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公開番号
2023169497
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-11-30
出願番号
2022080635
出願日
2022-05-17
発明の名称
グロメット
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H02G
3/22 20060101AFI20231122BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】配索材の組付け作業性を向上させること。
【解決手段】挿通路1aが配索軸方向に二分割された一方の挿通溝11を2箇所に有する主体10と、他方の挿通溝21を有する挿通路毎の可動体20と、主体の一端に連接された第1連接体41と、可動体の一端に連接された可動体毎の第2連接体42と、これらを開状態と閉状態との間で相対回転させるヒンジ50と、を有し、主体と可動体は、閉状態でそれぞれの端部12,22同士を当接させて第1外部スリット61を形成し、開状態で第1外部スリットの幅を拡げてそれぞれの挿通溝の挿入口11a,21aを露出させ、第1連接体と2つの第2連接体は、閉状態で2つの第2連接体のそれぞれの端部42a,42b同士を当接させて第2外部スリット62を形成し、閉状態で内方空間が2つの挿通路を繋ぐ連通路1bとなる環状体を成し、開状態で第2外部スリットの幅を拡げて連通路の壁面を露出させること。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
配索材の直線部を挿通させる挿通路が当該直線部の配索軸方向に二分割された一方の挿通溝をそれぞれの前記配索軸方向の向きを合わせて2箇所に有し、かつ、前記一方の挿通溝の開口を前記配索材の挿入口とする主体と、
前記挿通路における二分割された他方の挿通溝を有し、かつ、前記他方の挿通溝の開口を前記配索材の挿入口とする前記挿通路毎の可動体と、
前記主体における前記配索軸方向の一端に連接された第1連接体と、
前記可動体における前記配索軸方向の一端に連接された前記可動体毎の第2連接体と、
前記主体及び前記可動体を連結させると共に前記第1連接体及び前記第2連接体を連結させ、かつ、前記配索軸方向に延在させた回転軸の軸周りに前記主体及び前記可動体並びに前記第1連接体及び前記第2連接体を各々開状態と閉状態との間で相対回転させる前記可動体及び前記第2連接体の組み合わせ毎のヒンジと、
を有し、
前記主体と前記可動体は、前記閉状態で前記配索材の軸周りのそれぞれの端部同士を当接させて成る当該端部間の第1外部スリットを形成し、かつ、前記閉状態で前記一方の挿通溝と前記他方の挿通溝の前記挿入口同士を合わせて前記挿通路を形成し、かつ、前記開状態で前記第1外部スリットの幅を拡げて当該第1外部スリットからそれぞれの前記挿通溝の前記挿入口を露出させ、
前記第1連接体と2つの前記第2連接体は、前記閉状態で2つの前記第2連接体のそれぞれの端部同士を当接させて成る当該端部間の第2外部スリットを形成し、かつ、前記閉状態で環状体を成し、かつ、前記閉状態で前記環状体の内方空間が2つの前記挿通路を繋ぐ連通路となり、かつ、前記開状態で前記第2外部スリットの幅を拡げて当該第2外部スリットから前記連通路の壁面を露出させることを特徴としたグロメット。
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【請求項2】
前記可動体毎の前記第1外部スリットと前記第2外部スリットは、前記閉状態でそれぞれの一端を一箇所に集めた三つ叉形状の1つのスリットとして形成されることを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記ヒンジは、無荷重状態で前記主体及び前記可動体並びに前記第1連接体及び前記第2連接体を前記開状態にすることを特徴とした請求項1又は2に記載のグロメット。
【請求項4】
前記挿通路毎にそれぞれの前記挿通溝の内周面から突出させ、かつ、前記閉状態で前記配索材の軸周りのそれぞれの端部同士を当接させて当該端部間に内部スリットを形成すると共に前記配索材の外周面に1周に亘って密着させるリップを有し、
前記リップは、前記開状態で前記内部スリットの幅を拡げて当該内部スリットから内壁面を露出させることを特徴とした請求項1又は2に記載のグロメット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、2つの空間の間の貫通孔や溝等の挿通部に電線等の配索材を通す際には、その配索材を挿通部の周縁部から保護するためのグロメットが挿通部に配置されることがある。そして、そのグロメットについては、水等の液体が挿通部を介して2つの空間を行き来せぬように、防液性を持たせることがある。例えば、この種のグロメットについては、下記の特許文献1に開示されている。この特許文献1に記載のグロメットには、2本の配索材が組み付けられる。このグロメットにおいては、スリットを有する貫通孔状の挿通部が電線毎に形成されており、そのスリットの幅を拡げて電線が挿通部に差し込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-106091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のグロメットは、配索材毎にスリットを拡げる必要があり、2本の配索材を組み付ける際の作業性に関して改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、2本の配索材の組付け作業に好適なグロメットを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、配索材の直線部を挿通させる挿通路が当該直線部の配索軸方向に二分割された一方の挿通溝をそれぞれの前記配索軸方向の向きを合わせて2箇所に有し、かつ、前記一方の挿通溝の開口を前記配索材の挿入口とする主体と、前記挿通路における二分割された他方の挿通溝を有し、かつ、前記他方の挿通溝の開口を前記配索材の挿入口とする前記挿通路毎の可動体と、前記主体における前記配索軸方向の一端に連接された第1連接体と、前記可動体における前記配索軸方向の一端に連接された前記可動体毎の第2連接体と、前記主体及び前記可動体を連結させると共に前記第1連接体及び前記第2連接体を連結させ、かつ、前記配索軸方向に延在させた回転軸の軸周りに前記主体及び前記可動体並びに前記第1連接体及び前記第2連接体を各々開状態と閉状態との間で相対回転させる前記可動体及び前記第2連接体の組み合わせ毎のヒンジと、を有し、前記主体と前記可動体は、前記閉状態で前記配索材の軸周りのそれぞれの端部同士を当接させて成る当該端部間の第1外部スリットを形成し、かつ、前記閉状態で前記一方の挿通溝と前記他方の挿通溝の前記挿入口同士を合わせて前記挿通路を形成し、かつ、前記開状態で前記第1外部スリットの幅を拡げて当該第1外部スリットからそれぞれの前記挿通溝の前記挿入口を露出させ、前記第1連接体と2つの前記第2連接体は、前記閉状態で2つの前記第2連接体のそれぞれの端部同士を当接させて成る当該端部間の第2外部スリットを形成し、かつ、前記閉状態で環状体を成し、かつ、前記閉状態で前記環状体の内方空間が2つの前記挿通路を繋ぐ連通路となり、かつ、前記開状態で前記第2外部スリットの幅を拡げて当該第2外部スリットから前記連通路の壁面を露出させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るグロメットにおいては、2つの第1外部スリットと第2外部スリットがそれぞれの一端を一箇所で繋いだ1つのスリットになっており、主体及び可動体並びに第1連接体及び第2連接体が開状態のときに、第2外部スリットの幅がそれぞれの第1外部スリットの幅よりも広くなる。従って、本発明に係るグロメットは、配索材を幅の広い第2外部スリットから差し込むことができるので、この配索材の組付け作業を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の閉状態のグロメットを示す斜視図である。
図2は、実施形態の閉状態のグロメットを別角度から見た斜視図である。
図3は、実施形態の閉状態のグロメットを突出体側から見た平面図である。
図4は、実施形態の閉状態のグロメットをリップ側から見た平面図である。
図5は、実施形態の開状態のグロメットを示す斜視図である。
図6は、実施形態の開状態のグロメットを別角度から見た斜視図である。
図7は、実施形態の開状態のグロメットを突出体側から見た平面図である。
図8は、実施形態の開状態のグロメットをリップ側から見た平面図である。
図9は、図3のX-X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るグロメットの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るグロメットの実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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