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公開番号2023166981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-22
出願番号2023068246
出願日2023-04-19
発明の名称河川取水工の設置構造及び設置方法
出願人国立大学法人 宮崎大学
代理人個人
主分類E02B 8/06 20060101AFI20231115BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】塵芥を減らす効果に優れており、メンテナンス性にも優れ、既存の頭首工に対して増設することも可能で河川管理者の許可が不要な技術を提供する。
【解決手段】 水を堰き止める固定堰(11)と、水を用水路に導く取入口(12)を有する頭首工(1)に、底面側に取水開口(21)及びグレーチング(23)有し、下流側となる背面側に取水口(22)を有する底面吸込型取水工(2)を、川底(3)との間に間隔を有するように設置した後に、該底面吸込型取水工(2)の上流側及び側面側の川底(3)に、蛇籠(6)を設置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水を堰き止める固定堰と、水を用水路に導く取入口を有する頭首工に、
底面側に取水開口を有し、下流側となる背面側に取水口を有する吸込型取水工を、
川底との間に間隔を有するように設置したことを特徴とする、河川取水工の設置構造。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記吸込型取水工の取水開口に、グレーチングを設けることを特徴とする、請求項1に記載の河川取水工の設置構造。
【請求項3】
前記吸込型取水工の天井面側が、取り外し可能な蓋であることを特徴とする、請求項1または2に記載の河川取水工の設置構造。
【請求項4】
水を堰き止める固定堰と、水を用水路に導く取入口を有する頭首工に、
底面側に取水開口を有し、下流側となる背面側に取水口を有する吸込型取水工を、
川底との間に間隔を有するように設置した後に、
該吸込型取水工の上流側及び側面側の川底に、蛇籠を設置することを特徴とする、河川取水工の設置方法。
【請求項5】
前記蛇籠の高さが、頭首工の取入口の最低位置より低く、吸込型取水工の底面位置より高いことを特徴とする、請求項4に記載の河川取水工の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、河川取水工の設置構造及び設置方法に関し、特に、上流域の河川である渓流に設置する頭首工に、増設若しくは一体となって設置するのに適した、河川取水工の設置構造及び設置方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
渓流に設置するのに適した河川取水工に係る小規模な取水設備において、水を導水する取水口に流入する塵芥を減らすと共に、除去した塵芥の処理作業を縮減する技術として、例えば、特許文献1に記載の発明が知られている。
該特許文献1に記載の発明は、渓流等小規模な河川における河川取水設備であって、河川を流れる水を導水する取水口と、前記取水口の上端近傍において河川の水面と略平行に配置された塵芥除去スクリーンと、を備え、前記塵芥除去スクリーンは、複数の穴部が形成されており、前記取水口は、前記塵芥除去スクリーンの穴部から下方に通過した水を導水するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-274706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の発明によると、河川などから農業用水を用水路へ引き入れるための施設である頭首工の取水口に流入する塵芥を減らす一定の効果を得ることが可能であるが、より塵芥を減らす効果に優れた発明が求められていた。
また、特許文献1に記載の河川取水設備を設置する際には、既存の頭首工と置き換えて設置する必要があり、新たに河川管理者に許可を得る必要があった。
【0005】
なお、周知技術として、以下に説明するような技術があるが、各々が課題を有している。
【0006】
渓流取水で多く用いられるバースクリーン方式は、流木などの目詰まりが生じやすく、取水を阻害してしまう欠点がある。
これを解決するために後方取水方式、複合方式といったバースクリーン方式を組み合わせたものも提案されているが、構造が複雑で、設置には新たに河川管理者との協議を要する課題が残る。
稼働水門を要する取水堰による取水方式では、潜りオリフィス状態にすることで塵芥の侵入をある程度防ぐことができるが、取水量の低下、堰貯留部の塵芥の滞留、定期的な水門の調整などが課題となる。
【0007】
サイフォン方式は、塵芥混入は少なく、取水量の低下もほとんど無いため、多くの地点で導入されているが、固定堰の上部に構造物を追加するため、河川管理者との協議が必要となる。また、山間部の渓流で洪水時に固定堰を越流する濁流に耐える必要があるため、より強固でメンテナンスの容易なものである必要があり、その点で課題が残る。
浸透水取水方式は、塵芥混入が少なく、取水量の低下もほとんど無いため、渓流での設置でもっとも優れた方式である。しかし、従来用いられる多孔管タイプは、必要取水量が大きくなると、管を大きく長く若しくは多数設置する必要があり、維持管理が難しくなる。
【0008】
透水マット・グレーチングタイプでは、貯留部の水深がある程度の深さが必要で、かつ長期の運用で目詰まりが懸念される。
取水口にふとん籠を置くタイプは、設置が容易で簡単であるが、やはり長期運用での目詰まりが課題となる。
【0009】
従って、本発明が解決しようとする課題は、塵芥を減らす効果に優れており、メンテナンス性にも優れ、既存の頭首工に対して増設することも可能で河川管理者の許可が不要な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の課題を解決するための手段は、下記のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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