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公開番号2023166095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-21
出願番号2022076876
出願日2022-05-09
発明の名称ブリッスル束
出願人東レ・モノフィラメント株式会社
代理人個人
主分類A46B 9/02 20060101AFI20231114BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】一端にテーパー部を有し従来よりも毛丈の短いブリッスル束においても、ブリッスルの束が崩れにくく、結束部材を掛ける際の加工性に優れ、かつ植毛機への投入時に結束部材を除去することが容易であるブリッスル束の提供。
【解決手段】少なくとも一端にテーパー部を有する合成樹脂モノフィラメントを束ねたブリッスル束であって、シュリンクフィルムで束ねられており、合成樹脂モノフィラメントの基部直径に対して70~100%の直径を有する合成樹脂モノフィラメントの領域が含まれるブリッスル束の長手方向の範囲内のみに、前記シュリンクフィルムが存在することを特徴とするブリッスル束。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一端にテーパー部を有する複数本の合成樹脂モノフィラメントを束ねたブリッスル束であって、シュリンクフィルムで束ねられており、前記合成樹脂モノフィラメントの基部直径に対して70~100%の直径を有する前記合成樹脂モノフィラメントの領域が含まれる前記ブリッスル束の長手方向の範囲内のみに、前記シュリンクフィルムが存在する、ブリッスル束。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記合成樹脂モノフィラメントの基部直径に対して98~100%の直径を有する前記合成樹脂モノフィラメントの領域が含まれる前記ブリッスル束の長手方向の範囲が全て前記シュリンクフィルムで覆われている請求項1に記載のブリッスル束。
【請求項3】
前記ブリッスル束の毛丈が10~50mm、直径が30~55mmである請求項1または2に記載のブリッスル束。
【請求項4】
前記ブリッスル束の巻き硬度が50~80°であることを特徴とする請求項1~3に記載のブリッスル束。
【請求項5】
前記合成樹脂モノフィラメントがブラシ用毛材である請求項1~4に記載のブリッスル束。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は結束されたブリッスル束に関し、特に一端にテーパー部を有し従来よりも毛丈の短いブリッスル束においても、ブリッスル束が崩れて毛材がバラバラに乱れることが起こりにくく、結束部材を掛ける加工性に優れるブリッスル束に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
毛先にテーパー部を有するブリッスルは多くの文献に紹介されており、触感性に優れ毛先が狭い隙間に入り易いなどの特徴を持つことから、歯ブラシ、ボディーブラシ、化粧ブラシ、筆具など、様々な用途に使用されている。
【0003】
特に近年、歯ブラシには様々な機能が要求されつつあり、使用するブリッスルは勿論のこと、歯ブラシの植毛形態に特徴を持たせ、新しい機能を発揮させようとする技術が進んでいる。
【0004】
その技術の中でも平線を使用しない無平線歯ブラシが注目されている。この無平線歯ブラシはブリッスルを二つに折り曲げてその間に平線を挟み込んで植毛する従来の歯ブラシとは異なり、ブリッスルの一端を歯ブラシ本体のヘッド部に設けられた植毛孔に挿通させた後、ヘッド部の反対側に突出したブリッスルの一端を熱融着してブリッスルとヘッド部とを一体成型することを特徴としている。
【0005】
この技術は植毛方法を変えることによって従来のテーパー部を有するブリッスルの特徴を一層引き出す技術ではあるが、その実現には様々な問題を抱えている。
【0006】
その中で一番の問題は、従来のブリッスルと同じようにブリッスル束を輪ゴムなどの弾性部材により結束を行うとブリッスル束の安定性に欠け、輸送時の振動や植毛機に投入するために取り扱った際にブリッスル束が崩れて毛材がバラバラに乱れることが起こりやすいという点にある。
【0007】
従来の歯ブラシに使用するブリッスルは二つに折り曲げて植毛するために、その毛丈は通常25~35mmと長い。そのため従来のブリッスルは輪ゴムなどの弾性部材による結束で十分にブリッスル束を安定に保つことができる。(特許文献1)
しかし、無平線歯ブラシ用のブリッスルは二つに折り曲げて植毛しないために、毛丈は短く、従来通りの輪ゴムによる結束ではブリッスル束が変形して毛材がバラバラになってしまい安定に保つことができない。
【0008】
そのため梱包や搬送中に振動や外力を受けてブリッスル束が崩れ、無平線歯ブラシの植毛機へ供給できない場合が多い。
【0009】
かかる状況のもと、ブリッスル束安定性向上を目的として、少なくとも一端にテーパー部を有する複数本のブラシ用毛材を束ねた束状集合体の周側面をテープ状の結束部材で捲着し、前記束状集合体を締め付けて固定したブラシ用毛材束(特許文献2)や、束状集合体の周側面に環状の結束部材を嵌着し、前記束状集合体を締め付けて固定したブラシ用毛材束(特許文献3)が提案されている。
特開2004-182322号公報
特開2009-247760号公報
特開2009-247761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
これらの技術では無平線歯ブラシ用に代表される毛丈の短いブリッスル束を安定して束ねることができるものの、結束部材を接着剤で固定したり、結束部材の上から弾性部材で締め付けて固定したりするなどブリッスル束の作製が煩雑になりやすいという問題を包含している。
(【0011】以降は省略されています)

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