杭の引抜き工法において、
前記底部用固化液が、セメント系固化液と硬化遅延剤とを含むことを特徴とする既存杭の引抜き工法。
【請求項5】
請求項1に記載の既存杭の引抜き工法において、
前記復元工程で、
前記杭引抜き跡の上部及び中間部の少なくともいずれかの深度位置で、固化液を注入することを特徴とする既存杭の引抜き工法。
杭の引抜き工法。
【請求項6】
請求項5に記載の既存杭の引抜き工法において、
前記復元工程で、
前記杭引抜き跡の深度方向に向けて、連続的もしくは断続的に前記固化液を注入することを特徴とする既存杭の引抜き工法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の既存杭の引抜き工法において、
前記復元工程で、
前記泥水と、前記固化液もしくは前記底部用固化液のうち少なくともいずれか1つとを、エアブロー撹拌により混合攪拌することを特徴とする既存杭の引抜き工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に残置された既存杭を引抜いたのち、杭引抜き跡に固化体を構築して地盤を復元する既存杭の引抜き工法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
地中に残置された既存杭を撤去する様々な工法のうちの一つに、縁切引抜工法がある。縁切引抜工法は、削孔ケーシングを利用して既存杭と周辺地盤との縁を切ったのちに既存杭を引抜き撤去する工法である。杭引抜き跡は、地山と同程度の強度を確保するよう埋戻し、地盤を復元する。例えば、特許文献1には、縁切引抜方法を採用した埋設杭の引抜き工法が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載された埋設杭の引抜き方法では、まず、先端から発泡水を噴射する削孔ケーシングを地中に向けて回転圧入させ、埋設杭の周囲地盤を削孔する。削孔ケーシングが埋設杭の下端近傍に到達したところで、この削孔ケーシングを引抜き撤去する。こののち、埋設杭の引抜きつつ、杭引抜き跡に流動化処理土を供給し、充填していく。
【0004】
上記のとおり特許文献1では、削孔ケーシングを地中に回転圧入する際、削孔水に替えて発泡水を使用する。これにより、杭引抜き跡に充填された流動化処理土の希釈化を防止し、これら流動化処理度が固化することで復元された地盤の強度低下を防止している。ところが、既存杭が径大かつ長尺であると、既存杭の引抜き作業に時間を要する場合が多い。このような場合に、既存杭を引抜きつつ杭引抜き跡に流動化処理土を供給すると、引抜き作業中に流動化処理土が硬化する可能性があり、作業に不具合を生じる可能性がある。
【0005】
このような中、地中孔を埋戻す方法の一つとして、泥水固化工法が知られており、例えば特許文献2に、泥水固化工法を採用した土留め壁打設箇所の地中障害物撤去方法が開示されている。具体的には、泥水を供給しながら地中のコンクリートガラや転石、木杭等の地中障害物を撤去しつつ掘削を進め、所定の深度を有する地中孔を構築する。次に、地中孔にパイプを建込み、パイプを利用したエアブロー撹拌を行って、地中孔内に貯留する泥水を深度方向に均一な状態とする。こののち、掘削孔の孔口より固化材を投下して再度エアブロー撹拌を行い、固化材と泥水とを混合攪拌する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-122197号公報
特開平09-13373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2で開示されているような方法を、既存杭の縁切引抜工法に採用すれば、既存杭の引抜き作業に多大な時間を要する場合にも、効率よく固化体を構築して杭引抜き跡を埋戻し、地盤を復元することができる。
【0008】
しかし、杭引抜き跡にはその底部に、既存杭の引抜き作業に伴って落下した土砂が堆積している場合が多い。このような底部に堆積した土砂は、エアブロー撹拌により巻き上げることが困難であり残置せざるを得ない。すると、泥水固化工法を採用して構築した固化体の下方には、落下土砂による低強度な不良部分が存在するため、固化体により復元した地盤の品質に課題が生じる。また、既設杭が長大な場合、固化材を杭抜き跡の上部開口から投下すると、杭引抜き跡の下方まで十分到達しない恐れがある。
【0009】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、既存杭の杭引抜き跡に高品質な固化体を構築し、地盤を復元することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するため本発明の既存杭の引抜き工法は、地中に残置された既存杭の外周に沿って削孔水を噴射しながら削孔ケーシングを地中に貫入し、前記既存杭と地盤との縁を切る縁切り工程と、前記既存杭を引抜くとともに、杭引抜き跡に貯留する泥水を固化させて固化体を構築し、前記杭引抜き跡を復元する復元工程と、を備える既存杭の引抜き工法であって、前記復元工程の前に、前記既存杭の周囲に前記底部用固化液を注入することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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