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公開番号2023170708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-01
出願番号2022082655
出願日2022-05-19
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20231124BHJP(車両一般)
要約【課題】側方からの衝撃力の作用時にも、エアバッグを円滑に膨張させることが可能な乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】シートに着座した乗員を保護する構成の乗員保護装置。乗員の腰部の周囲に巻き掛けられる保持ベルト部によって保持されるエアバッグ45と、インフレーター20と、を備える。インフレーターが、シートにおける座部の後面下部側の領域に取り付けられるインフレーター本体21と、インフレーター本体から延びつつ屈曲されるようにして座部の側方の領域に配置されてインフレーター本体とエアバッグとを接続する接続パイプ部25と、を備える。インフレーター本体が、左右の側方からの座部側への外力の作用時において、接続パイプ部に作用する押圧力を受けて、シートフレーム4に対して接続パイプ部とともにスライド移動可能に、シートフレーム側に取り付けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座した乗員を保護する構成とされて、
該乗員の前方を覆うように膨張可能な袋状とされるとともに、折り畳まれた状態で、前記乗員の腰部の周囲に巻き掛けられる保持ベルト部によって保持される構成のエアバッグと、
該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成の乗員保護装置であって、
前記インフレーターが、
略円柱状として、軸方向を左右方向に略沿わせるようにして前記シートにおける座部の後面下部側の領域に取り付けられるインフレーター本体と、
該インフレーター本体から延びつつ屈曲されるようにして、前記座部の側方の領域に配置されて、前記インフレーター本体と前記エアバッグとを接続する接続パイプ部と、
を備える構成とされ、
前記インフレーター本体が、左右の側方からの前記座部側への外力の作用時において、前記接続パイプ部に作用する押圧力を受けて、シートフレームに対して前記接続パイプ部とともにスライド移動可能に、該シートフレーム側に取り付けられていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記インフレーター本体が、前記シートフレームに対してスライド移動可能に保持されているスライド部材に、取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記インフレーター本体が、取付手段を、前記シートフレームに形成される取付穴に挿通させることにより、前記シートフレームに取り付けられる構成であり、
前記取付穴が、前記取付手段を内部でスライド移動可能に、左右方向に略沿った長孔状として、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護する構成の乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、乗員の腰部の周囲において折り畳まれて収納されているエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターを、乗員の着座しているシートの座部の後面下部側の領域に、配置させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。詳細には、従来の乗員保護装置では、インフレーターは、略円柱状として、軸方向を左右方向に略沿わせるようにして座部の後面下部側に配置されるインフレーター本体と、インフレーター本体から延びつつ屈曲されるように配置されて座部の側方においてエアバッグと接続される接続パイプ部と、を備える構成であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66425公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来の乗員保護装置では、インフレーター本体から延びる接続パイプ部が、屈曲されて、座部の側方となる位置で、エアバッグに接続されている。そのため、例えば車両が側方から進入する等、左右の側方から大きな衝撃力が作用した際に、接続パイプ部が変形して、エアバッグに膨張用ガスを円滑に供給できず、エアバッグを円滑に膨張させることができない虞れがあった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、側方からの衝撃力の作用時にも、エアバッグを円滑に膨張させることが可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置は、シートに着座した乗員を保護する構成とされて、
乗員の前方を覆うように膨張可能な袋状とされるとともに、折り畳まれた状態で、乗員の腰部の周囲に巻き掛けられる保持ベルト部によって保持される構成のエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成の乗員保護装置であって、
インフレーターが、
略円柱状として、軸方向を左右方向に略沿わせるようにしてシートにおける座部の後面下部側の領域に取り付けられるインフレーター本体と、
インフレーター本体から延びつつ屈曲されるようにして、座部の側方の領域に配置されて、インフレーター本体とエアバッグとを接続する接続パイプ部と、
を備える構成とされ、
インフレーター本体が、左右の側方からの座部側への外力の作用時において、接続パイプ部に作用する押圧力を受けて、シートフレームに対して接続パイプ部とともにスライド移動可能に、シートフレーム側に取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の乗員保護装置では、インフレーターにおいて、インフレーター本体とエアバッグとを接続している接続パイプ部が、インフレーター本体から延びつつ屈曲されるようにして、座部の側方の領域に配置される構成であるものの、インフレーター本体が、シートフレームに対して接続パイプ部とともにスライド移動可能とされていることから、車両の側方からの進入等、左右の側方から座部側に外力が作用する際に、この外力が、接続パイプ部を押圧するように作用することとなっても、接続パイプ部を、インフレーター本体とともに、シートフレームに対してスライド移動させることにより、接続パイプ部が外力を受けて瞬時に変形することを、抑制することができる。また、このとき、インフレーター本体をシートフレームに対してスライド移動させることにより、接続パイプ部に作用する押圧力を、ある程度エネルギー吸収させることもできる。すなわち、本発明の乗員保護装置では、インフレーターのシートフレームに対するスライド移動と、このスライド移動に伴うエネルギー吸収と、により、側方からの外力作用時の接続パイプ部の変形開始を遅らせることができ、接続パイプ部の変形前に、インフレーター本体から吐出される膨張用ガスを、接続パイプ部を経て、エアバッグ内に流入させることができて、エアバッグを円滑に膨張させることができる。
【0008】
したがって、本発明の乗員保護装置では、側方からの衝撃力の作用時にも、エアバッグを円滑に膨張させることができる。
【0009】
具体的には、インフレーター本体のシートフレーム側への取付としては、インフレーター本体を、シートフレームに対してスライド移動可能に保持されているスライド部材に、取り付ける構成や、シートフレームに形成されて、インフレーター本体から延びる取付手段を挿通させる取付穴を、取付手段を内部でスライド移動可能とするように左右方向に略沿った長孔状とする構成を、例示できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態である乗員保護装置を搭載させたシートの斜視図である。
図1のシートの側面図である。
図1のシートにおいて、インフレーターの配置部位付近の部分拡大側面図である。
図1のシートの正面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。
図1のシートにおける座部の下端側の領域を示す部分拡大背面図である。
図1のシートにおいて、インフレーターの配置部位付近の部分拡大背面図である。
実施形態の乗員保護装置において、インフレーターにおけるブラケット配置部位の部分拡大縦断面図である。
実施形態の乗員保護装置において、インフレーターの配置部位付近を示す部分拡大横断面図であり、スライド移動前(車両搭載状態)と、スライド移動後と、の状態を示す。
実施形態の乗員保護装置において使用されるエアバッグを、単体で膨張させた状態を示す概略斜視図である。
図9のエアバッグの概略縦断面図である。
実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの正面図である。
実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの側面図である。
本発明の他の実施形態の乗員保護装置において、インフレーターのシートフレームへの取付対応を示す部分拡大概略正面図である。
図13の乗員保護装置において、インフレーターにおけるブラケット配置部位の部分拡大縦断面図である。
図13の乗員保護装置において、インフレーターの配置部位付近を示す部分拡大横断面図であり、スライド移動前(車両搭載状態)と、スライド移動後と、の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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