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公開番号2023166604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-21
出願番号2023156119,2021087044
出願日2023-09-21,2016-03-10
発明の名称電解コンデンサ
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類H01G 9/035 20060101AFI20231114BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電解液を用いる電解コンデンサにおいて、高容量を確保しながらも、ESRの増加を抑制し、漏れ電流を低減する。
【解決手段】開示される電解コンデンサは、コンデンサ素子と電解液とを備える。前記コンデンサ素子は、誘電体層が形成された陽極箔と、前記陽極箔と対向し、かつ表面に導電性カーボンを含む層が形成された陰極箔と、前記陽極箔と前記陰極箔との間に介在し、かつ導電性高分子を含む導電性高分子層と、を備える。前記電解液は、第1溶媒を含む。前記第1溶媒は、沸点を有さないか、または180℃以上の沸点を有する。前記導電性高分子層は、前記導電性高分子を含む分散体または溶液を用いて形成されている。前記電解液に含まれる水分量は、0.1~6.0質量%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンデンサ素子と電解液とを備え、
前記コンデンサ素子は、
誘電体層が形成された陽極箔と、
前記陽極箔と対向し、かつ表面に導電性カーボンを含む層が形成された陰極箔と、
前記陽極箔と前記陰極箔との間に介在し、かつ導電性高分子を含む導電性高分子層と、を備え、
前記電解液は、第1溶媒を含み、
前記第1溶媒は、沸点を有さないか、または180℃以上の沸点を有し、
前記導電性高分子層は、前記導電性高分子を含む分散体または溶液を用いて形成され、
前記電解液に含まれる水分量は、0.1~6.0質量%である、電解コンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性高分子層を有するコンデンサ素子と電解液とを含む電解コンデンサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
小型かつ大容量で低ESRのコンデンサとして、誘電体層を形成した陽極体と、誘電体層の少なくとも一部を覆うように形成された導電性高分子層とを具備する電解コンデンサが有望視されている。
【0003】
特許文献1では、誘電体層が形成された陽極箔と、陰極箔と、これらの間に介在するセパレータと、誘電体層、セパレータおよび陰極箔の表面に形成された導電性高分子層とを含むコンデンサ素子に、電解液を含浸させた電解コンデンサが提案されている。
【0004】
特許文献2では、固体電解コンデンサの陰極において、アルミニウムとその表面に形成された炭素含有層との間に、密着性を高める観点から、アルミニウム炭化物を含む介在層を形成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-010657号公報
特開2006-100478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2の固体電解コンデンサでは、容量を高める観点から、陰極に炭素含有層を設けており、陰極の導電性が向上することでESRが低くなると期待される。また、特許文献1のように電解液を用いた電解コンデンサでは、陽極に形成された誘電体層の欠陥が修復され易いため、漏れ電流の増加や耐電圧の低下を抑制することができる。しかし、実際に、陰極に炭素含有層を形成したコンデンサ素子と、電解液とを組み合わせても、修復性が十分に得られない場合があり、炭素含有層の密着性を十分に確保することが難しく、ESRが上昇する場合がある。
【0007】
本発明の目的は、電解液を用いる電解コンデンサにおいて、ESRの増加を抑えながら、高容量を確保するとともに、漏れ電流を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面は、コンデンサ素子と電解液とを備え、
前記コンデンサ素子は、
誘電体層が形成された陽極箔と、
前記陽極箔と対向し、かつ表面に導電性カーボンを含む層が形成された陰極箔と、
前記陽極箔と前記陰極箔との間に介在し、かつ導電性高分子を含む導電性高分子層と、を備え、
前記電解液は、第1溶媒を含み、
前記第1溶媒は、沸点を有さないか、または180℃以上の沸点を有し、
前記導電性高分子層は、前記導電性高分子を含む分散体または溶液を用いて形成され、
前記電解液に含まれる水分量は、0.1~6.0質量%である、電解コンデンサに関する。
本明細書は他の電解コンデンサの例として以下の例を開示する。
[例1]
コンデンサ素子と電解液とを備え、
前記コンデンサ素子は、
誘電体層が形成された陽極箔と、
前記陽極箔と対向し、かつ導電性カーボンを含むカーボン層を備える導電層が形成された陰極箔と、
前記陽極箔および前記陰極箔の間に介在し、かつ導電性高分子を含む導電性高分子層と、を備え、
前記導電性高分子層は、前記導電性高分子を含む分散体または溶液を用いて形成され、
前記電解液の水分量は、0.1~6.0質量%である、電解コンデンサ。
[例2]
前記カーボン層は、前記導電性カーボンの堆積膜である、例1に記載の電解コンデンサ。
[例3]
前記電解液は、沸点を有さないか、または沸点が180℃以上の第1溶媒を含む、例1または2に記載の電解コンデンサ。
[例4]
前記第1溶媒はポリオールを含む、例3に記載の電解コンデンサ。
[例5]
前記電解液中に含まれる前記第1溶媒の量は、3~90質量%である、例3または4に記載の電解コンデンサ。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記の局面によれば、電解液を用いる電解コンデンサにおいて、高容量を確保することができ、ESRの増加を抑えることができるとともに、漏れ電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る電解コンデンサの断面模式図である。
図1の電解コンデンサにおけるコンデンサ素子の構成を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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