TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2023166616
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-11-21
出願番号
2023158324,2019562274
出願日
2023-09-22,2018-05-11
発明の名称
細胞の操作のための材料及び方法並びに免疫腫瘍学におけるその使用
出願人
クリスパー セラピューティクス アクチェンゲゼルシャフト
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
5/10 20060101AFI20231114BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】遺伝的障害に対処しようとする世界中の研究者及び医療専門家の努力にも関わらず、及び前出のゲノム操作手法の有望さにも関わらず、再生医学及び/又は免疫腫瘍学関連の適応疾患が関わる細胞療法治療を支援する安全且つ有効な万能ドナー細胞の開発が長年にわたり切実に必要とされ続けている。
【解決手段】細胞表面にキメラ抗原受容体(CAR)コンストラクトを発現するように操作されたゲノム編集細胞を作製するための材料及び方法、並びに細胞における1つ以上の免疫腫瘍学関連遺伝子の発現、機能、又は活性を調節するゲノム編集のための材料及び方法、並びに操作されたゲノム編集細胞を使用して患者を治療するための材料及び方法。
【選択図】図13A
特許請求の範囲
【請求項1】
(i)抗CD19抗体断片を含むエクトドメイン、(ii)CD8膜貫通ドメイン、及び(iii)CD28又は41BB共刺激ドメインと任意選択でCD3z共刺激ドメインとを含むエンドドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)をコードする核酸の挿入によって破壊されたT細胞受容体α鎖定常領域(TRAC)遺伝子;及び
破壊されたβ-2-ミクログロブリン(B2M)遺伝子
を含む操作されたT細胞
を含む細胞集団であって、前記操作されたT細胞の少なくとも70%が検出可能なレベルのTCR表面タンパク質を発現せず、且つ検出可能なレベルのB2M表面タンパク質を発現しない、及び/又は前記操作されたT細胞の少なくとも50%が検出可能なレベルの前記CARを発現する、細胞集団。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記操作されたT細胞が未精製及び/又は未集積である、請求項1に記載の細胞集団。
【請求項3】
前記細胞集団が未精製及び/又は未集積である、請求項1又は2に記載の細胞集団。
【請求項4】
前記抗CD19抗体断片が抗CD19 scFv抗体断片である、請求項1~3のいずれか一項に記載の細胞集団。
【請求項5】
前記抗CD19抗体断片がヒト化抗CD19抗体断片である、請求項1~4のいずれか一項に記載の細胞集団。
【請求項6】
前記抗CD19抗体断片が配列番号1333のヌクレオチド配列によってコードされる、及び/又は前記抗CD19抗体断片が配列番号1334のアミノ酸配列を含む;
前記抗CD19抗体断片が、配列番号1595のアミノ酸配列を含む重鎖を含む;及び/又は
前記抗CD19抗体断片が、配列番号1596のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の細胞集団。
【請求項7】
前記CARの前記エクトドメインが、シグナルペプチド、任意選択でCD8シグナルペプチドを更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の細胞集団。
【請求項8】
前記CARが、前記抗CD19抗体断片と前記CD8膜貫通ドメインとの間に位置するヒンジドメイン、任意選択でCD8ヒンジドメインを更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の細胞集団。
【請求項9】
前記CARが、N末端からC末端に、以下の構造配置:抗CD19抗体断片を含む前記エクトドメイン、CD8ヒンジドメイン、前記CD8膜貫通ドメイン、及びCD28又は41BB共刺激ドメインとCD3z共刺激ドメインとを含む前記エンドドメインを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の細胞集団。
【請求項10】
前記CARが配列番号1316のヌクレオチド配列によってコードされる、及び/又は前記CARが配列番号1338のアミノ酸配列を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の細胞集団。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2017年5月12日に出願された米国仮特許出願第62/505,649号明細書、2017年5月19日に出願された米国仮特許出願第62/508,862号明細書、2017年7月28日に出願された米国仮特許出願第62/538,138号明細書、2017年10月2日に出願された米国仮特許出願第62/567,012号明細書、2017年10月2日に出願された米国仮特許出願第62/567,008号明細書、2017年11月9日に出願された米国仮特許出願第62/583,793号明細書、2018年3月6日に出願された米国仮特許出願第62/639,332号明細書、2018年3月26日に出願された米国仮特許出願第62/648,138号明細書、及び2018年4月10日に出願された米国仮特許出願第62/655,510号明細書の利益を主張するものであり、これらの各々は参照により全体として本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,500 文字)
【0002】
一部の態様において、本願は、細胞表面にキメラ抗原受容体(CAR)コンストラクトを発現するように操作されたゲノム編集細胞を作製するための材料及び方法を提供する。他の態様において、本願は、細胞における1つ以上の免疫腫瘍学関連遺伝子の発現、機能、又は活性を調節するゲノム編集のための材料及び方法を提供する。更に他の態様において、本願は、エキソビボ及びインビボの両方で、ゲノム編集された操作された細胞を使用して患者を治療するための材料及び方法を提供する。
【0003】
配列表の参照による援用
本願はコンピュータ可読形式の配列表(ファイル名:C154270000WO00-SEQ-HJD;1.19MB-ASCIIテキストファイル;作成日2018年5月11日)を含み、これは全体として参照により本明細書に援用され、本開示の一部をなす。
【背景技術】
【0004】
ゲノム操作とは、生体の遺伝情報(ゲノム)を標的化して特異的に修飾するための戦略及び技法を指す。ゲノム操作は、特に人間の健康に関する領域において、例えば有害な突然変異を持つ遺伝子の修正又は遺伝子機能の探索に幅広い適用可能性があるため、活発な研究分野である。トランス遺伝子を生細胞に挿入するために開発された初期の技術は、多くの場合にゲノムへの新規配列の挿入位置がランダムである性質により制限された。ゲノムへのランダムな挿入は、隣接遺伝子の正常な調節を破壊することになり、意図せぬ重大な効果につながり得る。更に、2つの異なる細胞において配列が同じ箇所に挿入されるであろう保証がないことに伴い、ランダムな組込み技術は再現性をほとんど提供しない。ZFN、TALEN、HE、及びMegaTALなどの一般的なゲノム操作戦略はDNAの特異的な範囲の修飾を可能にし、従って初期の技術と比較すると修正又は挿入の精度は上がっている。これらのプラットフォームは高度な再現性を提供するが、依然として制限はある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遺伝的障害に対処しようとする世界中の研究者及び医療専門家の努力にも関わらず、及び前出のゲノム操作手法の有望さにも関わらず、再生医学及び/又は免疫腫瘍学関連の適応疾患が関わる細胞療法治療を支援する安全且つ有効な万能ドナー細胞の開発が長年にわたり切実に必要とされ続けている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書には、一部の実施形態において、ある種の悪性腫瘍の治療に使用される細胞、方法、及び組成物(例えば、核酸、ベクター、医薬組成物)が提供される。本開示の遺伝子編集技術は、一部の態様において、CD19、CD70、又はBCMA抗原を発現する腫瘍細胞を標的とする免疫細胞療法の操作に使用される。意外にも、本開示の方法により操作された免疫細胞療法は、インビボで腫瘍容積を未治療の対照と比べて一部の実施形態では少なくとも80%低下させる能力を有する。本明細書に提供されるとおりの動物モデルからのデータは、操作された免疫細胞療法が、一部の実施形態において、検出可能な腫瘍細胞の存在をインビボ投与の僅か30日後に消失させ、これらの動物モデルにおける効果は細胞療法の単回投与後に少なくとも66日間持続することを実証する。更に、一部の実施形態において、本開示の操作された免疫細胞療法は、対象の生存率を未治療の対照と比べて少なくとも50%上昇させる能力を有する。
【0007】
更にまた、これらの細胞は宿主対移植片病及び移植片対宿主病の両方を遮断するように操作され、これにより細胞は、同種異系細胞移植治療法としての使用に好適となる。
【0008】
更に、本明細書に提供される遺伝子コンストラクト及び方法は、一部の実施形態において、インビボでの投与前に細胞集団の精製又は集積が必要でない十分に高い遺伝子修飾効率での免疫細胞集団の操作に使用し得る。例えば、本開示の例示的な操作された細胞集団の免疫細胞の少なくとも80%がT細胞受容体α定常遺伝子及びβ2ミクログロブリン遺伝子の両方の表面発現を欠いており、免疫細胞の少なくとも50%はまた目的の(例えば、CD19、CD70、又はBCMAを標的とする)特定のキメラ抗原受容体を発現する。
【0009】
従って、本明細書には、一部の態様において、(i)抗CD19抗体断片を含むエクトドメイン、(ii)CD8膜貫通ドメイン、及び(iii)CD28又は41BB共刺激ドメインと任意選択でCD3z共刺激ドメインとを含むエンドドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)をコードする核酸の挿入によって破壊されたT細胞受容体α鎖定常領域(TRAC)遺伝子と、破壊されたβ-2-ミクログロブリン(B2M)遺伝子とを含む操作されたT細胞を含む細胞集団が提供され、ここで操作されたT細胞の少なくとも70%は検出可能なレベルのTCR表面タンパク質を発現せず、且つ検出可能なレベルのB2M表面タンパク質を発現しない、及び/又は操作されたT細胞の少なくとも50%は検出可能なレベルのCARを発現する。
【0010】
他の態様は、(i)抗CD70抗体断片を含むエクトドメイン、(ii)CD8膜貫通ドメイン、及び(iii)CD28又は41BB共刺激ドメインと任意選択でCD3z共刺激ドメインとを含むエンドドメインを含むCARをコードする核酸の挿入によって破壊されたTRAC遺伝子と、破壊されたB2M遺伝子とを含む操作されたT細胞を含む細胞集団を提供し、ここで操作されたT細胞の少なくとも70%は検出可能なレベルのTCR表面タンパク質を発現せず、且つ検出可能なレベルのB2M表面タンパク質を発現しない、及び/又は操作されたT細胞の少なくとも50%は検出可能なレベルのCARを発現する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
コーヒー酒
2か月前
宝酒造株式会社
清酒
2か月前
有限会社塚本鑛吉商店
製麹装置
2か月前
エバラ食品工業株式会社
乳酸菌
1か月前
川崎重工業株式会社
検査支援装置
2か月前
川崎重工業株式会社
検査システム
2か月前
学校法人 創価大学
微生物培養方法
1か月前
ピコテクバイオ株式会社
温度処理装置
5日前
ピコテクバイオ株式会社
温度処理容器
28日前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
1か月前
学校法人東京滋慶学園
発泡性麦芽飲料の製造方法
14日前
サッポロビール株式会社
飲料
1か月前
国立大学法人愛媛大学
細胞の移植方法
2か月前
国立大学法人 東京大学
ウイルスの精製方法
1か月前
キヤノン株式会社
培養装置
21日前
株式会社東海ヒット
閉鎖系灌流システム
2か月前
AGC株式会社
細胞培養容器
2か月前
公立大学法人福井県立大学
アニサキス種判別方法
1か月前
株式会社村田製作所
新規な抗真菌物質
1か月前
花王株式会社
新規リパーゼ
1か月前
花王株式会社
新規リパーゼ
1か月前
株式会社東海ヒット
圧力印加型三次元培養装置
2か月前
個人
雑草及び植物害虫等の防除に効果のある食酢の製造方法
5日前
株式会社小野酒造店
酒類の製造方法
2か月前
ロート製薬株式会社
細胞外小胞の精製方法
2か月前
学校法人 岩手医科大学
抗がん剤耐性がん細胞の作製方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
生体物質抽出方法
1か月前
学校法人幾徳学園
ウイルス捕集材の評価方法及び評価装置
8日前
花王株式会社
α-アミラーゼ変異体
1か月前
花王株式会社
α-アミラーゼ変異体
1か月前
杏林製薬株式会社
PCR用の溶液キット
1か月前
学校法人 中村産業学園
エストロゲン様活性の評価方法
2か月前
住友重機械工業株式会社
観察方法及び観察システム
2か月前
東亞合成株式会社
外来物質導入用構築物およびその利用
2か月前
株式会社EXORPHIA
細胞外小胞溶液
2か月前
東亞合成株式会社
外来物質導入用構築物およびその利用
28日前
続きを見る
他の特許を見る